ガス代はお得?床暖房生活の私がメリット・デメリットやコスト面を分析してみた

2016.02.03
ガス代はお得?床暖房生活の私がメリット・デメリットやコスト面を分析してみた
最近の高級分譲マンションでは標準装備となっている事も多い「床暖房」。床暖房と聞くと、なんだかハイテクな暮らし!と感じる方も少なくないのでは? 私も最初はそう思っていましたが、実際に床暖房の入っているお家で暮らしてみると・・・?そんな実際の使用してみた感想も紹介します。中古マンションでも築浅の物件には床暖房が付いていることが多くなり、だんだんと身近な存在になってきた床暖房のメリットやデメリットもお教えします。

床暖房の種類

床暖房と一口に言ってもたくさんの種類があることをご存知ですか?床暖房には大きく分けて2つの種類になります。

電気ヒーター式床暖房

電気ヒーターと言うぐらいですから、燃料は電気です。仕組みを簡単にいうと、電気を通すことで発熱する物質(発熱体)を床の下に導線として張り巡らせることで、床を温めます。電気ヒーター式床暖房の中でも4種類ほどに分類はできますが、今回は割愛します。導線を床の下に引くだけで、熱源が必要でないので、比較的簡単に取り付けることができます。また、範囲が狭くてもとり行けやすいのが特徴です。 電気ヒーター式は、取り付け費用が他の床暖房に比べて非常に安価です。しかし、ランニングコストは他のものに比べて1.5倍近くなる場合もあります。電気代が非常に上がってしまします。

温水式床暖房

この温水式は、床の下に温水を流すことによって床を温めます。こちらは逆に、水を温める場所であったり蓄える場所が必要になります。温水式床暖房には幾つかさらに分かれています。 温水を作るための燃料によって分けられます。燃料は、ガスか電気、最近はガスと電気をどちらも使うハイブリット式もあります。温水式床暖房ではエネルギーは電気の方が、ガスよりもランニングコストは安いです。温水式電気床暖房の場合、ランニングコストはエアコンやガスファンヒーターなどよりも低くなります。 ランニングコストだけをみたら、温水式電機床暖房が一番安いと言えそうです。この中でも今回はガス温水式の床暖房について詳しく見ていこうと思います。

ガス温水式床暖房のメリット

ガス温水式床暖房とは、床下に温水パイプを敷き詰め、ガスでパイプの中の水を温める方式の床暖房です。ガス温水式床暖房のメリットを紹介します。

足元が冷えにくい

床暖房は、下から温めるので、エアコンやファンヒーターなど他の暖房器具に比べて、足元が冷えにくいのがメリットです。ホットカーペットのように触って熱くなるほど高温にはならず、温度設定にもよりますが、触っても冷たくはない、または、ちょっと温かいかな、という程度です。足元から温まるので、部屋はあついけれど足元が冷たい、という状態になりません。

部屋全体が温まる

昔理科の授業などで習った方もいると思いますが、空気は温かくなると上に昇り、冷たい空気は下に降りてくる性質があります。床暖房で温められた空気は自然に上昇するので、空気の対流が起こり、部屋全体が温まります。 また、床は私たちの体に直接触れる唯一の部分です。体の一部でも暖かいとことに触れていると、体全体を温めてくれます。寝るときに湯たんぽがあると暖かいように、床暖房は思っているよりも温かく感じることができると思います。

空気の乾燥が少ない

床暖房では風を起こさず空気の対流で部屋全体を暖めます。温風を噴出するエアコンやファンヒーターと比べて暖房器具で空気を乾燥させないこともメリットです。乾燥肌で、エアコンなどを直接浴びてしまうと乾燥を感じてしまうという方も、女性には多いかもしれません。そのような時にも床暖房はいいでしょう。 また、気がつかないうちにもエアコンなどは肌を乾燥させてしまいます。お肌にもよくないですし、喉を痛めてしまう原因にもなります。冬はそれが風邪の原因担って、体調を崩しかねません。そういった意味ではメリットと捉えていいでしょう。

光熱費が安い

床全体が温まるので、床暖房では気になるのが光熱費ですが、床暖房の光熱費は意外と安いです。床暖房というとリッチなイメージがして、莫大な電気代などがかかりそう!と思っていませんでしたか?ちなみに私は、何も知らなかった頃はそう思っていました。ガス温水式床暖房での1ヶ月あたりのガス代の目安は、1日8時間、30日使った場合、6畳で約3000円、8畳で約4000円、10畳で4500円、12畳で5500円程度です。これらプラス500円程度の電気代がかかります。エアコンの場合、仮に12畳で毎日8時間使った場合、約7,000円前後の電気代がかかるので、床暖房の方が安いぐらいです。 またエアコンとの比較で見てみると、エアコンは間接的に暖かさを感じるものに対して、床暖房は直接暖かさを感じることができるので、低めの温度でも暖かく感じることができるのです。エアコンは、1度あげるだけで費用が10パーセントも上昇するので、費用もかさみやすいとも言われています。床暖房の中でも種類によって違いがあり、そして、電気ヒーター式の床暖房の場合は、1ヶ月あたりの光熱費(電気代)は、ガス温水式の1.5倍程度になります。

環境への配慮

床暖房は、エアコンや石油ヒーターに比べて環境に優しいという点があります。 世界中で問題になっている地球温暖化問題ですが、二酸化炭素の排出量を抑えることで、問題を抑制できます。床暖房は他の暖房機器と比べ、二酸化炭素の排出量が少ないのがポイントです。環境に優しくあることは、自分のためにも自分たちの子供のためにも、世界のためにつながります。

デメリット

それでは、床暖房のデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。

床に置いたものの温度変化

床暖房のある部分にものを置いていると、気づかない間に温められてしまったり、放っておくと劣化してしまったりすることがあります。床自体触っても温かくないので気づきにくいのですが、買ってきたものを置いたままにしていたらいつの間にか温まっていた、ということもあります。また、カーペットはなんでもいいというわけではありません。床暖房に対応しているものが販売さていますので、カーペットをひきたい場合はおすすめです。床暖房に対応していないカーペットを勝手しまうと、通気性が悪く、フローリングを痛める原因となるのです。対応していないものとしては化学繊維でできたカーペットなどdす。溶けてしまったり、べたついてしまったりしますので、要注意です。また、カーペットを引いてしまうとやはり体感温度が下がってしまうので、できるだけ薄手のカーペットのほうが熱を感じやすくおすすめです。 直に座るのには、抵抗があるけど床暖房の温かみを感じたいという方には、自分の座るところにだけ小さいカーペットを引けば解決できます。

壊れた時が大変

床暖房に関しては、快適性が高く、ランニングコストも安く、使っている間のデメリットはほとんどないと言ってもいいほどです。最大のデメリットは、調子が悪くなったときに大掛かりなことになることです。他の暖房器具なら、故障したらそれだけ買い換えれば良いのですが、床暖房の場合は、住居と一体になっているため、単純に買い換えるというわけにはいきません。床暖房の場合は調子が悪くなった場合の原因の特定が難しいですし、場合によっては床暖房全体を入れ替えることになり、その場合、費用が数百万かかることもあります。また、床暖房をコントロールしている給湯システムが故障すると、お風呂と床暖房、ガス式暖房器具(ヒーター)のすべてに影響が出てしまいます。そのため、定期的なメンテナンスがとても重要になってきますが、年数が経つとメンテナンス契約そのものが終了してしまい、延長ができないことがあります。

床暖房をつけっぱなしにするのは損?

床暖房温水式の床暖房に限らず、部屋を温めることは、立ち上がりに一番コストがかかると言われています。逆にいえば、温度を維持するのにはそこまでのコストがかからないのです。

例えば、立ち上がりの1時間に35円、維持する1時間に10円の費用がかかるとする。1ヶ月間24時間つけっぱなしにした場合、35円+10円×24時間×30日=7235円 一方、一ヶ月間先ほどと半分の12時間しか使わないが、朝と晩に2回(1回に付けているいる時間は6時間とする)つけた場合、35円+10円×5時間=85円で1回のつけた時の費用ですので、1日2回つけると1日に 85×2=170円 一ヶ月であると170×30=5100円 となるのがわかりますね。つけている時間でいえば、半分であるのに、24時間運転したいた時の半分の料金、約3600よりもだいぶ高くついていることがわかりますね。ただし、これは1日2回オンオフを切り替えた場合の結果であり、3回以上オンオフを切り替えると時間は少なくても24時間運転している時よりも高くつく場合も十分にあるのです。24時間運転していることで、冬でも寒い朝を迎えることもなく、常に快適に過ごせると思えば24時間運転し続けることも悪いことではありませんよね。 オンオフをむやみにしすぎると、実際につけている時間は少なくても、費用はかさんでしまします。先ほどもいいましたが、床暖房の中でも、ランニングコストの費用的に一番安いのは温水式電気床暖房で、一番高いのは電気式ヒーター床暖房と言われています。選ぶ際の参考にしてみてください。

ガス自由化による影響

最近、ガスの自由化がされたのはご存知ですか?CMなどでも行っているので、知っている方も多いのではないでしょうか? 言葉は知っていても、ガスが自由になるってどういうこと?と思う方もいると思いますので、今回は説明してきます。ガスには、基本的に3つの種類があります。ガス導線を各家に通して、ガスを供給している都市ガス、一定数以上の団地で敷地内にガス発生装置をおいて供給する簡易ガス、LPガスの入ったボンベを設置することで供給するLPガスです。このガス自由化に影響があるのは都市ガスです。もともとガス会社は地域独占と言って、その地域ごとの独壇場の会社があったので、自分で選ぶことができなかったのが、このガス自由化によって新規参入のガス会社が増えて、私たちが自らの意思で選んだガス会社を利用できるようになります。東京に住んでいる方の場合は東京ガスのガス菅を使ってます。ガス菅は今までと変わらないので、新しいガス会社に変えた場合はその東京ガスのガス菅を借りてガスを利用することになります。このガス自由化によって、自分にあったガス会社を選ぶことができるようになります。自分のライフスタイルに合わせたプランを決めることができるので、ガス代が安くなることがあります。

実際に使ってみての感想

私の家は4年ほど前に引越しをしたのですが、床暖房をつけるか否かとても迷っていました。 確かに設置費用はとても高いし、実際に床が温かくなるだけでどんだけの差があるのかもわからなかったです。結論から申し上げますと、床暖房サイコー!です。立ち上がりに少し時間がかかりますので、朝起きる1時間前にセットしておくと、起きたときに寒いという感覚がなくて本当に快適です。また、すぐに部屋を温めたいときには、最初の1時間だけエアコンと併用すると、さらに快適に過ごすことができます。 ランニングコストはそこまでかからないので、床暖房はつけっぱなしにするのがおすすめです。温度を高く設定しなくても、こんなにも快適か!と思わせてくれるので、多少取り付け費用が高くても私的には床暖房をつけてよかったなと思います。 床暖房のある生活を1度してしまうと、戻れないというのが本音です。私は床暖房を迷っている人には使ってみてほしいです。(*ステマではありません)

まとめ

床暖房は使ってみると非常に快適です。月々のランニングコストではエアコンやファンヒーターなど他の暖房器具を使うよりもよりも安くなる場合が多いです。ただし、床暖房は住戸と一体になっているため、故障した場合に単純に買い替えるというわけにはいかないこと、住戸全体に影響を与えてしまうことがあることなどがデメリットなどに挙げられます。また、次世代の床暖房と呼ばれているものがあることがご存知でしょうか?時代はどんどん進化しますね!物事には必ずいい面と悪い面があるのは、何事においても同じですので、ご自身にあったような方法を探してみてください!

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マンションジャーナル編集部

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