【好みのテイストはどれ?】お部屋を彩るインテリアスタイル30種類を総まとめ!
2016.03.20

気に入らないインテリアのなかで過ごすよりは、好きなテイストのインテリアで過ごしたいですよね。でも、どんなインテリアが好きなのかは自分にしかわからないもの。今回は、人気のインテリアスタイルを地域ごと時代ごとなどに分類して、できるだけピックアップしてご紹介します。ご自分にとって心地のよいスタイルを見つけてみてはいかがでしょうか。

こちらはアメリカン・カントリースタイル。開拓時代のログハウスを思わせるインテリアスタイルです。他に、人気のアメリカンスタイルとしては、おしゃれな西海岸スタイル、ブルックリンスタイルなども。
白を基調にカラフルな差し色を入れた、シンプルで直線的なデザインが特徴の北欧スタイル。日照時間の少ない地域でいかに家のなかで快適に暮らすか、ということを考えられたインテリアスタイルです。
中国風のインテリアスタイル。赤や金など派手な色使いが特徴です。
ヨーロッパと中国が融合した独特なシノワズリスタイル。シノワズリとは、ヨーロッパで17~18世紀に流行した中国風の美術様式のことを指します。バリやタイのリラックスしたビーチリゾートをイメージしたアジアンリゾートスタイル。アバカやラタン、バナナリーフなどで編んだエスニックなかごを取り入れるとアジアンリゾートらしくなりますね。日本古来の伝統的な様式をふまえた和のインテリアスタイル。人気の和モダンは、和とモダンテイストのミックススタイルです。また、洋室に和の家具や雑貨をプラスしてミックススタイルを楽しむのもいいですね。
アフリカの民族住居をイメージしたアフリカンスタイル。暑さをしのぐための白壁や無垢材、独特な原色遣いが特徴。パワフルでプリミティブな魅力のあるインテリアスタイルです。北アフリカ・モロッコのインテリアはモロッカンスタイルと呼ばれています。モロッコはイスラム文化に属するので、アラベスクなどの幾何学模様を多用するのも特徴。プフというモロッコのクッションを使ってもモロッカンスタイルらしくなります。広義では地中海スタイルに入るので、さきの南欧ともイメージがリンクしますね。
ロココ調とは、先に流行していたバロックに続くフランス宮廷発祥の美術様式。豪壮・華麗なバロックに対し、ロココは優美・繊細と言われます。とはいえ、ロココはバロックの一種ともとらえられているので、両者に明確な区別がなされているわけではありません。優雅な曲線、リボンや花、貝柄のモチーフを特徴とし、装飾的で軽妙でメルヘンチック。女性に人気のあるスタイルです。さきほどのシノワズリは、ロココの頃に人気が沸騰しました。ロココと中国風のミックスがシノワズリです。
ヴィクトリアン調は、ヴィクトリア女王(在位1837~1901年)時代の美術様式です。産業革命が起こり、世界の工場として君臨したイギリスの隆盛を誇るようなスタイル。ロココ調は宮廷で流行したスタイルですが、ヴィクトリアン調は産業革命で生まれた富裕層に広まりました。豪華で非対称の外観、精巧で装飾的デザインが特徴です。
12世紀後半から15世紀にかけての北西ヨーロッパの美術様式であるゴシックスタイル。現在、ファッションやインテリアで用いられる「ゴシックスタイル」は意味合いが違い、ゴシックロックなどの音楽に影響を受けたものです。不健全や反道徳性、反体制的でハードなイメージを持ちます。さらに、日本のゴシックは欧米とはまた違う方向に変化しました。欧米のハードなゴシックスタイルとは異なり、中世をイメージさせるロマンティックなものに。日本のゴシックは、黒を基調にレースやフリルなどを多用するインテリアスタイルです。
装飾的なバロック・ロココ調への反発から、時代はクラシックへ回帰。ネオクラシック(新古典主義)へ。さらに、アールヌーボー・アールデコという過渡期を経て、美術様式はシンプルさを追求したモダニズムに突入します。工業化により、建築やインテリアにガラスや金属などの素材を利用することが可能になり、大量生産大量消費により時代はシンプルで機能的なデザインを求め始めます。
20世紀中盤(1940年~60年代)にアメリカで流行したのが、ミッドセンチュリースタイルです。当時のインダストリアルデザイナー、イームズのシェルチェアなどを配置するとミッドセンチュリースタイルらしくなりますね。北欧デザインの名作、ヤコブセンのエッグチェア、ウェグナーのYチェアなどの誕生はこのころ。北欧スタイルはミッドセンチュリースタイルと相性がよいのです。
アンティークとは、古美術、骨董という意味。定義としては、アメリカで制定された通商関税法によると、製造から100年を経過した手工芸品や美術品のこと。アンティークが100年以上経過したものであるのに対し、ヴィンテージは100年に満たないもの。もとはワインの製造年代を意味します。ある程度年代を経ており、質がよく通好みなものがヴィンテージです。
ジャンクとはガラクタのこと。こちらもアンティークと比べて100年未満のものを指します。本来の用途と別の用途で使ったり、古くてボロボロでガラクタに見えるものでもディスプレイに利用したり。バラバラで無造作のなかに統一感を出していくのが、ジャンクスタイルです。
シャビー(shabby)とは、「みすぼらしい」「着古した」「粗末な」という意味。インテリアスタイルとしては、シャビースタイルとは時間が経過したようなヴィンテージ感のある風合いを指します。
ナチュラルスタイルは、技巧的な感じは出さない、肩の力の抜けたリラックス感のあるインテリアスタイルです。無垢材などの天然素材を使い、激しい色合いではなく自然と調和するような色合いが好まれます。
シンプルスタイルは、飾り気や無駄のない簡素なスタイルのこと。最近好まれるインテリアスタイルの王道です。
シンプルの反対のスタイルは、デコラティブ(装飾的)スタイルです。豪華な装飾がついたスタイルとなっています。
男性的なインテリアのイメージは以下のとおり。
女性的なインテリアのイメージは以下のとおり。
フレンチカントリーはフランスの田舎のインテリア様式が発祥だと言われており、メインカラーは白で、薄い色を組み合わせることがコツです。家具には丸みがあるものを使用することで、長閑なフランスのプロバンス地方をイメージさせてくれます。
シャビーシックとは、「味があり使い古されていて、品や優雅さがある」という意味で、質の良いアンティークを使ったインテリアを指します。世界中のセレブやモデルが取り入れることで注目されていて、特に女性に人気のインテリアスタイルとなっています。
北欧モダンは、木の温もりを生かしたナチュラル素材を生かしたインテリアというのが特徴です。すっきりとした印象がありながら温もりも感じられる部屋作りにしたい方にぴったりのインテリアです。
和なのにモダン!?と驚かれるかもしれませんが、和室をインテリアでおしゃれな空間に仕上げるというのが流行っています。和モダンにも種類はあり、北欧風やアンティーク風と和を組み合わせることができます。
元々は、ルイ・ヴィトンやプラダが手がけたファッションスタイルがインテリアに伝わった経緯があり、言葉の通り、古い時代の歴史的なスタイルをモダンに作り直したスタイルという意味です。本や趣味を飾ることで、自分好みの落ち着いた空間を作り出すことができます。
ファッションやインテリアでも使われるカントリー調。実際にはカラフルで可愛らしいスタイルですが、アーバン(都会)というスタイルに組み合わせるには、派手になったり可愛くなりすぎたりしないといけません。可愛らしさの中にも大人っぽさを組み合わせるのが、このスタイルの特徴です。
地域ごとのインテリアスタイル
気候、風土、文化などにより各地域のインテリアに独自の差が生まれます。自分はこの国が好きだからインテリアもそれにならう、というのも選択の方法ですね。①アメリカンスタイル


②北欧スタイル

③南欧スタイル
フランス・プロヴァンス地方を代表とする南欧スタイル。広義では地中海スタイルなどとも呼ばれます。白い漆喰の壁は、強い日差しと冬の寒風を防ぐためのもの。南欧は一年をとおして温暖な地中海性気候に属するので、どこかのんびりとした素朴なイメージがありますね。かといってフランスらしいおしゃれさもある、人気のインテリアスタイルです。④アジアンスタイル


⑤アフリカンスタイル

時代とインテリアスタイル
インテリアは時代とともに移り変わります。各時代の代表的なスタイルをご紹介します。⑥ロココ調(18世紀ころ)

⑦ヴィクトリアン調(18世紀~19世紀)

⑧ゴシックスタイル

⑨モダンスタイル(1920年~)

⑩ミッドセンチュリースタイル(1940年~60年代)

古さを楽しむインテリアスタイル
年代を経たものをあえて楽しむスタイルもいくつかに分類できます。⑪アンティークとヴィンテージ

⑫ジャンク

⑬レトロ
レトロ(Retro)とはretrospective(回顧)の略。「懐古趣味」のこと。古いものを懐かしむスタイルです。レトロブームはたびたび起こっています。1980年代のレトロブームは大正末期から高度経済成長期直前までを、2000年代初めのレトロブームは昭和30~40年代の時代をお手本としました。年代を特定できるバロックやロココなどと違いレトロは相対的なものです。そのうち数十年たてば、今の時代も「レトロ」というインテリアスタイルになるはず。懐かしむという感覚がレトロのキーです。⑭シャビー

⑮ナチュラルスタイル

4大インテリアスタイル!
⑯シンプル↔︎⑰デコラティブ


⑱カントリー↔︎⑲アーバン
カントリースタイルは、素朴でのどかな田舎風のインテリアスタイル。無垢材を利用するなど、素材を活かす温かみのあるナチュラルさが特徴。地域やテイストによってアメリカンカントリーやフレンチカントリー、イングリッシュカントリー、ナチュラルカントリーなどに分類されます。カントリーの対立軸として、アーバンスタイルが挙げられます。クールでスタイリッシュ。洗練された都会的なインテリアスタイルです。⑳ポップスタイル↔︎㉑ハイカルチャー・シックスタイル
ポップスタイルは、1960年代にアメリカやイギリスで流行した美術様式です。ポップとは、ポピュラー(popular)の略。大衆向き、時代に合っていて軽妙、という意味。コントラストのはっきりした配色、軽さのあるきどらない雑貨、家具を使います。大衆的なポップスタイルの反対を考えるなら、ハイカルチャースタイルといったところでしょうか。貴族的、特権的で重々しいスタイル。大衆のいなかった時代のハイクラスに属する人達のインテリアが該当。または、上品で大人っぽく垢ぬけた「シックスタイル」など。㉒男性的↔︎㉓女性的
インテリアスタイルは、イメージによって男性的なスタイルと女性的なスタイルに分けることができます。男性的なスタイル

- 無骨
- シャープ・直線的
女性的なスタイル

- 曲線的
- 優しい雰囲気
- 繊細
各スタイルをテイストごとに分類
ミックススタイル
インテリアも、ファッションのように複数のスタイルを組み合わせて、自分らしさを作るミックススタイルが主流です。㉔フレンチカントリー

㉕シャビーシック

㉖北欧モダン

㉗和モダン

相反ミックススタイル
相反するイメージのどちらかに偏り過ぎず、自分に心地よい落とし所を見つけるのも今らしいと言えます。例えば、シンプルが好き、といってもどこまでのシンプルかは人それぞれ。あまりにも無駄が省かれたものばかりでも味気なくて、どこかに装飾性のあるものがほしいといった具合に。また、ときには反対の概念を持つスタイルを組み合わせることも可能です。しかし、相反する言葉を使ったインテリアスタイルであって、他のに比べて難しいコーディネートとなっています。㉘モダンクラシック

㉙チープシック
こちらもファッションからきた経緯があり、「お金をかけないけどシックに」という意味合いがあります。基本的に難しいインテリアスタイルであり、特に日本の家具や間取りで作り上げるとさらに難しさは増します。㉚アーバンカントリー

まとめ
ここで挙げた以外にもまだまだありますが、代表的なインテリアスタイルをご紹介しました。地域の特性や時代背景などを考えながら、スタイルを決めていくのもおもしろいかと思います。自分らしいインテリアスタイルを是非、見つけてみてください!近年は新しいインテリアスタイルもたくさんでてきているので、より一層インテリアを選ぶのが楽しくなりそうですね!
株式会社Housmart
マンションジャーナル編集部
マンションジャーナル編集部
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