【徹底検証してみた!】食器洗い乾燥機、「持っていない」は時代遅れ?
2016.07.23

最近の新築マンションでは、システムキッチンに標準仕様で食器洗い乾燥機がビルトインされていることが多くなりました。もはや食器洗い乾燥機は当たり前の時代になってきたようですね。とはいえ、まだ使ったことがないという方もいらっしゃるでしょう。ということで、今回は食器洗い乾燥機のメリットとデメリットについて検証してみました。
今や食洗機の存在を知らない人は少ないでしょうが、冷蔵庫や電子レンジほどは普及していないようです。では、食器洗い乾燥機を使わない(購入しない)理由な何なのでしょう。前途の調査結果によると、一番多い理由はキッチンに置くスペースがないからが53.6%。二番目に価格が高そうというの42.9%。三番目が電気代や水道代が掛かりそうというのが27%となっています。この数字は複数回答によるものでしょうが、一番目、二番目の理由は標準仕様で食器洗い乾燥機がビルトインされた住宅を購入した場合は解決してしまいますね。最近のシステムキッチンは標準ではないものの、オプションでビルトインの食器洗い乾燥機が選択できます。少なくともビルトインであれば、一番目の置くスペースがないという問題は解決しますよね。それに最近はビルトインでも8万円程度(工事費別)からありますので、一昔前に比べるとずいぶん安くなっています。
食器洗い乾燥機の利用者で最も多い意見は、やはり時短の効果と精神的なゆとりですね。基本的に食事は毎日のことですから、必然的に洗い物も毎日の作業。料理をするのが好き方でも、後片付けとなると億劫になりがち。それが、毎日のことですからね。専業主婦(夫)でも大変なのに、仕事をしていれば尚のこと。その億劫な作業が大幅に省けて、物理的、精神的に楽になる。食器洗いに費やしていた時間を趣味や休息、家族と共に過ごす時間に使えるのというのは大きなメリットというわけですね。油汚れなどを落とすために洗剤を使い、お湯も使うでしょう。そうなると気になるのが手荒れですよね。特に敏感肌の女性にとって、洗剤やお湯による手荒れは深刻でしょう。そういったことも、食器洗い乾燥機を使うことで改善できます。
どれくらい普及しているの?
ところで、日本における食器洗い乾燥機の普及率はどれくらいだと思いますか。2014年5月にパナソニックと三菱総研が実施した調査によると、食器洗い乾燥機の普及率は全国平均が28.4%で1位は奈良県の49.6%。2位が香川県の46.2%、3位が広島県で43.5%という結果でした。東京の普及率が高いのではと思いきや、意外とそうでもないようですね。とはいえ、これは2年前の調査ですから、直近の数字は大分違っているのではないでしょうか。というのも、都内の新築マンションではシステムキッチンに食器洗い乾燥機がビルトインされているケースが一般的になっているからです。それにリフォームやリノベーションする際に、食器洗い乾燥機がビルトインされたシステムキッチンに交換するケースも多くなっていますからね。食器洗い乾燥機を使わない理由はビルトインで解決?

食器洗い乾燥機のランニングコスト
パナソニックのデータによると、NP-TR8-Tという機種で1回分の水の使用量は約11L、これを手洗いすると約84Lという数字が出ています。手洗いすれば電気代はかかりませんが、でも思うほど食器洗い乾燥機の電気代は掛からないのです。実は水道代より高いのが、お湯を沸かす時の燃料費なのです。オール電化であれば給湯器も電気ですが、そうでなければ燃料はガスか灯油。何れにしても、お湯を沸かす時の燃料費が大きな差を生むことになります。冬でもお湯を使わずに手洗いしているなら別ですが、お湯を使って手洗いすれば水道代プラス燃料費が掛かります。先ほどの水量の違いで単純に考えれば、食洗機だと手洗いに対して8分の1程度のお湯しか使わない計算。つまり食器洗い乾燥機なら、水だけではなくお湯を沸かすための燃料費を大幅に削減できるという理屈になるわけです。ランニングコストがそこまでかからないため、普段から節水対策を取る必要はなさそうです。衛生面での食器洗い乾燥機の優位性
乾燥機能付きの食洗機ですから、食器を洗うだけでなく乾燥までしてくれます。手洗いと決定的に違う点は、その温度の高さ。通常、洗浄時の温度は40~50度なのですが、すすぎは80度の高温になります。手洗いではヤケドしてしまう温度ですよね。手洗いでは対処できないほどの高温のお湯で食器類を殺菌し、密閉された空間で乾燥させるわけです。ですので、衛生面では圧倒的に食器洗い乾燥機が優れているということになりますね。時間の有効利用ができて、手荒れの心配もなくなる

食器洗い乾燥機のデメリット
何かと良いこと尽くめの食器洗い乾燥機ですが、それでもデメリットはあります。第一に、洗える食器が制約されること。デリケートな高級グラスや塗り物は、割れたり塗が剥がれたりするので厳禁。耐熱性の低いタッパーやプラスティック系の食器も、変形する恐れがあるのでやめておいた方が良いでしょう。木製のお椀なども、何度か洗ううちに表面の塗装が剥がれてみすぼらしくなってしまいます。食器洗い乾燥機の容量にもよりますが、上手く並べて入れないと一度に洗える量が限られてしまいます。個性的な形をした器は場所をとるので、食器洗い乾燥機には向きませんね。なので、食器を選ぶ時の自由度が損なわれるというデメリットがあります。それから、洗剤は食洗機用を使用しなければならないので、普通の洗剤より若干割高になります。ただ、1回に使う量はそれほど多くないので、トータルで考えるとそれほどでもないかもしれません。まとめ
全とした食器洗い乾燥機を使わない(購入しない)理由は、食器洗い乾燥機がビルトインされたシステムキッチンが普及し、節水や節電技術が向上することで、ほぼ解決されていくでしょう。そうなると、食器洗い乾燥機の普及率は飛躍的に向上していくでしょうね。
株式会社Housmart
マンションジャーナル編集部
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