【徹底!】アンティーク家具とヴィンテージ家具の違いを検証してみた

2016.07.09
【徹底!】アンティーク家具とヴィンテージ家具の違いを検証してみた
古くて味のある家具、時代を経ても変わらぬ魅力、時間の経過と共に増す魅力があり素敵ですね。インテリアに取り入れて暮らしを楽しんでいる方も多いようです。「アンティーク家具」と共に、最近では「ヴィンテージ家具」という名前を聞くようになりましたが、この違いおわかりですか?男らしいインダストリアルや、欧州の華やかな王宮ようなヴィクトリアンを含め、30種類あるインテリアスタイルの中から、今回は、「アンティーク家具」と「ヴィンテージ家具」の違いを調べてみました。

アンティーク家具とは?

2016y07m07d_110707832出典:http://www.yumeori.net/

アンティーク(antique)とはフランス語で、古い、古代の、そして骨董品という意味を持っています。宝石、貴金属などの装飾品や衣装、食器や筆記用具、おもちゃなどと共に、アンティークの家具は海外にも日本にも愛好家が多く、サザビーズ、クリスティーズなどのオークションでは大変人気です。しかし、どのくらい古いものをアンティークと呼ぶのか、その正確な定めはなく、唯一記録された定義としては1930年代にアメリカ合衆国で定められた通商関税法の「製造から100年を経過した美術品、工芸品、手工芸品」という記録なのだそうです。この定義はWTO(世界貿易機関)でも使われており、加盟国各国間の取引ではアンティークであると証明されているものについては関税がかからないことになっています。

実は骨董という言葉の意味は2つ

360505710ab7ce5fa1973f57389ce5fa_s「うちの父の古臭い考え方を聞くと、まさにあれこそ骨董的存在と思うなぁ」さて、この言葉、父は褒められているのでしょうか・・・?実はアンティーク=骨董品ですが、もともとの骨董という言葉には2つの正反対の意味がありました。辞書を調べてみると、<1 美術的、あるいは希少価値を持つ小道具や古美術などの骨董品、アンティーク>とある一方で、<2 古いだけで実際の役には立たなくなったもの>という意味を持つことがわかります。面白いですね。

アンティークより少し新しい時代のものの名前

2016y07m07d_112106125出典:http://bqmagazine.net/

アンティークと呼ぶには少し新しい、つまり100年を経過していない物を呼ぶ新しい表現が、ジャンク(junk)、ラビッシュ(rubbish)、ヴィンテージ(vintage)という言葉です。欧米にある骨董品を扱うお店では、アンティークまでいかない物=100年以内の物について、ジャンクやラビッシュと呼んでいました。ジャンクはがらくた、ラビッシュはゴミという英語の意味があります。もちろんそのどちらにも愛好家はいます。また、ジャンクやラビッシュではないが、製造年からアンティークとは呼べない、しかしアンティークに劣らぬ素晴らしい物もあり、それらをジャンクやラビッシュと区別するためにいつしかヴィンテージと呼ばれるようになりました。それが日本にも入って来て、ヴィンテージ家具という言葉が定着したのです。

ヴィンテージの本来の意味とヴィンテージ家具

2016y07m07d_110614898出典:http://interiorshopguide.com/

ヴィンテージ家具、ヴィンテージマンションと良く聞くようになりましたが、このヴィンテージ(vintage)は英語で、ワインの醸造年という意味があります。また、そこから派生して特に高品質のワインのことをヴィンテージ、あるいはヴィンテージワインと呼び、ワインの品質が良い当たり年をヴィテージイヤーなどと呼んでいます。ヴィンテージ家具というと、アンティークほど古くない、造られてから100年以内の品質の良い中古家具を指しますが、時代が新し過ぎる物はヴィンテージとは呼びません。おおよそ造られて30~100年のものがヴィンテージと呼ばれています。この時代の家具といえば、1910年~1930年頃欧米で流行したアールデコ様式があります。これはアンティークのイメージでしたが、時代的にはヴィンテージの範疇に入るようです。また、1950~1970年に流行したスカンジナビアン、1950年~1960年頃アメリカで生まれたミッドセンチュリーなど、ヴィンテージにも魅力ある家具が沢山あります。これらの家具もやがて100年を超えるとアンティーク家具と呼ばれるようになります。家のインテリアに1つヴィンテージ家具を加えて、大切に使い子や孫へ受け継いで行くのも素敵ですね。アイキャッチ画像 by https://iemo.jp/
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マンションジャーナル編集部

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