2022年湾岸タワマン値上がり率ランキング|ファミリー向け物件が人気上昇

2022.12.22
2022年湾岸タワマン値上がり率ランキング|ファミリー向け物件が人気上昇

今も新たなタワーマンションの建設が続く湾岸エリア。全体的に価格高騰が続く中古マンション市場において、やはり最も気になるのはその価格です。

今回マンションジャーナルでは、湾岸エリアの中古タワーマンションの値上がり率を独自データから算出。値上がり率ランキングを発表します。

また、昨年対比から見えてきた全体の傾向、値上がり幅の大きい物件の特徴なども解説します。

湾岸タワマン値上がり率ランキング2022

早速、湾岸エリアのタワーマンションの値上がり率ランキングを見てみましょう。

中古マンションの購入・売却ができるアプリ「カウル」のデータを元に、豊洲、有明、東雲、月島、勝どき、晴海の6つの湾岸エリアのタワーマンション(20階建て以上)を対象に、売り出し価格からマンションごとの平均平米単価を算出。2021年12月と2022年12月の平米単価の値上がり率を比較しています。

【算出方法】
湾岸エリア(※1)の20階建て以上のタワーマンション36棟を対象に、基準日(※2)時点の売り出し物件と、その前3ヶ月分の販売終了物件について、同じマンション棟の売り出し価格をもとに平均平米単価を算出。
※1 対象エリア:(江東区)豊洲、有明、東雲、(中央区)月島、勝どき、晴海
※2 基準日:2022年は12月1日、2021年は12月31日

順位 マンション エリア 値上がり率
1 ビーコンタワーレジデンス 東雲 27.17%
2 ベイサイドタワー晴海 晴海 26.39%
3 シティタワー有明 有明 23.11%
4 ソフィアタワー勝どき 勝どき 21.95%
5 シティタワーズ豊洲ザ・ツイン 豊洲 19.27%
6 Brillia Mare有明TOWER&GARDEN 有明 19.10%
7 スカイズタワー&ガーデン 豊洲 18.72%
8 東京フロントコート 豊洲 17.22%
9 オリゾンマーレ 有明 13.96%
10 アップルタワー東京キャナルコート 東雲 13.82%
11 Wコンフォートタワーズ 東雲 13.08%
12 勝どき ザ・タワー 勝どき 13.06%
13 シティタワーズ東京ベイ 有明 12.36%
14 シティタワーズ豊洲ザ・シンボル 豊洲 12.27%
15 アイマークタワー 月島 11.88%
16 グランアルト豊洲 豊洲 11.73%
17 Brillia有明スカイタワー 有明 11.00%
18 Brillia有明シティタワー 有明 10.79%
19 ドゥ・トゥール 晴海 10.38%
20 コスモ東京ベイタワー 勝どき 10.38%

最も値上がり率が高かったのは、東雲のビーコンタワーレジデンス。全体的に値上がり傾向の見られた湾岸タワーマンションの中でも、値上がり幅は27.17%と、20位のコスモ東京ベイタワーの2倍以上となりました。

ファミリー向けタワマンの需要が伸長か

値上がり率から見える傾向として2つのことが言えます。

まず、①ファミリー向けタワーマンションの需要が伸びた ということです。

下記は、今回の対象となるタワーマンション36棟全体での2019年から2022年にかけての値上がり率を、エリアごとに見てみたものです。

エリア 平米単価(2022年) 平米単価(2019年) 値上がり率
豊洲 1,364,312 955,307 42.81%
晴海 1,386,134 1,076,775 28.73%
勝どき 1,480,640 1,087,682 36.13%
月島 1,624,998 1,228,902 32.23%
東雲 1,057,222 779,588 35.61%
有明 1,312,512 933,295 40.63%

値上がり率が40%を超えた豊洲、有明はともにファミリー向けマンションが多いエリア。豊洲は売り出し物件の6割以上が70〜80㎡台ということもあるほど、子育て世代をターゲットにした物件が豊富です(※)。以前にカウルで行った「東京23区公立小学校区 中古マンション値上がり学区ランキング」でも、江東区立豊洲北小学校の通学区が11位(値上がり率32.49%)、江東区立豊洲小学校の通学区が15位(値上がり率31.89%)にランクインするなど、子育て環境として人気の高さが伺えます。
(※2022年9月時点・築30年以下のマンションを対象)

また、家族構成にかかわらず住まいに「広さ」がより求められるようになったともいえるでしょう。テレワークの普及などで自宅滞在時間が長くなり、一定の平米数が確保できて価格が抑えめのエリアで・・というニーズの変化の結果とも考えられます。

「お買い得」エリアが軒並み価格上昇

またランキングから伺えるもう1つの傾向は、②比較的「お買い得」だったエリアが軒並み上がった、という点です。

<img src="画像のURL" alt="湾岸タワーマンション エリア別 平米単価推移のグラフ">

2019年時点の平均平米単価を見ると、豊洲・有明・東雲は平米単価100万円を切っていました。東雲においては70万円台だったのが、今年になってついに100万円台に。

今回の値上がり率ランキングでもランクインしているアップルタワー東京キャナルコート(10位)、Wコンフォートタワーズ(11位)は、ともに先述の値上がり学区ランキングにおいて堂々1位となった第二辰巳小学校の通学区域です。

東雲の隣エリアである辰巳には都営団地の建て替え計画もあり、まさに今後の発展とともにさらなる人口流入、ニーズの高まりも期待されます。

>>2022年・都内公立小学校人気ランキング50位発表!マンション価格上昇と相関関係はあるか?

反対に、今回のランキングで値上がり率が低かったエリアはもともと高価格帯エリアであり、値上がり幅が少なかったとも言えます。

2019年の時点から頭ひとつ抜けていた月島においては、今年には平米単価が160万円台に。ただ発展性という意味では、住友不動産による「(仮称)月島三丁目北地区再開発プロジェクト」もいよいよ公式サイトがオープンとなるなど、まだまだ今後に対しても期待が広がるエリアです。

値上がり率には、街の発展性、将来性が大きく関与してきます。ぜひ各自治体の再開発計画を調べて将来的な見込みがあるかを確認し、現状の価格と照らし合わせてみて、「買い時」な街を見極めてみてください。

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