基礎から学ぼう!テラリウムの作り方と手入れ

2017.07.18
基礎から学ぼう!テラリウムの作り方と手入れ
育てやすいグリーンとして多くの人に人気を集めているのが「テラリウム」。密閉容器や蓋のない容器で植物を育てるインテリアです。テラリウムの作り方、お手入れの方法、注意点などを見てみましょう。

テラリウムとは何か?

テラリウムとは、陸上の生物(主に植物や小動物など)をガラスの容器に入れて、飼育、栽培する技術のこと。好みのボトルに土を入れて、苔や植物、オーナメントで自由な世界を作ることができます。場所を取らない手のひらサイズから誰でも簡単に始められる、手軽に部屋にグリーンを取り入れられるなどの理由から、最近人気が出てきています。マンション住まいの人でも、広い庭のない人でも、特別な知識も必要なく、ガラスがあれば誰でも気軽に緑を楽しむことができるのです。

テラリウムの作り方は?

では、テラリウムはどのようにして作るのでしょうか。まずは材料から見ていきましょう。

材料

  • 透明のガラス容器やプラスチックコンテナー
  • 植物(多肉植物、観葉植物、苔、サボテンなど)
  • 用土(培養土、ハイドロボール、赤玉土など)
  • 小石や砂利(鉢底用で水はけをよくする、地表では趣をだしてくれる)
  • 活性炭(水の浄化、土の鮮度を保つ)
  • 根腐れ防止剤
  • ミニチュア、フィギュア、オーナメントなど中に飾る物
  • 割りばし、細長いピンセット、スプーンなど

作り方

  1. 容器の底に根腐れ防止剤を入れる
  2. 小石や砂利を敷く
  3. 活性炭を敷く
  4. 水苔を敷く
  5. 用土を敷く
  6. 好みの植物を植える
  7. 好みに応じて小石や苔などを飾る
  8. フィギュアやオーナメントで飾る
  9. 土を軽く湿らせ、蓋をしたい場合はする(しなくてもよい)
  10. 直射日光を避けて、部屋の明るい場所に置き管理する
材料を置いたり、オーナメントなどを飾る場合は、小さいピンセットを使うのがコツ。細かい作業もスムーズにできますよ。

どこに置くのが最適?

葉焼けや乾燥を避けるために、直射日光を避けて部屋の中の明るい場所に置きましょう。特に苔などの湿気を好む植物は、温度や湿度の管理に気を遣いましょう。またガラスの性質上、ビンの中の温度は上がりやすくなっているので、直射日光はよくありません。玄関や外のポーチは、気温の変化が激しく朝晩冷えることもあるため、おすすめできません。なるべく室内の温かい場所で管理しましょう。子供やペットのいる家庭では、手に触れて揺れた場合落ちる危険があります。テラリウムの容器はガラス製のため、落下すれば怪我をしてしまうことも。子供の手の届く場所には置かない、不安定な場所には置かないなどを心がけましょう。

テラリウムの日々の手入れは?

テラリウムを長く楽しむための、日々のお手入れのコツも見てみましょう。

水やりのタイミング

水やりは、毎日やるとやりすぎになる場合もあります。手で触ってみてしっとりと湿っている場合は、まだ水やりのタイミングではありません。土の表面が白くなって乾いたら、水やりのサインです。テラリウムの場合、通常の鉢植えよりも湿度を保つことができるので水やりの間隔は長くなります。水やりをする場合は、瓶から取り出して霧吹きでミストするとよいでしょう。多肉植物に水をやる場合は、直接水がかからないようにします。

トラブルが起きたらどうすればいい?

比較的かんたんなテラリウムですが、他のグリーンと同様、状況によってトラブルが起きることもあります。ここでは起こりがちなトラブルとその対策について整理しておきます。

エアプランツが枯れた

手入れ不要と言われているエアプランツですが、適度な水やりは必要です。水に浮かべたときブクブクしなくなったら要注意。水が不足していることが考えられるので、いつもの水やりに加えて水を張ったボウルなどに4~6時間程度浮かべておくと良いでしょう。

水をあげすぎた場合

逆に水をあげすぎて排水ができない場合には、晴れた日に瓶ごと外に出して水分を飛ばしてあげるのがおすすめ。

カビが生えた場合

原因は水のあげすぎ。カビの生えたものは丸ごと取り除き、風を通して換気をしてあげましょう。

まとめ

テラリウムは、おしゃれで可愛い小さな庭です。大好きなものを入れて飾るだけで、日々のストレスを軽減してくれ疲れを癒してくれる存在になりますよ。春、夏、秋、冬などの季節ごとにテーマを決めて飾るのもいいですし、子供の好きなものを入れる、自分の趣味で集めているものを入れるのもいいですね。ぜひ自分だけの素敵なテラリウムを作ってみてください。
株式会社Housmart
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マンションジャーナル編集部

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