【いまさら聞けない】日曜大工とは違う?DIYに関する基本を徹底解説!

2017.10.24
【いまさら聞けない】日曜大工とは違う?DIYに関する基本を徹底解説!
自分好みのインテリアを楽しみ、自分に合ったものに囲まれた暮らしをしてみたいと思いませんか? DIYはその夢を実現できる可能性を秘めています。今回はDIYを始めようか迷っている方やDIY初心者の方のために、DIYの基礎知識をまとめました。DIYの正しい知識を身につけ、楽しみながら工作をしてみましょう。

そもそもDIYとは?

DIYとは、「Do It Yourself」のことで、日本語にすると「自分でやる」という意味になります。DIYは自分好みの家具を作れたり、インテリアを楽しんだりできることはもちろん、コストの面でも業者に頼むよりずっと安くできるというメリットがあります。最初の道具類を揃えれば材料費だけで自分らしいインテリアを楽しむことができるというのはDIYの醍醐味でしょう。設計から組み立てまで自分でやるので、ものが完成したときの達成感もひとしおです。せっかくDIYをするなら無理をせず楽したいものです。木材を採寸したり切ったりするのは結構手間がかかり、それだけでへとへとになってしまうこともあります。ホームセンターで木材を購入するとカットや加工を頼んだり、道具を借りて工作室でそのまま加工できたりするので、これらのサービスは最大限に利用しましょう。頼めるところは頼み、無理をしないことがDIYを楽しみながら長く続けられるコツです。

必要な道具

DIYを始めるにあたって、線を引いたり穴を開けたりネジをとめ付けたりする道具が必要になってきます。初めから電動工具をすべてそろえる必要はありませんが、持っておいた方が作業が捗る道具を紹介します。

ドライバードリル

ジグソー

手持ち式のジグソーがあれば厚めの木材が裁断できます。直線のみならず曲線もカットできる優れものです。

サンダー

ヤスリをかける面積が広い場合はサンダーを使うと便利です。サンドペーパー(紙ヤスリ)に比べてスピーディーに木目を整えられます。 

ノコギリ

ノコギリは万能タイプで替え刃式のものを選ぶと交換ができて便利です。ちょっとしたカットをするときにおすすめのアイテムです。

カナヅチ

DIYには両側が打てるタイプのカナヅチがおすすめです。最初に平たい面の方で軽く打ち、仕上げに丸みのある面で打ち込みます。 

ドライバー

電動ドライバーとセットで揃えておきたい道具です。手動のドライバーは持ち手の大きなものを選ぶようにすると、手に馴染んで木ネジが回しやすいためおすすめです。 

キリ

クギや木ネジを打つ前にキリで下穴を開けておくと、クギや木ネジが曲がらずに綺麗に打ち込めます。下穴を開けておくことで木割れも防げます。 

サシガネ

線を引いたり、直角や垂直をとったりできる便利な道具です。基本的に長い方を左手で持って短い方に鉛筆をあてながら使います。 

クランプ

木工用ボンドで圧着する際や、木材同士を固定する際に使用します。種類が多く、作るものによって使用サイズが異なるので設計し終えてから購入しましょう。DIYに使う道具と使い方の詳しい解説はこちらをご覧ください。

必要な材料

道具をそろえたらネジや木材など必要な材料を購入します。以下の材料はすべてホームセンターやネットショッピングで購入できます。

クギ

ハンマーなどで打ち込んで固定します。ネジやビスに比べると抜けやすいデメリットがありますが、ハンマーがあれば簡単に打ち込むことができるのが特徴です。クギの種類には、木材の表面にクギの頭が残らない「カクシクギ」や、らせん状の溝がついた強度の強い「スクリュークギ」などがあります。クギを選ぶときは板厚の2.5~3倍の長さのものを選ぶようにします。

ネジ

ドライバードリルがあれば比較的容易に取り付けることができます。クギに比べると抜けにくく、締め直しがしやすいメリットがあります。ネジの種類には、木材を固定するときに用いる「木ネジ」や、家電などに使用されている丸みのある頭部が特徴の「ナベ小ネジ」、頭部が平らで蝶番などに使われる「皿小ネジ」などがあります。ネジは板厚の2倍のものを選びましょう。 

ビス

ビスと木ネジは同じものと捉えても差し支えありません。ビスの種類には、ネジ頭が大きくキャスターやL字金具の取り付けに使用される「DIYビス」や、頭部が小さく木ネジの中でも木割れを起こしにくい「木割れ防止ビス」などがあります。

木材

加工しやすい木材は大きく分けて以下の4種類に分類されます。
  • SPF材 色が白く、細かくサイズが揃っています。値段も手頃です。
  • パイン材 木目と節目が美しく、柔らかくて加工がしやすい木材です。
  • 杉材 木目が荒く、インダストリアルな家具を作りたい場合に適した素材です。
  • ヒノキ材 水に強く、耐久性のある木材です。大型家具作りに適しています。
木材は好みの木目や色合いのものを選んで構いません。価格と相談しながら決めましょう。

接着剤

接着の際には、別名ホットボンドと呼ばれる「グルーガン」や、熱や水に強い「多用途型接着剤」が便利です。グルーガンは別売りのグルーステックを購入して使います。水に弱いという性質はありますが、細かい部分の接着に向いています。多様型接着剤は透明で速乾性のあるセメダインのスーパーXゴールドがおすすめです。

塗料

塗料は木目を消すタイプと木目を残すタイプの2種類に分類されます。
  • オイルステイン 木目を残すタイプの塗料です。木材の反りや割れを防ぎます。
  • 水性塗料 木目を消すタイプの塗料です。色が豊富で光沢のあるものやないものがあります。
  • 水性ステイン剤 木目を残すタイプの塗料です。オイルステインに比べて乾燥が早いため、2度塗りに適しています。
  • 漆喰風塗料 リフォームやリメイクに適しています。壁紙の上から塗れるものもあります。

DIYの基本手順

ステップ1.寸法出しをする

採寸 DIY

棚を設置する場所を決めたら、床から天井までの高さや横幅などを測ってメモしておきます。適当に測ったり、サイズを測り間違ったりすると作った棚が入らなくなるので正確に測るようにしましょう。

ステップ2.設計図を描く

設計図 DIYDIYは設計が命といっても過言ではないので、作りたい棚の幅や高さ、奥行きは正確に書き込んでおく必要があります。ここでは簡単な設計図の書き方を紹介します。まず、作りたい棚をイメージしたら、まずはフリーハンドでいいので全体図を描きます。このとき、棚の外寸や奥行きの長さ、留め具の位置を書くようにします。次に1の全体図をバラバラにした状態の部品図を描きます。できれば1枚の紙に1部品ずつが望ましいです。部品図は組み立てのときに使うので、定規を使って外寸や幅、奥行きの寸法を正確に描きこんでいきましょう。正面や裏面、左右から見た面の図などを描きだしておきます。設計図は以下の線を書き分けて描くと見やすくなります。
  • 一番外側の外形線 太い実線
  • 各寸法 細い実線
  • 表からは見えないかくれ線 破線
  • 中心線 短い線と長い線を交互に書いた線
設計図を正確に描いておけば作りたいものがブレる心配がないので安心です。

ステップ3.材料を選ぶ

DIYの材料

ホームセンターへ行くとDIY用の木材や金具、木ネジ、オイルなどが売られているので、描いた設計図をもとに材料を購入します。予め寸法を書き出しておいたメモとメジャーを忘れずに持って行くとホームセンターでも採寸できるのでおすすめです。木材を選ぶときは、歪みや反り、ヒビ割れがないかどうかをチェックしましょう。

ステップ4.採寸をする

次にメジャーや定規を使って必要な分だけ採寸し、鉛筆で線を書き込んでいきます。線を引くときは垂直がとれるサシガネを使うのがおすすめです。

ステップ5.木材をカットする

DIYの木材を切る!

ノコギリや卓上糸のこ、ジグソーなどを使って鉛筆の線に沿って木材をカットします。ノコギリは手前に引くときだけ力を入れるようにして使います。自宅でカットが難しい場合、大きなホームセンターへ行くと工具や工作室のレンタルサービスがあるので利用するといいでしょう。工具の貸し出しは大抵有料です。

ステップ6.ヤスリをかける

必要なパーツをカットして揃えたら、サンドペーパー(紙やすり)を使ってささくれを取っていきます。サンドぺーパーを端材に巻き付けて使うと均一に力をかけやすくなります。

ヤスリをかける面積が広い場合は、ホームセンターでサンダーを借りて作業するとスピーディーに仕上がります。

ステップ7.ワックスを塗る

DIYの基本!ワックス!

ささくれを取ったらワックスを塗ってツヤを出します。スチールウールにワックスをつけて塗り込み、乾いたら布で余分なワックスを拭き取ります。色をつけたい場合もここで塗料を使います。初心者であれば刷毛なしでも塗れる蜜蝋ワックスがおすすめです。

ステップ8.金具を取り付ける

DIY ドリルワックスをかけ終わったら、キャスターやL字金具を取り付けます。フックやポールなどを取り付ける際も、組み立てる前に取り付けておくと後が楽です。

ステップ9.木ネジやビスで固定する

仕上げに木ネジやビスを使って木材同士を固定します。L字金具やキャスターを取り付ける際は写真のようにビスを打ち込みます。大型家具や使用頻度の高いものは固定部分が緩みにくい木ネジを使って固定しましょう。

ステップ10.組み立てて完成!

DIY 基本

最後に必要な棚板を取り付ければ完成です。

まとめ

DIYは労力や手間がかかることは確かです。しかし、自分らしいものを作り、自分に合ったものに囲まれた暮らしは生活そのものや心を豊かにしてくれます。できたものが少しくらい歪んでもいびつでもそれでいいのです。失敗を恐れず、イメージをかたちにできるDIYにぜひチャレンジしてみてくださいね。
株式会社Housmart
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マンションジャーナル編集部

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