ただの片付け術じゃない!断捨離の真の効能を紹介
2017.11.23

断捨離という言葉が定着してきましたが、ただの片付け術と勘違いしていませんか?断捨離は整理整頓するだけでなく、根本的なものに対する考え方を改める新しい整理法です。服はもちろん、家電や文具、食品、人間関係まで活用できる断捨離の方法や驚きの効果を紹介します。捨てられなくて悩んでいる人は部屋が綺麗になるだけでなく心からすっきりしてみてはいかがでしょうか。
「断捨離」という言葉が当たり前のように使われるようになりましたが、実は詳しい意味が分からずに使っている人も多いのではないでしょうか。断捨離はヨガの「断行・捨行・離行」から生まれた言葉です。掃除をする心構えから変えていかないといけないので、しっかりした信念を持たないと行えません。
断捨離とは「モノへの執着を捨て不要なモノを減らすことにより、生活の質の向上・心の平穏・運気向上などを得ようとする考え方のこと」です。ただいらないものを捨てるだけでなく、精神面で前向きな意味がありました。ものが片付くだけでなく、空間にも時間にもゆとりができて何事もいい方向に進んでいきます。(参考URL:https://kotobank.jp/word/断捨離-1817296#E7.9F.A5.E6.81.B5.E8.94.B5mini)
断捨離の意味や目的が分かりましたが、具体的にはどのような効果があるのでしょうか。
断捨離と普通の片付けとの違いは、ただ片付け上手になるのではなく、片付けられない原因を考えて必要か必要でないかを見極める力を身につけられることです。ものへの執着がなくなることですぐに判断ができるようになり、ものが増えて散らかることがなくなります。
断捨離は家だけでなく職場でも活かされます。デスク周りやパソコンの中の管理、毎日持ち歩くカバンの中なども余計なものを置いておかなくなり、整理整頓されることで時短につながります。綺麗な環境で仕事をすると気分も上がるので自然と効率アップにつながります。
断捨離の考え方で人間関係を見つめ直すこともできます。あまり気の合わない人とのつき合いは精神的にも疲れて楽しめません。無理をすることなく最低限にすることで、その分の時間を好きなことに使えます。逆に大切な人との時間を積極的にとるようにすれば本当に大事な人に囲まれた生活になります。断捨離でものの整理ができると家の中が常に片付くようになり、仲のいい人も気軽に呼べる憧れの環境作りにつながります。
断捨離をすることで家にあるものを把握する機会ができて、同じものや似たようなものを買う失敗が少なくなります。また、新たに買うときも自分に本当に必要なものかを見極めて購入するので、衝動買いをすることがなくなります。
ムダなものを置かなくなり、好きなものや必要なものだけに囲まれた生活は、部屋が片付いて見た目もよくなるので気分の向上につながります。気の持ちようで表情や人との接し方も穏やかに。理想の暮らし方につながります。
整理整頓をするのが日常化すると掃除が楽になり、その分時短につながります。探す手間やものに対して悩む時間がなくなるので家事や仕事の効率が上がり、なんでも早く片付くように。ゆっくり自由な時間を楽しむことができます。
不必要なものに囲まれた生活は掃除が行き届かなくなり、ホコリや汚れも溜まってしまいます。断捨離で片付くと掃除もしやすくなるので衛生的になります。空気が綺麗になるので体調もよくなり、自律神経が整えられます。ホルモンバランスが崩れてイライラしたりストレスが溜まりやすかった人も精神的に改善されて心からの健康を保つことができます。
「断捨離」という言葉は昔からある訳ではなく、2009年にやましたひでひこさんの著書である『新・片づけ術「断捨離」』で提案された言葉です。この著書は今までの片付け術とは違った視点から注目を集め、累計300万部を突破しました。「断捨離」はやましたひでこさんの登録商標となっています。やましたひでこさんは住まいと心のガラクタをコンサルティングする「クラター・コンサルタント」という仕事をしています。公式メルマガ登録者は8万人を超え、数々のテレビや雑誌などのメディアで活躍されています。(参考URL:http://yamashitahideko.com)
服の断捨離を始める第一歩は家にある服を把握して分けていく作業です。「着ない<着られるけど着たくない<いつか着るかもしれない<着ている<お気に入り」といった優先順位を頭に入れながらざっくりした仕分けをしましょう。着ない=捨てる服ですが、迷わずに捨てる対象になる服をまとめました。
着られるけどテンションが上がらず着ない服や、いつか着るかもしれない服など捨てるのに迷う場合はどのように決断すればいいのでしょうか。迷ったら鏡の前で一度着てみましょう。着てみるとなぜ着ないのかがいろいろと見えてきます。迷いやすい項目ごとにまとめました。
捨てる服が決まると処分する方法ですが、捨て方によって今後のものへの執着心や対応の仕方が変わってきます。リサイクルに出す方法は、環境にもやさしく換金できるのでお得な気持ちになります。すると新しい服を買ったときや、ものが増えたときも「また売ればいい」という気持ちが生まれるので、増やすことに対して軽い考えになってしまいます。思い切って捨てることで購入するときに「ずっと使えるものか」「本当に必要なものか」を考えるようになり、ムダな買い物を防ぐことに。捨てるのは勇気がいりますが、今後の行動のためにも積極的に動きましょう。
仕分けの段階で捨てるか迷うものは「保留」として30日程まとめて置いておきましょう。その後仕分けをすると、前回捨てる決断ができなかったものも時間が経てばあっさり手放せることがあります。そこからまた「必要」「捨てる」「再度保留」に仕分けをしていくと少しづつものが減らせます。
家電は高価なものが多く、なかなか捨てる決断をするのが難しいものですが、不用品がなくなるとその分のスペースが有効活用できます。広くなった分運気も上がると前向きに考えて、何年も使っていない家電は処分してきましょう。
古いCDプレーヤーやほとんど使わない加湿器など使用頻度の低い家電は意外とあるものです。流行にのって買ったダイエット器具や美顔器、家族構成が変わって使わなくなった大型ホットプレートなど、まずはリストアップをして今後も必要かどうか決めましょう。
壊れているけど下取りのときにお得に買えるかもしれない…という理由でいつまでも保管している人もいるのではないでしょうか。すぐに買い換えるためにとっておくのはいいのですが、予定もないのに使えない家電を置いておくのは場所をとるだけです。下取りや修理費用よりも新品の方が安いときもあるので、よく調べるのがおすすめです。
ほとんど使っていないけど、壊れてもいなくてまだ使えるものは処分に困りますが、機能面を考えてみましょう。デザインを重視して買って威力があまりないヒーターなど、他の暖房器具で補える場合があります。最近は扇風機と暖房と加湿器がセットになったものなど多機能な家電が増えているので、他の古い家電で使用頻度が低いものは減らしていくと一気に片付きます。
本は一度本棚に収まるとなかなか見直す機会がありませんが、溜まっていくとかなり場所をとるものでもあります。本が趣味でよく買う人は、消耗品と考えて「読んだら捨てる」とすると余計な本を買うことがなくなります。
一度読んだものでも面白い本は何度でも読み返すものです。存在も忘れてしまっているような本はいらないものとして処分しましょう。今後読みたくなるかどうかを考えて分別するのが大事です。
CDやDVDはまた見たくなる可能性があるので処分に迷いますが、たいていのものは通販で手に入ります。古くて販売していないものはオークションや中古販売を利用しましょう。昔は一般的な値段で売っていたDVDも今はamazonでタダで見れたり、新品の改訂版が300円ショプなどで手軽に手に入る時代です。便利な世の中だからこそ断捨離をしていきましょう。
ファッション雑誌や学習本は時期が過ぎると古い情報になっていて参考にならないことも。雑貨本やインテリア本も数年経つと流行が変わっていて、見返してみると惹かれるものが無くなっていることはありませんか。赤ちゃんの離乳食本や育児本も一人目は丁寧に読み込んでいても二人目以降は感覚で作れたり、ネットで最新の情報が簡単に手に入ります。
インテリアとして飾る場合はいいのですが、読まない本やCD/DVDを置いておくのはただスペースをとるだけになってしまいます。捨てたもののどうしてもまた読みたい場合は、貴重な文献や限定商品など高価なものは別ですが、中古で安く手に入ることも。読まない本や見ないDVDを維持するよりも好きなものを置くことに使う方がスペースを有効活用できると考えましょう。
文具は安く手に入るのでつい増えていきがちです。100円ショップでも手軽に買えるので余計に買ってしまうことも。小さいものでも数が増えると場所をとるようになるので注意が必要です。
家にある文具を集めて、何が何個あるのか把握をするために分別をしましょう。例えばハサミが何本あってもいつも使うものは限られてきます。同じ種類で数が多い場合は思い入れがないものや安いものから処分していきましょう。1種類にいくつ必要かを決めて、それ以上は増やさないように心がけると散らからずに済みます。
ボールペンなどストックを何本も用意するとその分長い間場所をとってしまいます。たくさんのストックがあると安易に使ってしまうので、ペンの出が悪くなって古いものを使い切る前に新しいものを開けて混ぜてしまうことも。ストックは1つまでと決めると余分な場所をとらなくて安心です。
デザインは気に入らないけど粗品などで無理して使いきろうとしている文具はありませんか?断捨離の基本は自分の好きなものや必要なものだけを残すことです。早くなくして捨てたいものは「いらないもの」として処分しましょう。少し残ったメモや使いかけのペンなど身の回りのものを見直してみてください。
いつ買ったのか覚えていなかったり、奥に入っていてどれが古いか分からないような食品が、冷蔵庫や引き出し収納に増えていませんか。食品にも断捨離を取り入れてストレスの溜まらない収納を心がけましょう。
断捨離は必要か必要でないかを把握することが基本です。食料庫や冷蔵庫から一度ものを出して、何がどのくらいあるのか、または無いのかを調べましょう。普段あまり使わないけど安いから買っているものがいくつもあるかもしれません。ストックが多くて食べきれないものは古いものから処分しましょう。余計なものを買う防止にもなり、量を把握することで普段の調理にも生かされます。
長持ちするものは賞味期限を気にしないのでいつの間にか切れていることも。期限内でもよく見ると傷んでいる場合があるので、まめにチェックをして機嫌が切れたり食べきれないものはすぐに処分しましょう。
必ず食べるものやマメに使う調味料は安いときにストックを買うのはいいのですが、買いすぎには注意が必要です。ほんの数十円お得なもののために長期間場所をとるのは本当にお得でしょうか。冷蔵庫は入れすぎると機能が低下して余計な電気代もかかります。食料庫もぎゅうぎゅうだとどこに何があるのか分かりづらくなり、他の食品も傷みやすくなるので余裕のある収納が理想です。
いただいたもので好みじゃないものや賞味期限内だけど季節外れだから食べたくないものが長期間保管されていませんか。そのまま持っていても場所をとるだけです。無理して調理をしないといけないものを残すとストレスになり、それについて考えている時間こそもったいないと考えましょう。食べたいと思える好きなものに囲まれていれば、いつでも美味しいものが食べられて気分も上がります。
ものを処分するのは労力を費やし、精神的にも疲れます。「いつか使えるかも」や「もったいない」という考えを勇気を持って断つことで、見た目の綺麗さだけでなく心の安定を手にいれることができます。最近はレンタル倉庫が街中にも増えました。ものを維持する場所にはお金がかかるということです。ものが増えていき、お金をかけてまで必要なものかどうかを見極めるのが大事です。「無くても困らない」ものから「無いと困る大切なもの、大好きなもの」に囲まれて心安らかな生活を送ってください。
断捨離とは?
それではまず、断捨離という言葉の意味と効果、そして生みの親である、やましたひでこさんが一体どんな方であるのかを紹介していきます。断捨離の言葉の意味

- 【断】入ってくる要らないモノを断つこと
- 【捨】家にあるガラクタを捨てること
- 【離】モノへの執着から離れること
断捨離をするってどういうこと?

断捨離の効果

根本的な片付けが身につく

仕事の効率が上がる

人間関係が改善する

ムダ使いをしなくなる

好きなものに囲まれた生活になる

自由な時間が増える

健康になる

断捨離の達人やましたひでこさんって?

服の断捨離の仕方
それでは実際にどのようにして断捨離をしていくのか、見ていきましょう。まずは服の断捨離の仕方です。断捨離ステップ1 〜分ける〜

体系が変わって着れない服
今の体系では着れない服はこのまま持っていてもすぐに着る機会がありません。痩せたら着る…という目標になるのなら利用価値がありますが、痩せたときにはお祝いに新しい服を購入する!と考えた方がテンションが上がりませんか? 今現在「着れない」と思うものは迷わずに処分しましょう。流行がきたら着る…など遠い先の予定はその間の維持を考えるとムダになります。デザインが若くて着ると恥ずかしい…娘が大きくなったらあげる…など何年も保管することを考えたら、その時期がきたときに合ったものを購入した方が確実にいいと考えましょう。コンディションの悪い服
シミができていたり、色あせていたり、毛玉だらけなど状態の悪い服はそのまま保管しておいても改善されません。念入りに洗ったり直したら着たい服はいつでも着れる状態でクローゼットに入れましょう。お金をかけて直してまでは着ないけど高いからもったいない…という場合は思い切って処分すると、もともと着ていなかったものなだけに特に困ることなく過ごすことができます。断捨離ステップ2 〜決断〜

高いけどほとんど着ない服
結婚式や入学式など、イベントで着る服は着る機会が少ないものです。結婚ラッシュのときに何着も用意した華やかな服も、滅多にない機会には一番お気に入りだけを着ていくのではないでしょうか。年齢を考えても今は着れないものは持っているのは場所をとるだけなので処分するのがおすすめです。すぐに代替品が見つかる服
特に問題なく着れるけど、別の服に替えて使える場合は「いらない服」になります。いくつも同じ服があってもクローゼットがいっぱいになり、着る機会が少なくなるだけです。余計なものを増やしても管理しきれずに服のコンディションが悪くなるだけです。他のものでも替えがきく場合や似たようなデザイン、色がある場合は思い切って処分しましょう。シーズンでまったく着なかった服
着るのにぴったりな季節にもかかわらず、一度も着なかった服はどこか気に入らない問題があると考えましょう。着心地が悪い、身近な人とデザインがかぶる、もっとお気に入りの服がある…など気に入らない点は次のシーズンも着ない可能性が高くなります。まだ着れる服でも処分をするとその分お気に入りのものだけを残しておけて気分が上がります。断捨離ステップ3 〜捨てる・売る〜

どうしても迷ったら

家電の断捨離

使っていないものをリストアップ

修理に出そうか迷っている

機能面を考える

本・CD/DVDの断捨離

また読み返したいかを考える

本・CD/DVDはいつでも手に入る

流行ものは時期限定

部屋に置くものの価値を考える

文具の断捨離

全ての文具の数を把握する

ストックを増やさない

無理して使うものは捨てる

食品の断捨離

家にある食品数を把握する

賞味期限が切れたものは迷わず捨てる

ストックの量を考える

いつか食べるかも…はNG

まとめ


株式会社Housmart
マンションジャーナル編集部
マンションジャーナル編集部
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