【無印良品】無印の家具に使われている木材を元店員が徹底解説!
2017.08.06

あなたは無印良品の家具と聞いてどのような印象を思い浮かべますでしょうか。素材の温かみを感じられるナチュラルな木材のものから、ステンレス素材のスタイリッシュな雰囲気のものまで、様々な印象があるかと思います。この記事ではそんな無印良品の家具の中でもひときわ存在感のある「木製家具」についてご紹介します。無印良品の木製家具というとオーク材、ウォールナット材、無垢材などなど、いろいろな名称があってどの素材が自分に合っているのかわからなくなってしまいませんか?そこで今回は無印良品で3年間、家具販売のアルバイトをしていた筆者が無印良品の家具に使われている木材を徹底解説します。家具を検討の際にぜひご参考くださいませ。
欧米で古くから高級家具の素材として親しまれていて、ウィスキーの樽にも使用されている木材です。無印良品ではその中でもとりわけ強靭なホワイトオークを使用しています。木材。単純に色が白に近いのでホワイトオークと呼ばれています。使い込むほどに艶が出て飴色に経年変化していくのが魅力です。
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ウォールナットといえばクルミですね。無印良品の木製家具は基本的にオーク材とウォールナット材で展開されているものが多いのですが、ウォールナットのがオークよりも少々高め。その理由は伐採量の差にあります。ウォールナットはオークと比べて1本あたりから採伐できる素材の量が少ないため、オーク材と比べる高めの値段になっているのです。通常木材というものは乾燥させて加工、家具として使用しているとある程度の形状変化(いわゆる狂い)が生じるのですが、ウォールナット材はその狂いがほとんど生じないことでも有名です。ワセリンなどの艶出し剤をよく吸収するため、美しい木目と風合いが楽しめます。
無垢材とは木を”そのまま”使っている木材のことです。森で伐採された木を切り、削って1本の木にします。その木を組み合わせて完成する家具が無垢材家具です。製造過程での加工がほとんどないため、木の風合いがしっかり感じられるのが特徴です。また、そのままの木を使用しているため、非常に頑丈です。傷も狂いも味に変わる、何世代にもわたって長い間愛し続けられる家具です。>>無印良品のオススメグッズをネットで見てみる
無印良品のカタログで木製家具を見ていると、構造の部分に小さな文字で突板構造と書かれているものがいくつかあります。こちらは木をうすーくスライスしたもの(カンナで削りだされた木をイメージするとわかりやすいです)をベニヤなどの板に貼り付けて作成された板のことを指します。これをMDFと呼ばれる合板などに貼ると、本物の木の風合いを持った家具が完成します。木材自体の使用は少量なので、木の雰囲気を感じつつ、安価で手に入れやすいのが特徴です。MDFは木を繊維上にほぐして、それに接着剤などを混ぜあわせて成形される板。フラッシュ合板は中が空洞になっている木の枠に合板を貼りあわせたものです。
無印良品の家具に使われている木材の種類
無印良品の家具に利用されている木材は大きく分けるとオーク材・ウィールナット材・パイン材の3種類がメインで、家具の種類によっては竹材やブナ材も用いられています。それぞれの色合いの特徴としてはオーク材はベージュ、ウォールナット材は茶色、パイン材は明るいクリームのような色、竹材・ブナ材はオーク材と似たようなベージュの色をしています。オーク材とウォールナット材はとても頑丈な木材で、パイン材は前者に比べる少し柔らかめな木です。それゆえ傷やへこみがつきやすいです。筆者の自宅のパイン材テーブルはもうベコベコです。竹材とブナ材はオークとパインの中間くらいの硬さで、大変軽いので持ち運びにも適しています。以下それぞれの特徴について、もう少し詳しくご紹介します。オーク材

ウォールナット材

パイン材
天然の節と明るい色合いがかわいらしい木材。マツ科の木材でもともと節が多い木材で、節がないものは高価で取引されているそう。ですが無印良品ではあえて節有りのものを使用してお値段を抑えています。またパイン材の商品は加工を施していないので、天然の風合いが楽しめます。竹材
竹材の素材が用いられているのはダイニングテーブルとテーブルの高さに対応したチェアの2点。しなやかな印象があり、軽くて持ち運びやすいのが特徴です。ブナ材
ブナ材はコンパクトサイズのテーブルとローテーブル、チェアがあります。こちらも竹材と同様に軽く、角が丸みを帯びたデザインになっているので元気なお子様がいらっしゃるご家庭でも安心してご利用頂けます。無垢材ってなんなの?

突板構造とは?

木製家具に施される塗装の違いを知る
木製家具には傷や劣化を防ぐために表面に透明な樹脂などを塗って加工を施します。無印良品の家具に施される塗装は- ウレタン塗装
- オイル塗装
- ラッカー塗装
- UV塗装
ウレタン塗装
クッションなどに用いられるウレタンを溶かして表面に塗る加工です。家具の塗装は基本的にこちらが用いられます。特徴は傷や熱に強いこと。ですが、それなりに厚みがある塗装になるので木そのものの風合いは少々損なわれるかもしれません。ツヤ感は少なめ。オイル仕上げ
文字通りに油を塗装し、乾燥させて仕上げる加工です。オイルを浸透させるだけのシンプルな塗装で元々上部な無垢材の家具に用いられることが多いです。綺麗なツヤが出ます。デメリットは最低限の加工ゆえに、傷や熱、水などにも弱いこと。ですが、一つ一つの傷やシミを思い出として楽しむことができる加工とも言えます。お手入れは濡れ布巾で拭かずに、から布巾や手のひらでサーッと全体を吹いてあげるのがベスト。補修もオイルを塗るだけと簡単なので自分でできます。ラッカー塗装
ウレタン塗装に比べると塗装の膜が薄く、木の風合いを残したい時に用いられる塗装です。オイル仕上げとウレタン仕上げの中間くらいのイメージです。UV仕上げ
紫外線を照射し、秒単位で塗膜を硬化させる塗装方法です。透明感が特徴で、デメリットとしては工程の問題上塗りなおし補修ができないという点があります。あなたと一緒に成長する、木材家具と寄り添う
木材家具はあなたと一緒に成長していく数少ない家具。あなただけの家具と、あなただけの生活を木製家具たちと始めませんか?また、木製インテリアのお手入れ方法についても押さえて長持ちさせましょう。>>無印良品のオススメグッズをネットで見てみる(photo by 無印良品公式HP)
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マンションジャーナル編集部
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