ディスポーザーが故障!?修理・交換方法は?お掃除方法も紹介
2018.02.15
生ゴミを粉砕し、シンクに溜まることを防ぐディスポーザー。衛生面を高める設備として人気の設備ですが、誤って固形物などを入れてしまうなど、他の家電と比べると故障する機会が多くなることも。この記事では「ディスポーザーが動かなくなった…」「シンク下から水漏れが止まらない」などの悩みを抱えているあなたに
- ディスポーザーが故障する原因
- ディスポーザーの修理はどこですべき?
- ディスポーザーの修理
- 交換にかかる費用
ディスポーザーが故障…考えられる要因は?
いつも使っているディスポーザーを使おうとしたら一切動かなくなった…突然起きると焦りますよね。長年使うことで劣化するのはもちろん、ディスポーザーが故障する原因は様々な要因があります。故障の原因①水漏れ
ディスポーザーを長期間使用することによって起こるゴムパッキンの劣化やネジのゆるみなどが原因で水漏れは起きます。シンク下がいつの間にか水浸しになっていることも…。取り付け時に無理やり力を加えてゴムパッキンを接続すると、設置からまもなく微量の水漏れが始まり腐食してしまいます。最近では通販で本体を購入して自分で取り付けることもできますが、こうした故障の原因も多いのでプロの専門業者に取り付けてもらうと安心です。故障の原因②プラスチック片や果実の種、魚の骨などの噛み込み
ディスポーザーは主に食品くずを粉砕してゴミを少なくすることができますが、投入してはいけないものも多数あります。生ゴミとして処理できそうな果実の種や魚の骨でも大きなものや固いものは粉砕できず、ディスポーザー内の部品を壊してしまうことも。貝殻なども故障の原因になるので避けましょう。誤って入ってしまったプラスチック片やアルミホイルなども排水処理槽で処理できない場合があります。こんなものもディスポーザーの噛み込みが発生する
1.タコ糸
「タコ糸でディスポーザーが故障するの?」という感じがしますが、タコ糸のような長いものがディスポーザーのハンマーに引っかかり、動かなくなった、というケースもあります。糸を引っ張れば解決するのではないかと思う方もいるかもしれませんが、思わぬ事故・故障の原因になる可能性もあるので迂闊に手を加えないことをおすすめします。非常に珍しいケースですが、ローストビーフやハムなどで用いた際など、タコ糸がゴミとして出る場合もあるので、流さないように心がけましょう。2.硬貨
こちらも非常に珍しいケースですが、実際に一円玉をディスポーザーの隙間に挟み込んで動かなくなってしまった、というケースもあったそうです。一円玉はディスポーザーと同じような色をしているので原因がわからず突然止まってしまった…と思われる方もいるみたいです。キッチンに小銭が入ってしまうことは滅多にないと思われますが、気をつけましょう。3.スプーン・フォーク
スプーン・フォークはディスポーザーに落としたことに気づかず、そのままスイッチオンしていまい、噛み込んでしまうという事例が、故障の原因の中でも多く上げられています。この中であげたモノの中でも最も注意すべきものになるので、気をつけましょう。故障の原因③ティッシュなどの異物が混入した際の詰まり
ティッシュなどの紙類を流すと排水不良の原因になります。詰まってしまうとニオイや汚れが溜まり、高圧洗浄機を使った本格的な清掃が必要になることも。ディスポーザーの調子が悪いときには対処できない生ゴミ以外のものを入れなかったかどうか、チェックをしましょう。ディスポーザーに詰まりやすいのには以下の特徴を持ったものが上げられます。- 繊維質のもの(たまねぎの皮など)
- 硬すぎるもの(果物の種など)
- 弾力があるもの(鶏皮・お餅など)
- 大きすぎるもの(キャベツの芯など)
故障ではなく、加熱保護装置が作動した可能性も
ディスポーザーには一定の温度を超えると作動する「加熱保護装置」が付いています。通常の使い方では動きませんが、異物が混入するとモーターが回り続け、温度が加熱することによって作動してディスポーザーが動かなくなってしまいます。ディスポーザーの加熱保護装置が作動した疑いがある時は、電源を抜いて異物を取り除き、加熱保護装置のリセットボタンを押すことで解決することもあります。大きな異物が見当たらなくても細かな魚の骨、果実の種などが挟まっている可能性もあるので、「噛みこみ解除工具」を使って説明書を見ながら異物を砕いたり取り除いたあとで加熱保護装置のリセットボタンを押せば再び動き出すこともあります。ディスポーザーが動かず、「故障かな…?」と思った時は修理業者に相談する前に上記の手順を確認してみることをおすすめします。自分でも修理は可能?ディスポーザーの故障への対処法
何かが詰まっていて、自身で取り出すことができる程度の軽微な故障であれば問題はありませんが、特に異物の混入が目視できないなど、故障の原因が分からない場合には修理を依頼するしかありません。このようなときはどこに問い合わせるべきなのでしょうか。ディスポーザーの修理・交換業者に依頼する
ディスポーザーは精密機器なので、幅広い修理を取り扱っている水回り業者でも、講習を受けたプロでないと部品の取り付けが力ずくで行われて再度故障してしまう原因になることもあります。専門の修理業者やメーカーのアフターサービスで修理を依頼するのがおすすめです。国産メーカーのディスポーザーの多くがフタをして回すことで動く「フタ式スイッチ」です。安全性が高くて小さな子供がいても安心ですが、ディスポーザーの内部でどのように生ゴミが処理されているのか見る機会がなく、仕組みが分からないまま使っている人も多いのではないでしょうか。見よう見まねで作業をすると非常に危険なので注意が必要です。マンションの管理会社に依頼する
ディスポーザーは最近では新しく建設されている分譲マンションにはほぼ備えつけてあるほどの人気です。賃貸でもディスポーザーがついている物件特集が組まれるほど国内での関心が高まっています。調子が悪くなり修理を依頼したいときには自分で頼む前に、一度マンションの管理会社に依頼をしてみるとスムーズな対応をしてくれる場合もあります。集合住宅で同時期にディスポーザーを設置していると、似たような不具合が相談されていることも。その場合には管理会社が修理費を負担してくれる可能性もあります。個人負担になってもマンションを出入りしているおすすめの業者を紹介してくれることも。特別間違った使い方をしていなくて、使用期間が短い場合には問い合わせてみることをおすすめします。自分で修理する
冒頭で述べた通り、軽微な故障であれば修理も可能ですが原因がわからない場合はディスポーザーを解体するなど、多くの工数が必要となるのでおすすめはできません。それでも挑戦してみたいという方は説明書を読み込みながら、慎重に作業を行いましょう。その際ディスポーザーのスイッチは必ず切ったことを確認してから作業に移りましょう。ディスポーザーを解体する必要が出てきた場合は本体のどこかに必ずディスポーザーを緩めるネジなどがあるので、それを緩めてディスポーザーの取り外しをします。交換もしくは廃棄?修理が不可だった場合の対処法
ディスポーザーの寿命は7〜8年と言われています。また、あまり多いケースではありませんが、ディスポーザーを取り扱っていた企業が廃業するなどで修理が困難な場合もあります。こういった場合は- 新たにディスポーザーを購入して交換する
- ディスポーザーを廃棄、通常の排水管に戻す
新しいディスポーザーを購入して交換する
修理ができない場合には新たなディスポーザーに交換する必要があり、故障している古いディスポーザーを取り外してからの設置となります。購入したメーカーか、メーカーと契約をしている専門の修理・交換業者に連絡をして、家に合ったものを購入すると安心です。現在生産されている主なディスポーサーの取り扱い会社は- LIXIL(リクシル)
- Panasonic(パナソニック)
- TERAL(テラル)
- MAX(マックス)
- Yasunaga(ヤスナガ)
ディスポーザーを廃棄して通常の排水管に戻す
一度使うと手放せなくなると言われているディスポーザーですが、お手入れや再度壊れたときの交換を考えると、通常の排水管に戻すという選択肢もあります。ディスポーザーの取り外しと配管の復旧作業は、ディスポーザー専用の配管があった場所に丈夫な塩ビ管を新たに組み立てます。取り付ける配管は細いジャバラホースではなく、高圧洗浄対応の硬い塩ビ管がおすすめです。シンク下に取り付ける水受けに排水栓を設置します。排水口の直径に合わせたものや、シンク下の収納に応じたものを取り付けるので、事前に調べて業者に伝えるか、写真を撮って送るとスムーズです。ディスポーザーの修理・交換に必要な費用は?
ディスポーザーの修理や交換は各社で料金にも違いが出てきます。事前に電話やメールなどで無料の相談をしたり、各社見積もりをとると安心です。問い合わせる際には使っているディスポーザーのメーカーや品番を控えておくと、工事金額の見積もりや新たに取り付ける商品の選定がしやすくなります。出張料金などが必要な業者もあるので、こういった点も問い合わせておくと安心です。ディスポーザーの修理に必要な費用
ディスポーザーが動かなくなったり噛み込みの除去に本体を解体することなく作業が終わる場合には10,000円ほどで、本体を解体、分解すると15,000円ほどの料金がかかります。配管の詰まりや水漏れも10,000円〜15,000円ほどが相場です。ディスポーザーの交換に必要な費用
新たにディスポーザーを設置する工事は人件費や移動費も込みで25,000円〜30,000円ほどで、さらに本体の料金がかかります。本体価格は60,000円台のものが主流なので、古いディスポーザーの処分費の2,000円〜3,000円ほどと合わせると80,000円〜90,000円がトータルでかかります。作業時間は特殊な部品や設置でなければ1時間〜1時間半ほどの作業で終わるのが一般的です。ディスポーザーを廃棄する場合に必要な費用
故障したディスポーザーを取り外して新たな配管工事をするには20,000円前後が相場です。ディスポーザーを設置する前の排水栓一式がない場合は+6,000円ほどかかります。取り外した本体の廃棄は自分でもできますが、業者に依頼する場合は処分費が2,000円〜3,000円ほど追加されます。ディスポーザーは火災保険の対象内?
ディスポーザーが故障した場合に修理業者以外に連絡をとりたいのが火災保険会社です。火災保険に「電気的機械的事故特約」が付いていると、偶然や急激に起きた予想外の電気的、機械的な事故が保証されます。こちらの保険は家の中にあるすべての家電が対象ではなく、ビルトインタイプのものなど建物とくっついているかどうかが重要です。ディスポーザーはキッチンに設置されているものなので適用になります。ただし、メーカーの保証期間内であると併用はできません。また、ディスポーザーの設置業者の不手際によって故障した場合には業者の責任になるので保険対象外になります。保険の特約は意外と気づかないまま入っている場合が多いので、ムダなく使えば安心して修理を受けることができるので一度保証内容を確認しておきましょう。交換の時期は?ディスポーザーの寿命・メンテナンス方法
ディスポーザーを正しく使用していても部品の劣化などで調子が悪くなることもあります。正しいメンテナンス方法で快適に長く使うことも。交換時期を知っておくと修理か交換か迷ったときの目安にもなります。寿命は7〜8年
ディスポーザーの寿命は使用頻度や使い方にもよりますが、テレビや洗濯機などの家電と同じく約7〜8年とされています。こまめな掃除や定期的な点検で寿命を延ばすこともできるので、正しく使って長くもたせましょう。臭いが気になる際のお掃除方法
ディスポーザーの中に粉砕しきれなかった生ゴミがわずかに残ると異臭が発生する場合があります。夏場や旅行などで長期間ディスポーザーを使用しなかった場合などは特に注意が必要になります。お掃除方法は簡単で、ディスポーザーに氷と水を流すだけ。自宅で作った3cm角の氷を数個入れて粉砕しましょう。氷が砕けてシャーベット状になり、汚れと一緒に洗い流されます。最後に水で流せば完了です。氷と一緒に中性洗剤を数滴入れるのも効果的です。レモンの皮は殺菌効果のあるシトロネラやアルカリ性の汚れを落とすクエン酸が含まれているので数枚入れて掃除をするのもおすすめです。備え付けのディスポーザーは別メーカーのものに交換可能?
ディスポーザーの性能が基準を満たしている「適合評価」を受けた機種であれば別メーカーでも交換は可能です。ディスポーザーが備え付けてあるマンションには、処理したものを直接下水に流さないための浄化槽が付いています。これを設置した業者がメーカーを指定してくる場合もあるので、管理会社を通して交換をすると自由に選べない可能性があります。日頃のメンテンスで快適なディスポーザーライフを
ディスポーザーは生ゴミを無くしてキッチンをすっきり保てる便利家電ですが、使い方や使用期間が長いと修理や交換の問題がどうしても出てきてしまいます。簡単な不具合は説明書の手順通りに行えば解決できる場合もありますが、それでも動作しないときには知識がない状態で個人的に修理をするのではなく、ディスポーザー専門の業者に見てもらうようにするとより安全で安心して使うことができます。日々の掃除やメンテナンスを心がけて、ディスポーザーのある快適な生活を楽しんでください。株式会社Housmart
マンションジャーナル編集部
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