良い不動産屋の選び方とチェックポイント|中古マンション購入

2020.05.30
良い不動産屋の選び方とチェックポイント|中古マンション購入
住まい探しは「どんなマンションにしようか」だけではなく、「どこの不動産屋にお願いするか」も重要です。とはいえ、どこを見たら「信頼できるか」、その判断基準は曖昧。この記事では、「どのような視点で不動産屋を選べばいいのか」そのポイントをご紹介します。

不動産屋を選ぶときのチェックポイント4つ

信頼できる不動産会社を選ぶとき、注視したいポイントが以下の4つです。
  • ①他社物件も紹介してくれるか
  • ②自社物件を勧める場合、自社物件を推す理由が説明できるか
  • ③購入するべき理由をデータで語れるか
  • ④購入者が気になるポイントを押さえているか
どういうことなのか、詳しく説明していきます。

①他社物件も紹介してくれるか

物件を探してもらう不動産会社には、自社物件だけでなく、他社が取り扱い窓口になっている物件も紹介してくれるところを選びましょう。もし自社の持っている物件ばかり勧めてくる業者がいたら、あなたにベストなマンションを紹介してくれる営業でない確率が高いでしょう。自社物件かを確かめるには、「この物件は御社の専任物件ですか?」と聞いて見ればわかります。

②自社物件を勧める場合、自社物件を推す理由が説明できるか

自社物件を熱心に勧められたら、「なぜその物件がおすすめなのか」、きちんと説明してもらいましょう。もちろん、その説明を受けて納得できる内容であれば、問題ありません。一概に専任物件だから悪いわけではありませんが、専任物件ばかり勧めてきて他社物件を紹介しないようであれば、他の営業担当を頼った方が良いかもしれません。

なぜ自社商品しか勧めない営業がいるの?「両手仲介」狙いに注意

どうして自社物件しか勧めてこない営業が出てきてしまうのか。その背景には、不動産売買の仕組みが関係しています。 不動産会社の売上は、基本的に不動産仲介手数料で成り立っています。売主から物件売却を依頼された不動産会社の担当者は、その物件の購入者をなんとか自分で見つけようとします。そうすれば売主と買主、2方向から仲介手数料を獲得できるからです。これを、業界では「両手仲介」と呼びます。不動産仲介手数料は、一般的に「不動産売買価格の3%+6万円+消費税」で計算できます。売主か買主、一方からしか仲介手数料がもらえない「片手仲介」が不動産売買価格の3%であるのに対し、両手仲介であれば6%の手数料が入ります。両手仲介は法律上、禁じられていることではないのですが、それを狙う不動産会社に当たった場合、売主と買主両方にとって不利益になることが起こりやすくなります。 売主としては「少しでも早く売れて欲しい」と思っているのに、いつまでも売れない。 買主としては、「少しでも自分の条件にぴったりの良い物件に出会いたい」と思っているのに、接触した不動産会社の営業が自分で抱えている物件しか紹介してもらえない・・というように。
世の中には、売り出し物件はごまんとあります。その中で、たったひとりの営業マンが担当する物件しか選択肢がなかったら、非常にもったいないことになります。

③購入するべき理由をデータで語れるか

3つ目のポイントは、「購入するべき理由をデータで語れるか」です。 先ほど、「なぜその物件がおすすめなのか」を聞いてみましょう、とお伝えしました。けれど、「説明されてもそれを信じていいかもわからない・・」と思われる方も多いでしょう。 マンションを紹介してもらったら、その不動産会社がプロとして提供してくれる情報の質と量を見ましょう。
  • 情報量はどれだけ充実してるか?
  • そこに客観的なエビデンスがあるか?
  • 強みや弱みは、「一般的に」ではなく、購入者にとってもいいものか?
  • 反対に、購入者の好みや意向に振りすぎて、将来的な資産価値を無視したものになっていないか?
・・・など、買っても良いかどうかをデータや資料を元に説明できることが重要です。成約データは、不動産屋であればみんな等しく持っています。プロであればしっかりデータに基づいた話ができるはずです。流暢に話せるかどうかは、重要ではありません。例えば管理に関する資料を提示された時も、そこに書いてあることをただ「こう書いてあります、だから大丈夫」だけではなく、その中身もちゃんと説明してくれる営業であれば、安心でしょう。

④購入者が気になるポイントを押さえているか

4つ目のポイントは、「購入者が気になるポイントを押さえているか」。 マンション購入は高額な買い物なので、検討段階で細かいところまで確認することが大事です。気になることは遠慮せず、営業担当に聞きましょう。その際に、買主が気にするポイントを細かいところまでちゃんと情報提供してくれるか、尋ねた情報をきちんと収集して提供してくれるかは、信頼していいかを判断する一つのポイントとも言えます。
【調査資料】
  • 販売図面
  • 重要事項調査報告書
  • 長期修繕計画書
  • 管理規約
  • 謄本
  • 分譲時パンフレット
  • 物件状況報告書
  • 設備表
  • 交通情報
  • 買い物情報
【ビジュアル資料】
  • 室内画像
  • 共用部画像
  • 周辺環境画像
【ヒアリング情報】
  • 売却理由
  • 引き渡し時期
  • 設備表関係、劣化状況
  • 隣接住戸の家族構成
  • 気になる音
  • 買い物
  • 学区の評判
  • ゴミ出しルール
  • 自転車置き場のルール
  • 大規模修繕
  • 修繕積立金値上予定
  • いつから売りに出しているか
  • 週に何件ご案内入っているか
  • これまで何件ご案内入ったか
  • 具体的な検討者は
  • 物件購入した(気に入った)理由

マンション購入の不安は「知識をつけること」で解消できる

マンション購入は、判断の繰り返しです。その過程では、プロの専門知識を必要とする部分も多くあります。どこの不動産関連サイトでも、「マンション購入を“成功させるコツ”は、良い不動産営業を見つけること」というのはそのためです。では、どの人が信頼できるのでしょうか?マンションはただでさえ高額な買い物、それが各社ごとに金額や言うことが異なると、どこを信用していいのか・・・と不安になられる方も多いかと思います。『この人にお願いしたい』と信頼を寄せられる担当者を見つけるために、ぜひ今回ご紹介したコツを実践してみてください。
また、相場感や基本的な購入ステップなどをご自分でもある程度掴んでおくこともおすすめです。 そのことで、「この人なら信頼できそう」を自分でジャッジできるようにもなり、不安もやわらいでいくでしょう。
中古マンション基礎知識
株式会社Housmart
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マンションジャーナル編集部

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