板橋本町エリアの中古マンション市況|トレンド分析 “住宅購入市場のいま”

2023.04.16
板橋本町エリアの中古マンション市況|トレンド分析 “住宅購入市場のいま”

いつどこで売り出されるかわからない中古マンション。
現在、どこのエリアでの売り出し物件数が多いのか。価格として手堅いのはどのエリアなのか・・etc.
住宅購入市場におけるトレンドを、毎回1エリアにフォーカスして数値ベースで考察します。
「今から買うべきエリア」を探している方はもちろん、「今購入を検討しているエリアを買うべきか」を考える参考値にもなるはず。

今回は、板橋本町エリアをPICKUP。
落ち着いた住宅街の雰囲気と、都内に出やすいアクセスの良さを兼ね備えたこのエリア。不動産マーケットは今どうなっているのか?
売り出し物件数と平米単価から分析してみます。

データで見る板橋本町エリア

最高価格:6780万円 最低価格:750万円
平均価格帯:2900万円
販売物件数:62
※2023年3月現在


板橋本町エリアの平均価格と売出戸数のグラフ

↑ 平均価格と売出戸数




板橋本町エリアの平均価格と平均平米単価のグラフ


↑ 平均価格と平均平米単価


このエリアを一言で

👉築年数の浅いマンションでも価格はリーズナブル
👉築30~50年の築古が全体の6割弱を占める
👉平均3千万円弱、中小規模物件が市場を占める

今回は、板橋本町エリアをピックアップ。都営三田線の板橋本町駅の周辺、板橋区本町・大和町・清水町の3アドレスで見てみた。

戦前から工業地域として発展してきた当エリアは、中小規模の企業が集積。1968年の都営三田線の開業以降は住宅も増え、商店街もできた。現在も戸建てが多くマンションの売出件数は少ないが、首都高沿いを中心に近年マンションも増えている。物件は主に大和町と本町に多い(前述のMAP参照)。当エリアの新築マンションとしては、日本エスコンによる「レ・ジェイド板橋本町」が販売中だ。

築年数10年以下の築浅マンションが一部平米単価100万円を少し超えるものの、全体平均は71.5万円と全体的にリーズナブル。70-80㎡サイズが少なく、50-60㎡のマンションは築40-50年が中心になり、築30-40年は20㎡規模住戸の売出物件が1割ほどあることなどで価格の逆転(グラフに見られるように、古い物件の方が平均価格が高い)が起きている。マンション一棟ずつの規模感としても大規模マンションではなく、総戸数50以下の中小規模が多い。

板橋区は緑地が多く、子育て支援・教育関連施設に力を入れていることもあり、のびのび子育てができる環境を求める世代から人気も高い。2021年に完成し、70言語の海外絵本を所蔵するいたばしボローニャ絵本館やカフェが併設するなど先進的な設計が魅力の板橋区立中央図書館は、本エリアから自転車で10分程度。今回紹介したエリアには、名門とされる板橋区立加賀中学校の通学区も一部含まれるので、購入時には要チェックだ。住み替えでの将来的な売却や、教育条件を重視する方は先々まで見据えて物件を選びたい。


エリア内のマンション・平米単価と販売戸数の推移

現時点で売り出し件数が多い中古マンションの平米単価と販売戸数の推移を見てみました。
築20年超のコスモ板橋本町シティフォルム、築30年超のフレックス板橋、築年数47年のニューハイム板橋で比較。ニューハイム板橋でのみここ半年ほどでの価格の下落が見られますが、残り2つは安定しています。価格はリーズナブルでも、築古マンションも多いため購入時には管理状況や価格推移を念入りにチェックして購入決断を。

👉コスモ板橋本町シティフォルム(総戸数49戸、2000年竣工)
👉フレックス板橋(総戸数24戸、1990年竣工)
👉ニューハイム板橋(総戸数48戸、1976年竣工)

気になるあのエリアの最新市況データを見る方法

今回は街としてのオリジナリティや価値が高まりつつあるエリアの代表例として、押上駅周辺エリアをピックアップしました。

連載「トレンド分析 “住宅購入市場のいま”」では、今回のように毎回1エリアをPICKUPして、その売り出し状況を深堀していきます。

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マンションジャーナル編集部

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