赤坂エリアの中古マンション市況|トレンド分析 “住宅購入市場のいま”

2024.05.06
赤坂エリアの中古マンション市況|トレンド分析 “住宅購入市場のいま”

いつどこで売り出されるかわからない中古マンション。
現在、どこのエリアでの売り出し物件数が多いのか。価格として手堅いのはどのエリアなのか・・etc.
住宅購入市場におけるトレンドを、毎回1エリアにフォーカスして数値ベースで考察します。
「今から買うべきエリア」を探している方はもちろん、「今購入を検討しているエリアを買うべきか」を考える参考値にもなるはず。

今回は、赤坂エリアをPICKUP。
高級料亭やミシュラン星付きレストラン、歴史ある寺社仏閣に国際色豊かなビジネス街と、多様な顔を持つこのエリア。その不動産マーケットは今、どうなっているのか?
売り出し物件数と平米単価から分析してみます。

データで見る赤坂エリア

最高価格:12億9800万円 最低価格:1340万円
平均価格帯:約1億5054万円
販売物件数:106
※2024年4月現在



↑ 平均価格と売出戸数




↑ 平均価格と平均平米単価


このエリアを一言で

👉売出物件数は多め。築10~20年、築40~50年が多い
👉物件面積は50〜70㎡台が全体の42%を占める
👉築60~70年でも平米単価97万円の超VIPエリア

今回は、港区の赤坂エリアをピックアップ。赤坂駅を中心とする赤坂アドレスで見てみた。最寄駅は赤坂駅(東京メトロ千代田線)、赤坂見附駅(東京メトロ丸の内線・銀座線)、溜池山王駅(東京メトロ南北線・銀座線)、乃木坂駅(千代田線)が最寄駅となる。マンションの立地によっては、青山一丁目駅(東京メトロ半蔵門線・銀座線・都営地下鉄大江戸線)、六本木一丁目駅(南北線)も利用できる。
 
◾️この街の歴史・街並み・特色
赤坂エリアはかつて山林や畑が占める土地だったが、江戸時代に入り大名屋敷と武家屋敷が立ち並ぶようになった。明治維新後には、武家屋敷の跡地を華族の邸宅街や大使館敷地として利用。戦後はテレビ局や高級ホテルなどの都心ビジネスを支えるエリアと、料亭やレストランなどの飲食店エリアが同居する華やかな街並みへと発展を遂げた。2008年には、TBS本社に加えて「赤坂Bizタワー」、「赤坂ACTシアター」、「赤坂BLITZ」の複合施設棟からなる「赤坂サカス」が竣工。世界各国の大使館が集まることもあり、職・住・商が集約された本エリアには国際色豊かな雰囲気も漂う。

◾️中古マンションの売り出し状況
本エリアの売出物件数は多め。築10~20年が全体の37%、築40~50年が27%とやや多め。物件面積は50〜70㎡台が全体の42%を占める。築60~70年でも平均平米単価が100万円弱(97万円)、築10年未満は375万円/㎡、築10~20年は321万円/㎡。最高価格は12億9800万円であり、億超物件が46%・・と、名実ともに超VIPエリアだ。また、築50~60年の平均物件価格が約3550万円と安価に見えるが、これは物件の広さが小さいため(平均36㎡)。

◾️今後の発展の見込み、再開発予定
本エリアでは、2024年3月に三菱地所株式会社・株式会社TBSホールディングスの2社が共同で推進する「(仮称)赤坂二・六丁目地区開発計画」が着工した。「赤坂エンタテインメント・シティ」をコンセプトに、東京メトロ千代田線の赤坂駅に直結した2棟のビルが新設される。東街区にはオフィス・商業施設・インキュベーション施設で構成された地上40階建のビルが2028年10月末に竣工予定。インキュベーション施設には、スタートアップ企業やクリエイターが集う場が整備される。西街区には世界水準のコンテンツを発信する劇場・ホールが配置され、高層階には国際水準のハイグレードなホテルが備わった地上18階の建物が誕生予定だ(2028年3月竣工)。また、地下2階から地上にかけて、駅前広場の整備を行いオープンカフェの設置やイベント開催場所として利用する。各街区の駅出入口においてはバリアフリーのエレベーターやエスカレーターを設置し、利便性の向上を図る。空港リムジンバスや観光周遊バスが乗り入れるバス乗降場も設けられる予定だ。

◾️この街の住みやすさ
赤坂駅から千代田線を利用すれば、東京駅まで約15分(乗り換え1回)、新宿駅まで約20分(乗り換え1回)で行くことができる。赤坂見附駅から銀座線を利用すれば、渋谷駅まで約7分と乗り換えなしで行くことができるため、都内主要駅までの交通利便は良好だ。また、赤坂・青山ルートまで運行するバス「ちぃばす」も利用できるため、表参道、六本木、青山までアクセスしやすい。

赤坂駅直結には「赤坂Bizタワー」「TBS赤坂ACTシアター、「赤坂BLITZ」を中心に構成された複合施設「赤坂サカス」がある。「赤坂Bizタワー」の地下1階には「成城石井赤坂Bizタワー」や、高級食材が手に入る「KINOKUNIYA entrée(紀伊國屋アントレ)」、24時間営業スーパーの「マルエツ プチ赤坂Bizタワー店」、ドラッグストアの「マツモトキヨシ赤坂Bizタワー店」等が揃う。溜池山王駅近くにはスーパーの「肉のハナマサ 赤坂店」が24時まで営業しているため、夜遅くの買い物にも困らない。六本木駅直結の大規模複合施設「東京ミッドタウン」にも近く、ショッピングや「サントリー美術館」での芸術鑑賞が可能だ。

本エリアには多彩なお店が並ぶ商店街も揃う。赤坂駅周辺には「赤坂一ツ木通り商店街」が、赤坂見附駅周辺には「エスプラナード赤坂商店街」があり、仕事帰りに立ち寄ることができる。京都の老舗料亭「赤坂 菊乃井」や、創業120年の老舗和菓子店 「赤坂青野」など歴史ある名店も多い。青山一丁目駅から少し歩いた場所には、明治時代に旧赤坂仮皇居の御会食所として建てられた「明治記念館」があり、2020年3月に東京都指定有形文化財(建造物)として指定されている。現在は宴会・結婚式場などに使われ、緑豊かで広々とした庭園が見どころだ。レストラン・カフェも併設されている。

赤坂エリア周辺には、緑豊かな公園や歴史が薫る寺社も点在する。赤坂駅の近くには、「日枝神社」があり、毎年6月には日本三代祭に数えられる「山王祭」が行われる。縁結びのご利益がある「赤坂氷川神社」は震災・戦災を免れた創建当時の社殿を見ることができ、緑も多いので散策にぴったり。その他、赤坂見附駅近くにある「豊川稲荷東京別院」や、「赤坂不動尊威徳寺」など歴史散歩に足を運んでみるのも良い。青山一丁目駅から少し歩いた場所には、大正から昭和初期にかけて総理大臣を務めた高橋是清の邸宅跡の「高橋是清翁記念公園」がある。遊具や花壇があるので、子どもたちがのびのび遊べるようになっている。赤坂駅の近くには元大名屋敷だった「氷川公園」があり、色鮮やかなバラ園がある。本エリアの「赤坂サカス」には「TBS赤坂ACTシアター」があり、ハリーポッターの世界観を描いた「ハリーポッターと呪いの子」の舞台劇を鑑賞できる。子連れファミリーにとっても嬉しい。

歴史を伝える寺社や公園が点在し、江戸時代から江戸幕府のお膝元で発展してきた赤坂エリア。格式高い料亭やレストランでのハイレベルな食を楽しみ、休日は自然を感じながら歴史散歩や美術館で芸術に触れることができる。ビジネス拠点にも近く、職と住を身近にし、都心立地の豊かさを最大限享受したい人にはこれ以上ない立地だ。また、近年の再開発により「エンタテインメント・シティ」の赤坂として新たな顔が加わることが期待できる。国際的な雰囲気をもちつつ、歴史的由緒も持ち合わせる華やかな街。すでに十分すぎるほどの高価格帯立地だが、将来的な価値の維持も期待できる多面的な本エリアは、フットワークの良さや資産性を重視し、飽きずに暮らせる立地を求めるビジネスパーソンにおすすめだ。


エリア内のマンション・平米単価と販売戸数の推移

現時点で売り出し件数が多い中古マンションの平米単価と販売戸数の推移を見てみました。

築5年のピアース赤坂は、2023年7月に274万円/㎡から2023年8月に307万円/㎡まで上昇。2023年10月に314万円/㎡から徐々に下落傾向に転じ、2024年2月に301万円/㎡、2024年4月現在は平米単価288万円/㎡に。築13年のオープンレジデンス赤坂テラスは、2023年11月に149万円/㎡から2023年12月に157万円/㎡まで上昇。2024年3月まで約155〜157万円/㎡の間で維持し、2024年4月現在は平米単価158万円/㎡に。築22年のアクシア青山は、2023年10月に326万円/㎡から2023年12月に371万円/㎡まで上昇。2024年3月以降下落傾向に転じ、2024年4月現在は平米単価311万円/㎡に。

👉 ピアース赤坂(総戸数119、2019年竣工)
👉オープンレジデンス赤坂テラス(総戸数34、2011年竣工)
👉アクシア青山(総戸数103、2002年竣工)

気になるあのエリアの最新市況データを見る方法

連載「トレンド分析 “住宅購入市場のいま”」では、今回のように毎回1エリアをPICKUPして、その売り出し状況を深堀していきます。

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マンションジャーナル編集部

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