勝どきエリアの中古マンション市況|トレンド分析 “住宅購入市場のいま”

2023.04.27
勝どきエリアの中古マンション市況|トレンド分析 “住宅購入市場のいま”

いつどこで売り出されるかわからない中古マンション。
現在、どこのエリアでの売り出し物件数が多いのか。価格として手堅いのはどのエリアなのか・・etc.
住宅購入市場におけるトレンドを、毎回1エリアにフォーカスして数値ベースで考察します。
「今から買うべきエリア」を探している方はもちろん、「今購入を検討しているエリアを買うべきか」を考える参考値にもなるはず。

今回は、勝どきエリアをPICKUP。
湾岸タワマン地域で最も都心部に近いこのエリア。その不動産マーケットは今、どうなっているのか?
売り出し物件数と平米単価から分析してみます。

データで見る勝どきエリア

最高価格:2億6800万円 最低価格:1880万円
平均価格帯:約9170万円
販売物件数:124
※2023年4月現在

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↑ 平均価格と売出戸数


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↑ 平均価格と平均平米単価


このエリアを一言で

👉売出物件数は多め、市場の75%が築20年以下
👉築20年以下は平均価格8000万円超、70㎡台が最も多く広め物件多し
👉築30年以上は小ぶり、価格も平均2000万円台後半に

今回は、勝どきをピックアップ。中央区アドレスであり、勝鬨橋を渡れば銀座方面まで自転車で10分以内の距離だ。勝どき駅(都営地下鉄大江戸線)からは六本木(都営大江戸線)まで直通約15分、新宿駅(都営大江戸線)まで直通約25分でアクセスできる。

勝どきは、明治時代から隣接する月島とともに埋立地としてつくられた。工場や倉庫が中心の街だったが、2000年に勝どき駅が完成。工場跡地や住宅の建て替えによってタワーマンションが立ち並ぶようになり、湾岸を代表するタワマン街へと変貌を遂げた。隅田川にかかる勝鬨橋は、国の重要文化財である。

すでにタワマンエリアとしてイメージが定着した勝どきだが、今後も新築が予定されている。勝どき駅直結から徒歩2分にできる「パークタワー勝どきミッド/サウス」は、2023年8月下旬に竣工予定。また、勝どきアドレスに隣接する豊海町(勝どき駅から徒歩10分)では、6社による大規模プロジェクト「豊海地区第一種市街地再開発事業」が今年1月に着工されたばかり(2027年に竣工予定)。このビル内には、住宅のほかに区民館、診療所、保育所などの生活利便施設に加え、テレワークに対応した個室ブースなどの共用施設が設備される。アフターコロナ以降、在宅ワークの普及が進んだ現在、テレワークと子育てを両立させたいファミリー層にとって、暮らしやすい環境になりそうだ。

本エリアの7割以上は築20年以下の比較的若めの物件で、平均約8400万円と高価格帯。面積は70㎡台が最も多く、ファミリーや高所得層向けの物件が豊富。一方、築30年以上は平均38㎡と小さめで、価格も平均2830万円と手頃な価格となる。

現在、本エリアを通る路線は都営大江戸線のみであるが、勝どきから渋谷駅、東京駅、品川駅(東京メトロ有楽町線・日比谷線)まで約30分程度でアクセスできるため、都心の交通アクセスは恵まれている。勝どき駅には「勝どきビュータワー」が直結しており、スーパーやドラッグストア、飲食店、クリニックなどが揃う。駅直結マンションとして人気も高く、調査時点での売り出し物件数は平均価格が約1億5000万円。先述した周辺の再開発によって、今後もさらに住みやすさが高まることが期待できる。


エリア内のマンション・平米単価と販売戸数の推移

現時点で売り出し件数が多い中古マンションの平米単価と販売戸数の推移を見てみました。

築10年以下の勝どき・ザ・タワーの平米単価は、この2年で122万円から現在148万円まで右肩上がりに上昇。築約20年弱のTHE TOKYO TOWERS MID TOWERは2022年4月から増加傾向にあり、平米単価100万円台から150万円台に。築50年のシャンボール第2築地は2021年2月から2022年6月まで上昇傾向にあったものの、平米単価85万円に到達して以降、下落傾向に転じ、現在は70万円台前半で推移しています。

👉勝どき・ザ・タワー(総戸数1420、2016年竣工)
👉THE TOKYO TOWERS MID TOWER(総戸数648、2007年竣工)
👉シャンボール第2築地(総戸数208、1973年竣工)

気になるあのエリアの最新市況データを見る方法

今回は勝どきをピックアップしました。
連載「トレンド分析 “住宅購入市場のいま”」では、今回のように毎回1エリアをPICKUPして、その売り出し状況を深堀していきます。

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マンションジャーナル編集部

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