ハマのアメ横と呼ばれる、横浜で最も活気があって賑わう商店街とは?

2015.12.21
ハマのアメ横と呼ばれる、横浜で最も活気があって賑わう商店街とは?
横浜に「ハマのアメ横」と称される、新鮮な魚や野菜をとてつもなく安い値段で売っている商店街があるのをご存知でしょうか。その名は、知る人ぞ知る洪福寺松原商店街。決してアクセスが良いとは言えない場所にあるにもかかわらす、平日でも多くの買い物客で賑わっている商店街です。とにかく、行けば分かる驚きの品質と激安価格。思わずこの近くに住みたいと思ってしまう商店街なのです。ということで、今回はそんな松原商店街の活況ぶりと面白さをご紹介します。

監修者:針山昌幸

針山昌幸 プロフィール写真

株式会社Housmart 代表取締役
宅地建物取引士・損害保険募集人資格
『中古マンション 本当にかしこい買い方・選び方』
(Amazonランキング・ベストセラー1位)

商店街へのアクセス

2一般的な商店街は、駅に直結しているかすぐ近くにありますよね。ところが松原商店街は微妙に駅から離れているのです。最寄りの駅は、相鉄線の天王町駅で徒歩5分ほどの距離。天王町の改札を出て、「天王町シルクロード」を直進すると国道16号線に出るので、そこを渡ると松原商店街の入り口になります。それほど遠くではありませんが、便が良いとは言い難い微妙な距離です。車を利用するなら、横浜方面から国道16号線を西に向かい洪福寺交差点を過ぎて次の角を右に曲がったところ。商店街の駐車場が利用でき、1時間あたり200円。駐車場の住所は、横浜市保土ヶ谷区宮田町1-14-16。ちなみに、2Fの駐車場が穴場らしいですよ。

小規模だが集客力は凄い

約200m四方のエリアに店舗数が98と、決して規模は大きくありません。しかし、その集客力たるや並の商店街の比ではありません。この規模でありながら平日で平均2万人、休日になると2万5千人の買い物客で賑わうモンスター商店街。その多くが常連客で、地元だけではなく遠くから買い出しに来る人も多いのです。年末になると県外からバスツアーで来るほどの人気ぶりで、その数なんと10万人というのですから驚きですよね。この商店街には物販の商店だけではなく、立ち飲み店や豊富なメニューの飲食店、そしてまるで縁日でもあるかのように露店が並び、歩いているだけでも楽しくなる場所です。とにかく凄い人混みですから、小さなお子さん連れだと目を離すとすぐ迷子になるので気をつけてくださいね。

松原商店街の名物店

商店街ですから、生鮮食料品だけではなく衣料品やドラックストアなど大概の商品はここで揃います。ほとんどのものはあるので、ここで買物が完結します。なので、他のスーパーなどに人が流れることがないというわけですね。そしてこれだけの集客力があるのですから、やっぱり人を惹きつけてやまない名物店があるのでしょう…。

空のダンボールが屋根に乗っている「外山商店」

ふぁ何故、屋根の上にダンボールが乗っかっているのか。それは、ダンボールをたたむ暇も置いておくスペースもないから。片付ける時はトラックを横付けして、屋根の上からドサッと落として運ぶそうです。それだけ商品の回転が早くて忙しいということですね。このお店は基本的に八百屋さんなので、野菜が主力。他にも沢山八百屋が沢山あるので競争が激しいせいか、新鮮かつ値段は激安。売れ残りを安く売るのではなくて、初めから安いのです。例えば、レタス3個で100円とか。野菜の他にも加工品などがあり、どれも破格で油揚げ10枚で100円といった具合。なにしろ一山いくらという感じなので、核家族では消費しきれないボリュームなのが唯一の難点です。家族が少ないという方は、友達と一緒に行ってシェアすると良いかもしれませんね。

マグロの解体が名物の「魚幸水産」

20121218050551_157484さ松原商店街を訪れて、この店に足を運ばない人はいないというくらい、人気のあるお店です。毎日のように、清水港から取り寄せるマグロを解体しながら即売しています。解体が始まる頃には、店内は満員電車の如くすし詰め状態。タイミングを外すと、もう店中には入れません。マグロを全て解体し終わるまで、誰も待ってはいません。解体しながら、柵にして即販売なのです。一見セリのような光景なのですが、ここは売手市場。柵になったら、「はい、これ○○円」と威勢の良い声が上がります。そしたらもう、買うのを躊躇している暇などありません。「買った!」と、先に声を上げたもの勝ち。秤売りもしてくれるので、欲しい量を言えばそれに応じて柵にしてくれます。でも変に遠慮してもたもたしていると、あっという間に売り切れてしまいます。マグロ1本を完売するまでに30分とかからないのではないでしょうか。

活況を呈する商店街の見えざる努力

松原商店街は、どのお店も安いだけではなく品質も確かです。この商店街が品質の良い商品を安い値段で販売できるのは何故か。それは良い物を安く売るという、最も基本的で当たり前のことを徹底して続けているからです。回転が良いので沢山の量を継続的に仕入れできますから、卸市場の信頼が厚く良い商品を優先的に安く卸してもらえるというわけです。市場原理に基づいた商いの原点を、忠実に貫いているということですね。これは「言うは易し、行うは難し」の典型ですよね。でも松原商店街は、その難しいことを長年続けているのです。そして多くの商店街が後継者不足に苦しむ中、この商店街には若い後継者が根付いています。なので、当分の間は今の活況が衰える心配はないでしょう。

まとめ

とにかく松原商店街は、いつ行っても面白く楽しいところです。両手抱えきれないほど物を買っても、5千円でお釣りが来ます。車でなければ、露店や立ち飲み店で焼き鳥をつまみに一杯というのも良いですね。もし気に入ったマンションが手に入れられるなら、松原商店街の常連になってここで暮らしてみたいものです。photo by タウンニュース、ハマレポ
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マンションジャーナル編集部

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