再開発でダイナミックに変貌!東京の中心、大手町はこれからどうなる!?
2016.03.08
大手町というと、ビジネス街というイメージが強いのですが、再開発によって多彩な商業・文化施設のある複合機能を持った街へと変貌しつつあります。実はニューヨークやロンドン、パリといった海外の主要都市の再開発が進んでおり、日本もグローバルな機能を持った国際競争力のある街づくりが求められています。ということで、今回は現在大手町で進行している3つのプロジェクトをご紹介しましょう。
監修者:針山昌幸
1.大手町一丁目第3地区第一種市街地再開発事業
老朽化した大手町合同庁舎跡地を活用し、業務中枢機能とエリアの国際競争力の強化を図る連鎖型都市再生プロジェクトの第3次事業。連鎖型都市再生プロジェクトとは、業務活動を継続させながら老朽化した建物の建て替えを連鎖させ、グルーバルビジネスの戦略拠点として再構築するというものです。- 所在地:千代田区大手町一丁目9番
- 着工:2014年04月01日 本体工事
- 竣工:2016年04月01日予定
- 建築主: 三菱地所
- 設計会社: 三菱地所設計、NTTファシリティーズ
- 施工会社: 戸田建設
A棟(オフィス棟):地上31階、地下4階、搭屋2階
海外企業等の新たなビジネス創出支援をするための「海外企業等支援センター(仮称)」を設置し、グローバルビジネス拠点としての機能を持たせるということです。海外企業の日本における事業展開や国内企業とのコラボなど、高度な専門知識を持ったスタッフが個別に対応しきめ細かいサポートをする体制を整えています。B棟(ホテル棟):地上18階、地下3階、搭屋1階
海外のビジネスマンが来訪するおりの受け皿として、国際水準の宿泊施設を目指して整備されます。星野リゾートが運営する「星のや東京」が入り、最上階には天然温浴施設を設置。日本のおもてなし文化を象徴した、高級日本旅館になるようです。2.りそな・マルハビルおよび三菱東京UFJ銀行大手町ビル建替え(大手町一丁目2地区計画)
りそな・マルハビルの建て替え
三菱地所とJXホールディングスの共同事業で、完成後にはJXホールディングスの本社とグループ会社を移転させる計画になっています。南側「A棟」:地上22階地下5階建
- 所在地 千代田区大手町1-1-2
- 設計者:三菱地所設計
- 施工者:鹿島、NIPPO
- 竣工予定:平成27年11月下旬
三菱東京UFJ銀行大手町ビルの建て替え
こちらは、三菱地所の単独事業。北側「B棟」:地上29階地下5階建
- 千代田区大手町1-1-1
- 設計会社・監理者:三菱地所設計
- 施工会社:竹中工務店
- 竣工予定:平成29年1月
3.逓信ビル・旧東京国際郵便局等跡地再開発(大手町二丁目地区第一種市街地再開発事業)
国が所有する旧東京国際郵便局や逓信博物館の跡地は、約2万平方メートル。この広大な敷地に地上32階建て(A棟)と、33階建て(B棟)のツインビルを建設するというプロジェクト。このプロジェクトは国有地売却として初めて「土地信託」という手法で行なわれ、みずほ信託銀行がテナントの誘致から再開発後の売却までを手掛けることになります。国が自ら再開発して、ビルを丸ごと売却するというのは初のケース。A棟:地上35階、塔屋1階、地下3階
- 工期:A・B棟 2015年5月15日着工~2018年7月15日竣工予定
- 建築主:NTT都市開発
- 設計会社:日本設計
- 施工会社:竹中工務店
B棟:地上32階、塔屋1階、地下3階
- 建築主:NTT都市開発
- 設計会社:大林組
- 施工会社:大林組
まとめ
流石に大手町の再開発だけあって、規模、金額共にスケールが大きいですね。それぞれのエリアで中核となる建物が完成した後には、その周辺の景色も様変わりするでしょう。これから先、大手町がどう変わっていくのか楽しみですね。株式会社Housmart
マンションジャーナル編集部
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