DINKSにとっての「最適な間取り」をご存知ですか?
ライフスタイル、人生設計として子供を持たないことを選択した夫婦のことをDINKS(Double Income No Kids)と言います。
一般的な夫婦は子供ができることを想定し、家を買ったり借りたりするときには、子供用のスペースまで考えて、住居を用意するでしょう。
しかしDINKSの夫婦は共働きであり、お互い対等な立場で生活をともにするパートナーとして一緒に生活をします。
家を考えるときも子供用のスペースは不要ですし、片方が家にいて家事を担当するということも少ないです。
そんな仕事をしている同士の夫婦に最適な間取りとはどのような間取りでしょうか?
監修者:針山昌幸
平日は調理する時間があまり取れないので、キッチンの比重は小さい
子育てをする夫婦の場合は、子供が小さい場合はたいてい妻が労働時間を削減し、専業もしくはパートといった形で働くので、夫に比べて家にいて家事をする時間が長いでしょう。
しかしDINKSの場合は双方フルタイムで働くことが多く、どちらかが一方的に家事を担当することは少なくなります。
妻が専門で夕食や朝食を作るのではなく、交代で担当することもありますし、両方とも平日は家事をする時間がないので、外食で済ませたり、買ってきたものを食べたりすることも多くなります。
そうなるとキッチンの必要性は普通の家庭よりも低く、あまり大きなキッチンである必要もないでしょう。
またダイニングも2人で食事できるほどのスペースがあれば問題ないので、食に関するスペースは基本的に最小限でも何とかなります。
もちろん休日に2人で食事作りを楽しむという夫婦もいますので、そのような料理好き夫婦の場合は一緒に調理がしやすいアイランドキッチンのマンションを選んでも良いでしょう。
それぞれが一人になれる空間を作る
お互いにフルタイムで働いていると、どうしても仕事を家に持ち帰らなくてはいけないシーンもあるでしょう。
家で仕事に集中したい時、また疲れて帰ってきて一人になりたいといったシーンも出てくるものです。
一緒にリビングでゆっくり過ごして疲れを取る人もいれば、自分だけの空間に閉じこもって、思いっきり趣味を楽しみ英気を養うという人もいます。
夫が働き妻は家事をするという家庭と比べると、役割分担があまりなく、同じように働き、遊び、家でも過ごすのがDINKSの特徴ですから、それぞれに個室を設ければ仕事で疲れて帰ってきてもゆっくりできます。
2つ個室を用意しづらいときは、仕事ができるような書斎スペースを用意するだけでも十分でしょう。
寝室はできれば一緒にしたい
お互いの個性を尊重し、対等な立場で支え合うのがDINKSの特徴ですが、あまりに孤を尊重しすぎても、それは夫婦ではなく単なるルームメイトになっていますこともあります。
そのような関係はたとえDINKSにとっても、理想の関係ではないはず。きちんと夫婦としての関係を築けるような空間も必要です。
リビングには最低でも2人で座れるようなソファーを置き二人の時間を共有できるようにすることも必要ですし、寝室はやはり一緒にしておきたいものです。
片方が朝早い、夜遅いと行った生活リズムの差がある時が、寝室を別にしたほうが良いとも言われますが、ベッドが2つあれば相手が寝起きしてもそれほど気にならないものです。
子供という繋がりがないDINKSだからこそ、夫婦の共有の時間も大切にするようにしましょう。
まとめ
DINKSの夫婦にとっては子供がいないので、リビングダイニングはこぶりなスペースでかまわないでしょう。
一方でそれぞれの個室が用意できればそれぞれのパーソナルスペースとして趣味や仕事に役立てることができます。
そしてやはり夫婦なのですから寝室は同じ部屋にして、二人の時間も確保するようにしましょう。
これらの要素をまとめるとこぶりなLDKもしくはDK、さらに寝室、そして夫婦それぞれの部屋と、3LDKか3DKあれば十分に生活することができるでしょう。
もしくは一部屋を書斎にしてLDKと寝室、書斎で2LDKでも良いでしょう。
マンションジャーナル編集部
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