【南向きだけじゃない?】9割の人が勘違いしている「日当たり」の真実とは
2017.09.11
マンションを購入するポイントとして「日当たり」を気にする方もいらっしゃるのではないでしょうか。日当たりというと南向きというイメージが強いですが、個人の生活スタイルによっては、南向きではなくとも十分暮らしやすかったりします。今回は、そんな方角別のメリットとデメリットを紹介します。
監修者:針山昌幸
人気のある南向き
人気の方角といえば、やはり「南向き」ではないでしょうか。南向きは、日中の日当たりがよく、長時間にわたって日光が入り続けるといったメリットがあります。そのため家にいる時間が多いファミリーや、SOHOなど自宅で勤務する人などに最適でしょう。赤ちゃんや幼児がいる家庭にも洗濯物もよく乾くため効果的です。省エネの面でも無駄に暖房費をつけることがなくなったり、日中に照明をつけることがなくなったりするでしょう。デメリットといえば、人気がある方角ということで、他の方角と比べると金額的に高くなってしまうといったことがあります。また、夏には日当たりがよすぎるがゆえにクーラーなどをつけても全く涼しくならないということにもなりかねません。朝が得意な方に 東向き
南向きに次いで人気のある「東向き」。東向きは午前中の日当たりが一番良いです。洗濯物も午前中に干せば、非常に乾きが良いです。朝日を浴びることで体内時計が狂いにくく、健康的な生活を送れること間違いなしでしょう。朝型にとっては最適な環境です。夏場は日の入る時間が短いため、他の方角と比べ涼しくなり、冬場は日がよく入るため暖かいです。ただ午後からの日当たりには期待できないため、暖房対策が必要となります。エアコンやストーブと床暖房などを併用するなど、節電の工夫をするのが良いでしょう。また、朝日が入りやすいため交替勤務制や夜間勤めの方は、朝日で眠りを妨げられるといったことも考えられます。アイマスクが必需品となるでしょう。実は夜型の人に最適 西向き
できるだけ長く明るさを確保したいと考えている人には、「西向き」のお部屋がおすすめです。西向きのお部屋は午後によく日が当たるため、日照時間が長いです。遅めの時間の洗濯でも干すことが可能になります。夜勤や夜型の方などには最適な環境でしょう。また、日中、基本的に家を外す人などにも最適です。一番のいい点は、冬に暖かいことでしょう。夜まで暖かさが残るため、暖房費の節約に一役買います。省エネ効果も期待できるでしょう。また、南向きと比べると費用が抑えられるといったこともあります。西向きの最大のデメリットは、西日が強いということではないでしょうか。日除け対策を、万全にするようにしましょう。遮熱効果のあるガラスフィルムを貼るのが効果的です。暑がりの人にはおすすめ 北向き
「北向き」のお部屋は、暗いといったイメージが先行してしまい、他の方角と比べると人気が高くありませんが、夏は涼しいといったいい点もあります。暑がりの方には、過ごしやすいのではないでしょうか。金額設定が他の方角よりも、安く設定してあるといったこともメリットのひとつです。他には、日中家を外す人などにもおすすめです。日差しの量が少ないということは、フローリングや家具が傷みにくいといった利点もあるでしょう。建物の周りに遮るものがない場合には、ホワイトなど明度の高い色の壁紙が、光を反射すると意外と明るく見えたりもします。デメリットは、冬が寒い、洗濯物が乾きにくい、湿気やカビ・結露が気になるといったところでしょう。湿気対策としては、除湿機や扇風機・サキュレーターなどを使用する事が考えられます。またマンションを選ぶ際には、複層ガラス仕様を選択してみてはいかがでしょうか。まとめ
ただ「明るい部屋=南向き」という一般的な印象で南向きを選択するのではなく、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。朝から夜までずっと家で過ごす人と、仕事などで日中留守にしている人ではライフスタイルがかなり違うため、最適解が一緒とは限りません。自分の生活にマッチする方角を考慮し、実際に何回か朝、昼、夕方など時間を変えて内覧してみましょう。マンション選びは、慎重に吟味して選択してくださいね。株式会社Housmart
マンションジャーナル編集部
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