港区の保育園事情を徹底解説!

2017.05.04
港区の保育園事情を徹底解説!

ワーキングママにとって育児休業をとってその後の復帰に向けてスムーズに進むことが出来るかどうかはとても重要なことです。

だいたいの会社が1年~1年半の育児休業の期間を設けているため、0歳児クラスから預けるのか1歳児クラスから預けるのかでもかなり倍率も変わります。

高所得者の多いと言われている港区の保育園児上はどうなっているのでしょうか?詳しくご紹介したいと思います。

監修者:針山昌幸

針山昌幸 プロフィール写真

株式会社Housmart 代表取締役
宅地建物取引士・損害保険募集人資格
『中古マンション 本当にかしこい買い方・選び方』
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港区区内の保育園

保育園には港区内認可保育園、認定こども園、小規模保育、港区保育室、認証保育園、認可外保育園、みなと保育サポート等数多くの保育施設があります。

まずその点から触れていきたいと思います。

まずは港区内認可保育園、認定こども園、小規模保育、港区保育室に入園を希望する場合には下記の認定を受ける必要があります。

1号認定

3才以上の就学前のお子さんで認定こども園を希望する場合

2号認定

3才以上で、認可保育園、港区保育室、小規模保育施設を希望する場合

3号認定

3才未満で認可保育園、小規模保育園、港区保育室、小規模保育施設を希望する場合

上記の認可が必要な施設は下記の4つの施設です。

  • 港区認可保育園

保育園の経営は民間委託の場合もありますが申し込みは全て港区を通して行います。

入園したい数ヶ月前から申込書と勤務証明書や収入を証明できるもの(前年度も港区にいた場合は不可)を提出して、保育が出来ない状況を指数化して入所会議の選考にて入園が決められます。

保育料は家庭の収入に合わせて0円~75000程度(時間外などは含まず)になります。

また上記の認定を受けなくては入園できません。

  • 認定こども園

親が働きながら幼稚園に通わせる場合にはこちらの施設になります。幼稚園の機能と保育園の機能を併せ持った施設です。

保育料は家庭の収入に合わせて変動し、認可保育園とはまた異なる料金設定になる可能性がありますので、各園に問い合わせをしてください。

また上記の認定を受けなくては入園できません。

  • 港区保育室

待機児童解消のため、港区が設置する保育園です。独自施設のため認可は受けていませんが、入園は認可保育園の利用基準を採用しており、保育料も認可保育園と同様の形式をとっています。

また上記の認定を受けなくては入園できません。

  • 小規模保育園

2015年度より、子供の保育、子育て支援を総合的に進める新しい仕組みの一環として「子ども、子育て支援法」が施行されました。そこでできた小規模認可保育所になります。もちろん認定を受け、港区から申し込みを行う施設です。

下記は認可の必要はなく、親が就労していない場合でも入れる施設です。

  • 認証保育園

一定の設置基準を満たし、東京都の認証を受けた保育施設です。港区の様に大規模な土地の確保が難しい地域には多い施設です。

申し込みは施設直接になり、料金は施設ごとに様々です。

  • 認可外保育園

児童福祉法に定められている基準を満たしていないために国から認可を受けていない保育園を指します。

施設の広さや、保育士の数、園庭がとれない等の条件が満たされない、もしくは独自の教育方法で開園したい園がこれに当たりますが、認可外だからと言って危ないと言うことはありません。

幼児教室が運営していたり、インターナショナルスクールの様に英語のみで保育を行ったりと魅力ある部分も多くあります。

保育料は5万円~10万円程度です。

港区では補助もありますので確認されると良いでしょう。

※1

    1. 就労(48時間以上の就労を常にしている)
    2. 出産(妊娠中、または出産後がなく保育が困難な場合)
    3. 疾病(疾病、負傷によって保育が困難な場合)
    4. 障害(心身に障害があり保育が困難な場合)
    5. 介護、看護(疾病・心身に障害を有する同居の家族を常時介護、看護している)
    6. 求職(求職活動をしている)
    7. 災害復旧(災害の復旧に当たっているため保育が困難な場合)
    8. 育児休業(育児休業取得時に認可保育園などに在園している子どもがおり、育児休業中も引き続き保育が必要な場合)
    9. その他(福祉の観点から保育が必要と見なされた場合)

待機児童の現状

港区は平成24年時には待機児童が195人でした。それを平成25年に港区最大の保育園の定員拡大をはかった結果、待機児童を45人まで減らすことが出来ました。

その後も30人、64人と2桁をキープしてきましたが、今後はかなり厳しい状況になると言われています。

それは全国的に少子化が進む中、港区の子どもの人口は急増しているからです。平成26年には出生率が231位となり、この10年で出生率が2倍以上になりました。

今後も増加の傾向になると言われています。しかし保育園の定員拡大を図ってきた港区でしたが、保育園を作る土地がなくなり頭打ちの状態に現在陥ってしまったのです。

そこで小規模保育室を採用したりベビーシッターの補助も始めようと考えており、手法を変えて待機児童を減らす試みがされています。

今後も独自の保育制度を駆使して保育の場の拡大は見込まれそうです。

認可保育園入園までの流れ

服飾を希望する方にとって、重要になってくるのは入園のためのスケジュールです。平成294月入園のスケジュールでご紹介したいと思います。
  • 事前相談・保育園見学

港区の場合、お住まいの地域ごとで担当支所を設けておりそこが相談の窓口になります。芝地区、麻布地区、赤坂地区、高輪地区、芝浦港南地区の5つに別れていますのでお住まいの担当地所にご相談下さい。

各認可保育園も見学の曜日を決めている園もありますのでスケジュールに余裕を持っておくことが大切です。

  • 認定申請・入園申し込み(1)

16日が一時申し込みの締め切りです。

お住まいの地域の各所、区役所保険福祉係に平日の8時半~17時まで受付しています。水曜日は窓口の延長をしていますが、保育園の申請の受付は17時までになっていますのでご注意下さい。

  • 結果発表(1)

217日までに、結果に関係なく書類が届きます。内定の場合には、担当支所より保育園の面接及び健康診断の日時の連絡が電話・郵送できます。もしも内定に至らなかった場合には『保育所入所待機通知書』が送られてきます。

  • 内定が残念ながらもらえなかった場合には、2次申し込みの締め切りは223日になります。
  • 結果発表(2)

314日までに結果のお知らせが来ます。

  • 面接・健康診断

内定の書類が来た後は、決められた日時に保育園に行き面接と健康診断を受けることになります。面談も行われますが、確認のようなものなので緊張されなくても大丈夫です。

  • 登園

4/1~の登園です。入園式を準備している園も中にはあります。またゴールデンウィークまではならし保育を実施しているところもありますので仕事の完全復帰は5月の休み明けが良いでしょう。

入園審査の指標とボーダーライン

平成294月入園から入園の選考基準が改定され、指数によって選考されることになりました。父の基準数値+母の基準数値+調整指数で合計の指数を出します。

当選ラインは40点以上のようです。しかし先ほどお話ししたように、子どもの人口が急増している中40点以上の人は数多くいます。

実際40点で内定をもらえなかったご家庭もあるようなので40+αがあると安心です。

そして港区でのポイントとしては、加点を探すことはもちろん担当の支所に各保育園の倍率などを聞くと良いでしょう。早めに相談をして申し込みの希望順位を決めることがかなり重要になってきます。

また近隣の先輩ママからの情報も重要ですので、地域のイベントに出向くのも良いかもしれません。

まとめ

子育て世代には嬉しいサポートハウスがあったり、認可外保育園の補助金が高額だったりと魅力の多い港区。人気の地域なだけあって、保育園の定員数が増えても追いつかないほど子どもの数は増え続けています。

そこでいかに希望の保育園へ入園させるか、早めの『保活』が重要になってきます。

しかし想いだけではなかなか希望の園には入れないのが現実です。復職が必須のご家庭は、認証保育園の申し込みもしておいた方がよいかもしれません。

皆さん認可に内定がもらえなかった時の為の、保険として認証保育園にも申し込みを入れているために、説明会を待つだけで100人を超えているところもあるようです。

そんな激戦区になりますので、とにかく情報を早く仕入れることが重要になるでしょう。

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マンションジャーナル編集部

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