ブリリアマーレ有明Airbnbを禁止へ、禁止マンションが多数派となるか
2015.07.03
湾岸のタワーマンション「ブリリアマーレ有明」がマンションの所有者に対し、Airbnbの利用を禁止しました。背景には外国人旅行者の急増と、マンションの価値観の衝突があります。ブリリアマーレ有明タワー&ガーデンに行ってきました
ブリリアマーレ有明の特徴
ブリリアマーレ有明はゆりかもめ「有明テニスの森」徒歩5分、りんかい線「国際展示場駅」徒歩8分に位置し、都内へのアクセスが良い事が特徴です。プール、スパ、ジム、バーラウンジなどの充実した共用施設が魅力のマンションです。↑非日常をテーマとしたタワーマンション「ブリリアマーレ有明」
↑ホテルの様な内装と、都心へのアクセスの良さが外国人旅行者に受けている?
ブリリアマーレ有明は何故Airbnbを禁止したのか
ブリリアマーレ有明のブログでは、今回のAirbnbの利用禁止の理由を下記の様に説明しています。
ブリリアマーレ有明ではAirbnb等を利用した貸し出しを管理規約で禁止しています「外国人旅行客の増加に伴い、東京のホテル需要がひっ迫し、Airbnbを利用した住戸の一部外部貸出が話題になっています。管理組合法人ブリリアマーレ有明理事会としては、シェアハウスを含めた専有部の個人貸出を管理上の危機と考え、第五期通常総会において管理規約第12条第4項~7項通称「シェアハウス規定」を追記しました。ブリリアマーレ有明のようなプールやスパといった豪華な共用部を持つマンションにおいて、ルールを知らない見知らぬ人が多数利用するようになるとたちまち共用部分の使用が荒れて区分所有者の資産価値を棄損します。」 - 同マンションブログよりブリリアマーレ有明が言っている「Airbnb」は普通のホテルではなく、世界中の色んな「人の家」に泊まれるサービス。日本でも徐々に利用が増えて来ており、全世界の利用者数は2500万人を突破しました。ありきたりな一般のホテルではなく「現地の空気」を直に感じられるのが特徴です。 AIrbnbでは一般の方が自分の家を1泊から貸しに出します。元々は自分の家の空きスペースを活用することを想定したサービスでしたが、最近ではAirbnbで運用することを前提に住宅を購入する人もいます。
マンションならではの問題
マンションの場合、「管理規約」という居住者同士で守るルールが設定されています。今回のブリリアマーレ有明のように、AIrbnbの利用者によって他の居住者に悪い影響が出るとなった場合、管理規約で禁止されることは十分にありえます。もちろん管理規約の変更には「区分所有者数の4分の3以上かつ議決権の4分の3以上の賛成」というマンション所有者の大部分の賛成が必要になりますのでそう簡単にはいきませんが、「Airbnbの利用はやめてほしい!」という所有者が大半の場合は禁止の可能性があるのです。シェアリングエコノミーの普及と外国人旅行客の増加によって人気が急上昇しているAirbnb。新しいサービスの登場によって、マンションのルール作りも変化を求められています。追記(8月2日) ブリリアマーレ有明・管理規約第12条4~7項を公開
ブリリアマーレ有明の公式ブログで8月2日、日経ビジネスの取材を受けたこと、管理規約の第12条4〜7項が公開されました。日経ビジネスの取材を受けました&Airbnb等を利用した貸し出しの禁止を定めた管理規約第12条4~7項を公開します同ブログの中では、なぜ今回ブリリアマーレ有明がAirbnbを禁止したか、その理由と背景を深く説明しています。またブログの中でも説明されている通り、本来管理規約が外部に公表されることは一般的ではありません。今回、ブリリアマーレ有明があえてAirbnbを禁止する部分の管理規約を公開したのは、他のマンションにもその内容を参考にして欲しいからだということです。株式会社Housmart
マンションジャーナル編集部
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