マンションのルーフバルコニー使い方ガイド|使用上の注意点からおすすめの活用方法まで
家族での団欒や、子どもたちの遊び場など、洗濯物や布団を干す以外にもさまざまな使い方ができるルーフバルコニー。この記事では、「ルーフバルコニーをもっと活用したい」という方に向けて、ルーフバルコニーの使い方や知っておくべき注意点を解説します。
これからルーフバルコニー付き物件に住む方はもちろん、すでにルーフバルコニーのある暮らしを楽しんでいる方も、ぜひこの記事でより快適なルーフバルコニーの使い方を見つけてくださいね。
監修者:針山昌幸
ルーフバルコニーの使い方
ルーフバルコニーとは、階下の屋根を利用して作ったバルコニー(室外に張り出した屋根のないスペースのこと)を指します。ルーフテラスとも呼ばれ、通常のバルコニーより面積が広いことが特徴です。
屋外空間であるルーフバルコニーは、工夫次第でさまざまな使い方ができます。特に家の中での滞在時間が増えたコロナ禍以降、リフレッシュや憩いの空間としてルーフバルコニー付きの間取りは人気が上昇。まずはルーフバルコニーの使い方を、大きく8つご紹介します。
(1)リラックススペースとして
ルーフバルコニーに椅子やソファを配置することでリラックススペースとして利用できます。家事の合間にコーヒーを淹れてリラックスしたり、夜には友人やパートナーと一緒にお酒を楽しむなど、さまざまな方法でくつろぎの時間を過ごすことができます。
ルーフバルコニーにハンモックを置けば自分だけのくつろぎの場所をつくることができます。人目を気にせずハンモックで読書を楽しむなど、リゾート気分を味わうことも。また、テレワークなど自宅で仕事をすることが多い方にとって、職場=自分の家であると、どうしても気分の切り替えができずに窮屈になってしまうもの。ルーフバルコニーがあれば、外まで出かけなくても気軽に気分転換やストレッチするなど、リフレッシュ空間として使えます。
(2)屋外リビングとして
マンションに住む人にとって屋外で飲食ができるスペースは、ルーフバルコニーならではの魅力です。椅子やテーブルをセッティングすれば、屋外リビングスペースとして利用可能。カフェのテラス席のように使ってちょっと優雅な朝ごはんやカフェタイム、友人を招いてのホームパーティ、気持ちのよい季節にはグランピング気分で外ごはん・・などなど、アイデア次第で使い方は無限大。シーンの数だけ、会話もコミュニケーションの輪も広がります。
(3)アウトドア気分を味わうスペースとして
ベランダよりも広い面積を持つルーフバルコニーは、ちょっとしたアウトドアを楽しむのにもぴったり。アウトドア用のチェアやテーブル、テントなどを用意すれば、街中のマンションの一室でキャンプ気分を味わえます。バーベキューは煙や匂いの面からマンションによってはNGですが、スキレットやシングルバーナーなど、隣家に迷惑のかかりにくいアウトドアアイテムを使うなど、工夫することで家にいながらアウトドアごはんを楽しめます。望遠鏡をおいて星を観察してみるのも良さそう。アウトドア好きはもちろん、お子さんがいるご家庭にもおすすめ。
テーブルセットなどを置いてのバーベキューは、マンションの規約によっては禁止されていることもあるため、必ず確認をしておきましょう。
(4)ヨガや体操などの軽い運動に
室内で行うこともできるヨガやストレッチですが、ルーフバルコニーを利用すればより開放感のある場所で楽しむことができます。広々としたスペースでヨガマットをゆったりと敷くことができるため、自由にのびのびとポージングをすることができ、集中力も高まることでよりリフレッシュ効果が期待できそうです。
(5)ガーデニングや家庭菜園を楽しむ
ルーフバルコニーは一般的なベランダと比べてスペースが広く、日当たりが良いことから、小さな植木鉢やプランターでのガーデニング、家庭菜園に適しています。ただし、マンションによっては洗濯物を干すといった用途以外に使用できないこともあるため、事前にマンションの規約を確認しておきましょう。
(6)洗濯物や布団などの干し場として
ルーフバルコニーは通常のベランダと比べてスペースが広いため、洗濯物や布団類を一気に干すことできます。布団をわざわざコインランドリーに持って行く手間を省くことができる上に経済的にもメリットがあります。
(7)子どもやペットの遊び場に
自分の家の専用スペースとして使える屋外空間であるルーフバルコニーは、お子さんやペットを安心して遊ばせることができる場所。天気の良い休日にルーフバルコニーで、お子さんや小型犬のペットと一緒に気軽にプール遊びをしたりして楽しむことができたら、お子さんだけでなく親御さんも嬉しいですよね。ただし、お子さんは思わぬ形で簡単に柵を乗り越えてしまったりするもの。ルーフバルコニーで安全に遊ぶためにも、必ず目を離さずに遊ばせるようにしましょう。
(8)ワークスペースとして
在宅でのデスクワークなど、自宅で仕事をする時には、リビングなどずっと同じスペースで仕事をするのは気持ち的にも辛いもの。また、同じ姿勢で長時間仕事をしていると、身体的にも負担になります。
簡易的なデスクと椅子をおけば、簡単なワークスペースが完成します。家のデスクスペースやリビングでの仕事の合間に、外の新鮮な空気を吸いながらパソコンに向かえばきっと仕事も捗るはずです。
ルーフバルコニーを使うときの注意点
ルーフバルコニーを使う際に注意するべき主な点を5つに分けてご紹介します。
- マンションの規約を確認する
- 騒音やにおいなど近隣トラブルに配慮する
- 強風に備えて椅子やテーブルの固定をする
- 避難経路を塞ぐものは置かない
- 雨漏りに注意する
マンションの規約を確認する
ルーフバルコニーは共用部分であるため、マンションそれぞれの管理規約によってルーフバルコニーの使用方法が制限されていることがあります。後からクレームやご近所トラブルを引き起こさないためにも、まずは管理規約をしっかり確認しておきましょう。
ルーフバルコニーは、専有部分ではなく、「共用部分」に当たります。「共用部分」とは、エレベーター、非常階段、エントランスなどと同じく、建物の住民で共用している部分です。あくまでも「専用部分」(「共用部分」の中で特定の個人が専用スペースとして使えるスペース)でしかないため、独断で利用方法を決められないことに注意が必要です。
騒音や臭いなど近隣トラブルに配慮する
ルーフバルコニーを使用する際は、音や臭いに気を付ける必要があります。例えば、バーベキューなど、管理規約で禁止されている場合はもちろんNGですが、禁止されていない場合も食べ物の匂いやその他大きな騒音は近隣への迷惑となるため、使用時には近所トラブルにならないかあらかじめよく考える必要があります。
強風に備えて椅子やテーブルの固定をする
高階層に設置されているルーフバルコニーの場合は特に、強い風の影響を受けやすい傾向があるため、あらかじめルーフバルコニーに置いてある椅子やテーブル等を固定しておくことを忘れないようにしましょう。
また、アウトドア用の折りたたみデスクやチェアなど、あらかじめ出しっぱなしにしない想定の家具を利用し、使う時だけ出して都度しまうようにするのも良いでしょう。
避難経路を塞ぐものは置かない
マンションによっては災害が起きた時にルーフバルコニーが避難経路になっている場合があります。そのため、動かすのが難しい大きい荷物などルーフバルコニーの避難経路を塞ぐものは置かないようにしましょう。
雨漏りに注意する
ルーフバルコニーは屋根がないため、雨風の影響を受けやすい面があります。特に、築年数が経過した中古マンションの場合、雨漏り等には注意が必要です。
個人で気を付けるべきこととしては、排水口に枯れ葉などのゴミが詰まっていないか定期的にチェックしましょう。雨漏りなどが起こってしまうと、大きな近隣トラブルに発展してしまう恐れもあります。
ルーフバルコニーの使い方に加えて、実際に使い始める際に留意しておくべき点をいくつかご紹介しました。ぜひこの記事を参考にして、ルーフバルコニー付き物件ならではの豊かな暮らしを楽しんでくださいね!
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