中古マンションのキッチンリフォーム費用相場|費用の抑え方も解説

2023.05.15
中古マンションのキッチンリフォーム費用相場|費用の抑え方も解説

(PR)

「マンションのキッチンリフォームを考えているけど、費用の相場がわからないし、予算の決め方が分からない…」そんな方に向けて、今回はマンションのキッチンリフォームについて、価格相場やリフォーム前に知っておくべきポイントを詳しくご紹介します。

まずは「50万円未満」、「50〜150万円」、「150万円以上」の予算ごとに、どんなリフォームができるのか主なリフォーム内容をご紹介。また、キッチンの種類(型)を変えたい人のために、それぞれの参考価格もお伝えします。後半ではリフォーム費用をおさえるポイントも解説。ぜひ最後まで読んで、ご自身やご家族に合った理想のキッチンを手に入れてください。

キッチンリフォームの費用相場

キッチンのリフォームの費用相場はおおよそ100〜300万といわれています。

とはいえ、これはあくまでも概算。「キッチンのリフォーム」といっても、リフォームしたい内容やレベルによって、大きく金額が変わってきます。

マンションのキッチンリフォームで改善できることやキッチンの種類などを知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
>>中古マンション購入者必見!キッチンリフォームの種類と相場、注意点

予算別・リフォームできる内容

先に予算(出せる金額)が決まっている、という方も多いと思います。次に、キッチンリフォーム予算:「50万円未満」、「50〜150万円」、「150万円以上」の費用別に、その予算内でできる主なリフォーム内容を見てみましょう。

キッチンリフォーム:50万円未満

予算50万円未満でできるリフォーム内容は以下のとおりです。

・I型キッチンの交換
・コンロ・レンジフードなどの部分的な交換
・食洗機の交換・設置
・ミニキッチンの交換

キッチンの種類によってリフォームできる内容は異なりますが、一般的にキッチンリフォームを50万円未満の予算で実施する場合は、部分的な工事に限定されます。例えば、コンロ・レンジフード(換気扇)、食洗機の交換や設置などの内容であれば、30万円以内の費用で収めることができます。また、ワンルームの部屋にあるようなコンパクトなミニキッチンの交換であれば、50万円未満でリフォームを行うことが可能です。

キッチンリフォーム:50〜150万円

予算50〜150万円でできるリフォーム内容は以下のとおりです。

・L型、対面型キッチンの交換
・I型キッチンでも各メーカーのハイグレードモデルへの交換ができる
・オプション機能を追加する

キッチンのリフォームにおいて最も一般的なのは、「キッチン全体を交換する工事」です。この種のリフォームは、一般的に50〜150万円で施工することができます。ただし、新たに導入するシステムキッチンのサイズ、性能、グレード・壁紙や床材を張り替える必要があるかどうか、キッチンの位置変更の有無などによって、費用が異なってきます。

キッチンリフォーム:150万円以上

予算150万円以上でできるリフォーム内容は以下のとおりです。

・対面型、アイランドキッチンの交換
・オーダーメイドキッチン
・各メーカーの最上級モデルのキッチン

この場合、大規模な配管工事(水道・ガス・電気)を対象に、配管や電線の移動などのリフォームを行うことができるようになります。

これらはあくまでも目安であり、リフォーム内容やマンションの規模、地域などによって価格相場が異なってきます。そのため、リフォームを行う際、実際にどれぐらいの費用がかかるのかを事前に知るためにもまずは見積もりを取ることが必要です。

【ご利用無料】お近くの地域の優良リフォーム会社紹介【ハピすむ】

キッチンリフォームの種類と参考価格

キッチン全体をリフォームする場合、どの種類(型)にするかによって費用も大きく変わってきます。そのため、自分のインテリアの好みやスタイルに合わせて慎重に選びたいもの。ここからは、キッチンの種類ごとのメリット・デメリット、その型に変えるために必要な費用の参考価格をご紹介します。

キッチンには以下の5つの種類があります。

・I型キッチン
・L型キッチン
・U型キッチン
・アイランドキッチン
・ペニンシュラキッチン

キッチン5種類それぞれのメリット・デメリット

I型キッチン


メリット
・コンパクトな造りのため、狭いスペースでも設置が可能である
・ほかのキッチンのスタイルに比べ、手ごろな価格のものが揃っている
・壁付きが多く、油はねやにおいの心配が少なく、掃除が簡単
・壁に面しており、調理に集中できる

デメリット
・幅が広すぎると、作業効率が悪くなることがある
・調理スペースが狭くなりがち
・目の前が壁であるため、圧迫感を感じることがある
・子どもや家族の様子を見ながらの調理がしにくい

参考価格
50万円〜150万円

L型キッチン


メリット
・調理スペースが広く取れる
・三角の動線で移動が少なく効率的に調理できる
・数人で一緒に調理を楽しめる
・壁付きが多く、油はねやにおいの心配が少なく、掃除が簡単
・壁に面しており、調理に集中できる

デメリット
・設置には十分なスペースが必要
・コーナー部分の奥行きが深く、スペースの有効活用がしにくい
・目の前が壁で圧迫感がある
・子供や家族の様子を見ながらの調理がしにくい

参考価格
80万円〜180万円

U型キッチン


メリット
・動線が短いため、キッチン内での移動がしやすい
・調理台やコンロ、シンクがセットになっており機能性に優れている
・キッチンレイアウトに無駄がなく、収納がしやすい

デメリット
・U型キッチンはI型キッチンと比べて価格が高くなる傾向がある
・設置するのに広いスペースが必要
・コの字型をしているため、コーナー部分がデッドスペースになりがち

参考価格
140万円〜200万円

アイランドキッチン


メリット
・周囲に壁がなく、開放的な空間を確保できる
・視界が広く、開放感があり、景色も楽しめる
・デザイン性の高いキッチンが多く、空間のアクセントになる
・複数人で調理がしやすく、コミュニケーションも取りやすい
・キッチンの周りを通ることができ、機動性が高い

デメリット
・設置に広いスペースが必要である
・油や水がダイニング側に飛び散りやすい
・価格が高く、工事コストも高くなりやすい
・換気扇がキッチンの中央に配置され、においが拡散しやすい
・マンションによってはダクトの移動や配管工事ができない場合がある

参考価格
170万円〜200万円

ペニンシュラキッチン


メリット
・リビング、ダイニング側とのコミュニケーションが容易
・煙やにおいの拡散を仕切りで防止できる
・アイランドキッチンよりも間取りに制約が少なく、導入しやすい
・カウンターなどのアレンジがしやすい
・限られたスペースでも開放感を実現できる

デメリット
・キッチン周りが目立ちやすい
・移動の自由度や開放感は、アイランドキッチンに比べて劣やすい
・リビングとの距離が近い場合、調理音がテレビの音などを妨げることがある

参考価格
90万円〜130万円

キッチンリフォームの費用を抑えるためのポイント

キッチンリフォームは、やりたいことをすべて盛り込もうとすると予算がどんどん積み上がってしまいます。ここではリフォーム費用を少しでも抑えるためのポイントを4つご紹介します。

1.リフォームで変えたい点を整理し、優先順位を決める
2.複数社に見積もりをとる
3.素材変更などでコストダウンをはかる
4.補助金・減税制度を利用する

1.リフォームで変えたい点を整理し、優先順位を決める

費用を抑えるために最も重要なのが、この項目です。いくらでも費用がかけられるのでなければ、自分や家族がリフォームで叶えたいことを整理することから始めましょう。そうしないと、提案内容はいくらでも膨らみますし、合わせて見積もり金額も膨らみます。

まずは、リフォームでしたいことをすべて書き出してみましょう。なぜリフォームを考えたのかきっかけまで遡り、すべて出し切った、と思えるところまで行うのがポイントです。

  • どこに今不満があるのか
  • 「こうだったらいいのに」と思っていることは何か
  • 理想のリフォーム事例


こうした視点から、自分(たち)がリフォームで叶えたい内容を洗い出したら、次に優先順位をつけていきましょう。また家族がいる場合は、あとから誰かが「私はこうしたかったのに・・」と不満を抱えることのないように、家族全員の希望を反映するようにしましょう。

こうしたもので理想とその優先度を明確にしておくと、あとで見積もりをとる際にリフォーム業者も提案がしやすくなります。また、予算を抑えて提案を取捨選択していく中で交渉もしやすくなるでしょう。

2.複数社に見積もりをとる

見積もりをとる時には、複数社に見積もりをとりましょう。というのも、リフォーム会社によって、リフォーム内容に対しても得意不得意があります。当然、リフォーム費用の見積もり内訳にも反映されます。

リフォーム費用を少しでも抑えるためには、複数社からの見積もりと提案内容を比較して、選ぶことが重要です。もちろんより良いリフォーム内容を選んだり業者を見極めるという点でも、複数社への見積もり依頼は大きな意味があります。

3.素材変更などでコストダウンをはかる

建材や素材選びによっても費用は大きく変わってきます。

例えば、キッチン扉に使われる素材。よく使われる素材として、以下のようなものが挙げられます。

・天然木
・ステンレス
・ホーロー
・UVやポリウレタンを使用した塗装材料
・化粧版

一般的には天然由来の素材は、費用が高くなる傾向があります。天然木素材をより低価格で手に入る化粧板に変更すれば、それだけでコストを抑えることができます。

他にも、キッチンにまな板やボウルなどの調理器具を置き、作業スペースとなる天板部分(「ワークトップ」)・シンクに使われる素材を変更することも考えられます。

・天然石
・人工大理石
・ステンレス
・樹脂

天然石が最も高価なので、より安価な樹脂性に変更すれば費用を抑えることができます。ただ、樹脂製は耐久性・機能性の面でメリットがありますが、高級感を求めるならやはり天然石は非常に魅力的。「ここはどうしても天然石がいい」という方もいらっしゃるでしょう。

キッチンは毎日使う場所。気に入ったものでなければ、後々まで後悔するかもしれません。素材選びについては、「1.リフォームで変えたい点を整理し、優先順位を決める」で行った優先度も考慮しながら、「ここは譲れない」「ここは他の要望に比べたら妥協してもいいかな」という部分を見定めて、取捨選択するのが良いでしょう。

4.補助金・減税制度を利用する

ぜひ利用したいのが、補助金や減税制度。欧米に比べて住宅に長く住むという文化が定着してこなかった日本でも、近年国をあげて中古住宅に「より長く住む」ことが推奨されるように。そのため、中古戸建・中古マンションをリフォームして住むための住宅購入支援制度が近年充実してきているのです。

主には、こうした制度が挙げられます。

  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業
  • 次世代省エネ建材支援事業
  • 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
  • こどもみらい住宅支援事業


また、各市区町村による助成金もあります。自分でも使える制度がないか調べて、適用できないかリフォーム会社や仲介会社に問い合わせてみましょう。制度によっては申請時期が着工前に必要なものもあり、スケジュールとの調整が必要になります。早めに調べておき、進行するようにしましょう。

中古マンションのキッチンリフォームを検討する際には、費用相場はもちろん、リフォーム費用を抑えるための工夫を知っておくことも必要です。自分の叶えたい内容と支払える金額とのバランスをとるのが、ポイントとなります。

ネットやSNSで調べれば、だいたいの費用感をつかむことはできます。しかし、見積もりを出してもらわないと実際にかかる費用はわかりません。リフォームをするか否か、予算内であればどのぐらいの範囲や内容でできるのか、などを判断するためにも、まずは見積もりを出してもらうことが必要です。先ほどもご説明した通り、必ず複数の業者に見積もりを出してもらい比較検討をするようにしましょう。

見積もりの上手なとり方とは?

見積もりをとる方法は、大きく3つ。

  • ①不動産仲介会社の提携先・紹介先で見積もりを依頼する
  • ②自分でリフォーム会社を探して、直接見積もりを依頼する
  • ③一括査定サイトで複数社一度に見積もりを依頼する


それぞれ、メリットやデメリットについて解説していきましょう。

①不動産仲介会社の提携先・紹介先で見積もりを依頼する

マンション購入や住み替えを検討中の方は、物件探しと同時にリフォーム会社を探して見積もりをとる必要があります。その場合、不動産仲介会社に提携先など繋がりがあるリフォーム会社を紹介してもらうなどして、一括でお願いするパターンが採れるでしょう。初めての購入でとにかくスムーズに進めたい、できるだけ手間なく進めたい、という方は便利です。物件探しと設計施工を一貫して請け負うサービス展開をしている会社も多くあるので、リフォーム前提で物件を探している方は探してみると良いでしょう。

ただし、このパターンだと自分の思い通りの世界観でのリフォームを行うことは難しい場合があります。また、不動産会社の提携先という縛りの中での限られた選択肢になるため、費用が高くなる可能性もあります。

②自分でリフォーム会社を探して、直接見積もりを依頼する

「自分の思い通りの世界観でリフォームを行いたい!」「このリフォーム会社に依頼したい」という強い希望がある方には、この方法がおすすめです。

InstagramやPinterestといったSNS、雑誌などで好みのリフォーム事例を見つけて、そのリフォーム会社に直接問い合わせてみましょう。このパターンでは、費用よりも叶えたい希望や夢を優先するために、必然的に見積もり金額は高くなる傾向にあります。希望のリフォーム会社が遠方に拠点を構えている場合は、出張費用が上乗せされることも。予算との折り合いで落とし所を探るのが良いでしょう。

また、自分で探す手間もかかるため、時間もかかります。スケジュールに余裕を持って進められる場合でないと、難しいかもしれません。「なる早でリフォームを完了させたい」「なるべく安く済ませたい」という方には不向きでしょう。

③一括査定サイトで複数社一度に見積もりを依頼する

最も手軽なのが、この方法です。また、3つの選択肢のなかで最も費用を抑えられる可能性が高い方法でもあります。

先ほど、「リフォーム費用を左右する条件」として「要望に対する、リフォーム業者側の提案内容」を挙げました。リフォーム会社はそれぞれ得意分野が異なることもあり、依頼主の要望に対する提案内容はまったく同じにはなりません。それに応じて当然費用も変わってきます。そのため、できる限り費用を抑えたい場合は、複数社への相見積もりを強くおすすめします

一括査定サイトであれば、自宅の住所に合わせて近隣のリフォーム会社のなかから複数社に対して同時に見積もりをとることができます。一度に比べることができるため、費用だけでなく提案内容から「この業者になら信頼して任せられそうだな」という一社に決めることが可能です。さらに、一社ずつ自分で調べて問い合わせて・・という手間が省けるので、効率的にリフォームを検討から正式発注まで進められるのも大きなメリット。

「絶対にこの会社にお願いしたい」という強いこだわりがある方にはあまり向きませんが、「短い時間や手間で、なるべく費用を抑えて、リフォームしたい」という方にはおすすめです。また、複数社を比較検討できるため、「自分で納得して選択して決断したい」という方にもフィットするでしょう。

なぜリフォームには相見積もりが必要なのか?

前述の「キッチンリフォームを行う場合の注意点」の項目で「質の高い業者を選ぶこと」とお伝えしたとおり、リフォーム業社選定はリフォーム成功のための最も重要な要素の一つです。そのため、①不動産仲介会社の提携先・紹介先で見積もりを依頼する や ②自分でリフォーム会社を探して、直接見積もりを依頼する を選択した人にも、ぜひ一括査定サイトで効率よく相見積もりをとることをおすすめします。そうすることで、依頼後に後悔することを最大限防ぐことができます。

一括査定サイトは複数社ありますが、本記事はそのうち一社をご紹介します。

ハピすむのwebサイトの画像

一括無料見積もりサイトの一つ「ハピすむ」は、厳しい加盟審査を通過した全国1000社以上の優良なリフォーム会社から無料でお見積り・プランの比較検討ができるリフォーム会社紹介サービスです。自分の希望に沿ったおすすめのリフォーム会社を、ハピすむのリフォームコンシェルジュ(専任アドバイザー)が複数社紹介してくれます。コンシェルジュは、リフォームスタイリストや福祉住環境コーディネーターなど、リフォームにまつわる資格保持者が多いという点も安心ポイントです。

また、一括見積もりを依頼した人には先着でリフォームガイドブックももらえます(毎月先着3000名まで)。「相見積もりをとって一番良い会社を選びたい」という方はもちろん、「まずは情報収集したい」という方のスタート地点としてもピッタリです。

株式会社Housmart
株式会社Housmart
マンションジャーナル編集部

「Housmart(ハウスマート)」が、購入や売却に必要な基礎知識・ノウハウ、資産価値の高い中古マンションの物件情報詳細、ディベロッパーや街などの不動産情報をお届けします。