【内廊下の罠】ホテルライクなマンション内廊下のデメリットとは?
2016.05.05

最近、タワーマンションでよく見かける内廊下。広告には、「ホテルライクな高級感」と謳ってありますよね。大概の場合、広告には良い事しか記載されていません。では、内廊下にはどんなデメリットがあるのでしょう。ということで、今回は内廊下の具体的なデメリットをご案内しましょう。
大概の場合、内廊下のマンションでは玄関扉の開け放ちは禁止されています。それと、玄関前に荷物を置くことが禁止されているなど色々と制約が多いのです。濡れた傘を玄関先に置くのはNGとか、ほんの僅かでもベビーカーを玄関前に置くだけでクレームが付くことがあります。そして内廊下のデメリットとしてよく指摘されるのが、通気性の悪さ。通気には入口と出口が必要ですから、一面しか開口がない場合は玄関を開けて通気するしかありません。もし外気を入れて換気したいなら、少なくとも違う方向に2面以上の開口が必要なので、角部屋を選択するしかありません。
監修者:針山昌幸

内廊下はコスパが低い
↑高級マンションやタワーマンションの代名詞でもある「内廊下」
↑高級感を保つ為にはコストがかかる
ホテルと違ってマンションは生活の場

↑通気の問題は要注意
火災時の安全面
火災時の被害で多いのは、火傷ではなく煙によるもの。内廊下は密閉状態ですから、火災時にトンネル効果で煙や有毒ガスが充満しやすくなり被害を大きくする可能性があります。それに内廊下だと開口が少ないので、避難や救助する際の経路が限定され犠牲が多くなる可能性もあるのです。まとめ
今回は敢えて内廊下のデメリットを列挙しましたが、もちろん内廊下ならではの良さもあります。ただひとつ言えるのは、内廊下のマンションを選ぶなら価格が高いことを覚悟するべきということですね。幅や高さが充分に確保されていないと圧迫感があり、照明が不十分だと薄暗く陰気になります。そして空調設備がないと湿気や様々な臭いが気になり、特に夏場は不快な思いを強いられるでしょう。内廊下で価格が割安な物件はそういった懸念があるので、設備や管理費などのコスパを良く吟味して選んでください。 >>>中古マンションをお得に購入できるサービスとは?
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マンションジャーナル編集部
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