キャナルワーフタワーズの資産価値を評価|失敗しない中古マンション購入

2017.05.28
キャナルワーフタワーズの資産価値を評価|失敗しない中古マンション購入

キャナルワーフタワーズのメリット

  • 実用性に優れた共用施設のラインナップ
  • デザイン性に優れた外観

キャナルワーフタワーズのデメリット

  • 駅距離が遠い(有楽町線「豊洲」駅および京葉線「越中島」駅のいずれも徒歩11分)
東急不動産が「ここでしか味わえない、ほかでは得られない上質な時」というコンセプトを追求し、2000年11月に分譲した全499邸・地上36階建てのタワーマンション、「キャナルワーフタワーズ(イースト・ウエストの2棟供給)」。有楽町線「豊洲」駅から徒歩11分、京葉線「越中島」駅から徒歩11分の豊洲一丁目エリアに位置し、ららぽーと豊洲店や豊洲センタービルといった大型生活利便施設が徒歩圏内という利便性の高さが特徴のマンションです。今回は、この「キャナルワーフタワーズ」を詳しく解説します。

監修者について

監修者:渕ノ上 弘和

渕ノ上 弘和プロフィール写真

コンドミニアム・アセットマネジメント株式会社 代表取締役 (保有資格:不動産コンサルティングマスター/宅地建物取引士/マンション管理士/管理業務主任者/マンション維持修繕技術者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/AFP/マンション建替士)

【立地】2つの注目ポイント

①まだまだ発展著しい豊洲エリア

東京オリンピックに向けて再開発が勧められてきた豊洲エリアは、オリンピック後もまだまだ発展を遂げることが見込まれます。2021年以降に控える豊洲エリアの主な再開発として、以下の3つのプロジェクトを紹介します。

⑴豊洲4-2街区開発計画

ららぽーと豊洲店に隣接する晴海通りに面した約20,000㎢の街区で三菱地所とIHIが共同で開発を進めるプロジェクトです(2025年竣工予定)。参考:「(仮称)豊洲 4-2 街区開発計画」始動」(三菱地所株式会社公式プレスリリース)オフィス、店舗、インキュベーションオフィス、シェア企業寮が主たる機能となっていますが、低層部には屋根のある広場空間が設置される予定であるため、近隣住民の憩いの場にもなるでしょう。

(2)ミチノテラス豊洲

ゆりかもめ「市場駅前」駅に隣接するエリアで清水建設が自社開発する国内最大規模のプロジェクトで、多様な機能が集積する複合型施設です。高機能オフィスビル、アーバンリゾートホテル、都市型道の駅で構成されており、いずれも2021年以降に順次開業されます。参考:豊洲エリアに大規模賃貸オフィスビル「メブクス豊洲」が完成(清水建設公式プレスリリース)

(3)豊洲市場 千客万来施設事業

ゆりかもめ「市場前駅」から徒歩1分、豊洲6-5街区の環二通りに面した一画で計画されているプロジェクトで、ミチノテラス豊洲の環二通りを挟んだ向かい側の場所です。事業者は天然温泉万葉の湯を手がける万葉倶楽部で、店舗、ホテル、公衆浴場、事務所、集会場、託児所、駐車場で構成される地上11階地下1階建ての複合施設が2022年12月に竣工する予定となっています。参考:千客万来施設事業の実施に向けて(東京都中央卸売市場HP)

②豊洲運河に面した立地

豊洲運河とは、豊洲と越中島・塩浜・枝川の間を流れる運河のことで、水彩都市である江東区を代表するエリアの一つです。豊洲地区は2009年に東京都より運河ルネサンス推進地区の指定を受けており、水辺を活かしたまちづくりが推進されています。2010年から「豊洲水彩まつり」という、運河クルーズ、キャナルカフェ、水陸両用バス、ゴムボートレースなどの水辺に親しむことができる多彩なイベントが開催されているほか、船カフェという、運河船着場に一時係留した船内をカフェにした店舗等があります。家族連れで祭りを楽しんだり、船上カフェで水辺の景色を楽しみながらくつろいだり、日常生活において多様な楽しみ方ができます。

▼【動画】豊洲エリアの人気の理由「住みやすさ」を現地で確認してきました!

キャナルワーフタワーズの建物&設備、2つの注目ポイント

キャナルワーフタワーズ

①派手さはないが、ニーズを押さえた共用施設

キャナルワーフタワーズには以下のような共用施設が設置されています。
  • キャナルパーク
  • キッズルーム
  • スカイラウンジ
  • 防音スタジオ
  • フィットネスルーム
  • ゲストルーム
  • 和室、集会室 など
湾岸エリアにはプール、ジム、スパ、キッズルーム、バーといった多機能な共用施設を有するタワーマンションが多く存在します。機能の充実度という観点からは、キャナルワーフタワーズの共用施設はシンプルなラインナップであると評価できます。特筆すべきめずらしさや、派手さはない一方で、お子様が遊べるスペース(キャナルパーク、キッズルーム)、湾岸エリアに住まう醍醐味の一つである眺望を堪能できるスカイラウンジ、マンション内で運動やトレーニングができるフィットネスルーム等の機能が揃っています。入居者のニーズをしっかりと押さえた共用施設が一通り整備されているといえます。

②デザイン性に優れた外観

キャナルワーフタワーズキャナルワーフタワーズはイーストタワー・ウエストタワーともに三層構造ともいえるデザイン性の高い構造になっています。低層階・中層階・高層階と建物の形状がそれぞれ異なっており、異なる三棟のマンションを組み合わせたかのような外観が大きな特徴の一つです。外観タイルには青い空および青い水という「水彩エリア豊洲」にマッチし、落ち着きのあるグレイッシュピンクが採用されています。形状・色彩ともにデザイン性に優れており、外観を楽しむという価値を享受することができます。

豊洲の他マンションとの比較

①豊洲シエルタワー

豊洲シエルタワー豊洲シエルタワーは、豊洲駅直結のタワーマンションです。2006年築であり、豊洲のタワーマンション群の中では築年数が経過しているマンションです。やはり、交通利便性の観点では豊洲シエルタワーの方が優れているものの、共用施設は集会室や和室があるのみでシンプルなラインナップとなっていますそのため、共用施設の充実度という観点では、キャナルワーフタワーズの方が優れていると言えます。関連記事:【プロ監修】なぜ豊洲シエルタワーは資産価値が高いのか?

②THE TOYOSU TOWERとの比較

ザトヨスタワーTHE TOYOSU TOWERは、2008年築825戸のタワーマンションです。豊洲駅から徒歩6分と、豊洲エリア内では駅近タワーマンションと言える距離にあり交通利便性の観点ではキャナルワーフタワーズよりもTHE TOYOSU TOWERの方が優れています。ただ、キャナルワーフタワーズには約8,000㎡(敷地の約60%)の緑豊かなオープンスペースがあり、マンション内でお子様と遊んだり気分転換に散歩することもできます。住まいのすぐそばに緑地が欲しい、という方にはキャナルワーフタワーズの方がおすすめです。【関連記事】THE TOYOSU TOWERは豊洲を代表するランドマークマンション!

こんな方におすすめ

①豊洲のタワーマンションをお手頃な価格で購入したい方

豊洲エリアにあるタワーマンションの中で、キャナルワーフタワーズは割安な価格で購入することができます。コストパフォーマンスを重視し、タワーマンションを割安な価格で購入したいと考えている方には検討の価値があるマンションといえます。

②豪華な共用施設を重視する方

キャナルワーフタワーズには、実用性が高く入居者のニーズを叶えられる共用施設が取り揃えられています。マンション内でご家族とアクティビティを楽しんだり、他の入居者たちと交流をしたりとアクティブに動きたいと考えている方に適したマンションといえます。

③新しさと活気の中で賑やかな暮らしをしたい方

豊洲エリアを含む湾岸エリアはオリンピック後も引き続き開発が進む見込みです。2021年以降もスポーツやエンターテイメントにおける新しい文化圏を形成し、より一層活気付くことでしょう。都心部の新興エリアだからこそ味わえる賑やかな暮らしを満喫したい方にとって、開発最中にあるエリアに位置する本マンションはおすすめです。

購入に向いていない方

①駅距離を重視する方

マンションを選ぶうえで、最寄駅からの距離を重視する方にはキャナルワーフタワーズは適さないかもしれません。有楽町線「豊洲」駅および京葉線「越中島」駅のいずれからも徒歩11分の距離にあるため、駅から近いとはいえません。

②築浅マンションに住みたい方

共用施設および室内ともに経年劣化が進行しておらず、最新のトレンドが反映された築浅のマンションに住みたい方にはキャナルワーフタワーズは適さないかもしれません。2000年築で築年数が20年以上経過しているため、築浅のマンションと比較すると共用部および専有部ともに古さや経年劣化を感じることもあるはず。新しさを重視する方は他の築浅マンションを検討するか、購入後に室内をリフォームするかの選択肢を検討することをおすすめします。

③買い物利便性を重視する方

キャナルワーフタワーズの近くにはスーパーがありません。最寄りのスーパーは、豊洲3丁目のスーパービバホーム2Fの文化堂で徒歩10分ほどかかります。豊洲駅からマンションまでの中間地点にあるため、帰宅途中で買い物することはできますが、買い物のしやすさを特に重視される方には向いていません。

▼【動画】豊洲の人気マンションの「住みやすさ」を現地で確認してきました!

※キャナルワーフタワーズも動画内で紹介しています。 ※本記事は2021年12月1日時点の情報をもとに執筆されています。
株式会社Housmart
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マンションジャーナル編集部

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