【プロ監修】なぜ豊洲シエルタワーの資産価値は高いのか
2017.06.25
豊洲シエルタワーのメリット
- 豊洲駅直結で、交通利便性が高い
- 生活に必要なお店が徒歩1分圏内にいくつもあり、お買い物も便利
豊洲シエルタワーのデメリット
- 駅直結のわりに価格が抑えられており、共用施設が他マンションよりシンプル
- 交通量の多い交差点立地なので騒音はやや気になるかも
監修者について
監修者:渕ノ上 弘和
コンドミニアム・アセットマネジメント株式会社 代表取締役 (保有資格:不動産コンサルティングマスター/宅地建物取引士/マンション管理士/管理業務主任者/マンション維持修繕技術者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/AFP/マンション建替士)
【立地】3つの注目ポイント
①まだまだ発展著しい豊洲エリア
2000年頃からタワーマンションの建設が始まり発展を続けてきた豊洲。最近では築地市場が新豊洲に移転したのは記憶に新しいところです。東京五輪2020も終わり、湾岸エリアの整備も一巡したと思われる方もいるかもしれませんが、豊洲をはじめとする湾岸エリアでは多くの開発計画が進行しています。ららぽーと豊洲の東側隣接地では、三菱地所が2025年完成に向けてオフィスビルを建設予定です。参考:「(仮称)豊洲 4-2 街区開発計画」始動」(三菱地所株式会社公式プレスリリース)企業のオフィス以外にもシェア企業寮などが新しい働き方に対応した用途も計画されており、豊洲エリアの先進性を示す建物となります。また、新豊洲では2021年秋にオフィスビル「メブスク豊洲」を含む街区「ミチノテラス豊洲」がオープンしました。参考:豊洲エリアに大規模賃貸オフィスビル「メブクス豊洲」が完成(清水建設公式プレスリリース)②「駅直結」という好立地
豊洲駅前豊洲シエルタワーは、豊洲駅で唯一の駅直結のマンションです。やはり駅直結のマンションの特徴は、資産価値が落ちにくいことです。テレワークが普及し、都心部へ通勤する方が以前よりも少なくなったとはいえ、お子様の通学や日々のお出かけはもちろん、雨の日や暑い日などは駅直結のメリットを十分に感じることができます。③スーパーが1階にある利便性
豊洲シエルタワーの1階には、スーパーサカガミが入っていますので、日々のお買い物にとても便利です。夜は21時まで営業しているので、帰り道にお買い物することができます。日々のお買い物はスーパーサカガミで、休日でちょっとまとまった買物をしたいときはららぽーと豊洲で、といったように目的に応じて使い分けすることができます。▼【動画】豊洲エリアの人気の理由「住みやすさ」を現地で確認してきました!
【建物&設備】2つの注目ポイント
①共用部は非常にシンプル
豊洲シエルタワーのラウンジ 豊洲シエルタワーの共用部は、他のタワーマンションと違ってシンプルです。集会室や和室があるのみで、ゲストルームやフィットネスルーム、プールなど豪華な共用施設は用意されていません。タワーマンションなのに質素という見方もありますが、無駄な設備が少ないと捉えることもできます。多彩な共用施設のメリットを得られるのは、日常的に利用する方に限定されます。反対に、日々の生活で共用施設を使わない方にとっては、共用施設を維持するための管理費を支払うことにデメリットを感じてしまうでしょう。マンション内でどのように過ごしたいかという価値観にもよりますが、共用施設が少ないことはメリットと捉えることができます。②シエルコート内での買い物の利便性
豊洲シエルタワーの低層部にはシエルコートというショッピングモールがあります。パン屋、レストラン、各種クリニック、コンビニ、クリーニングなどが営業していますので、非常に便利です。商店会がイルミネーションやハロウィンなどのイベントを企画していますので、季節に応じたイベントも楽しむことができます。豊洲エリアの他マンションとの比較
①アーバンドックパークシティ豊洲との比較
アーバンドックパークシティ豊洲は、豊洲エリアの再開発の先駆けとも言える総戸数1,020戸のタワーマンションです。アーバンドックパークシティ豊洲はスカイラウンジ、プール&ジェットバス、サウナなどの多彩な共用施設を有していますので、共用施設の充実度という面で豊洲シエルタワーよりも優れています。ららぽーと豊洲とマンションが直結しているため買い物にも便利です。ただ、駅距離は有楽町線豊洲駅まで徒歩8分ほどかかるため、交通利便性の観点で豊洲シエルタワーが優れていると言えます。関連記事:【プロ監修】なぜアーバンドックパークシティ豊洲の資産価値は高いのか②シティタワーズ豊洲ザ・シンボルとの比較
シティタワーズ豊洲ザ・シンボルは、住友不動産によって分譲された44階建てのタワーマンションです。タワーマンションからの眺望を最大限活かすための「ダイナミックパノラマウインドウ」を採用しているので、バルコニー側の眺望という点ではシティタワーズ豊洲ザ・シンボルが優れています。また、シティタワーズ豊洲ザ・シンボルは外観が全面ガラスウォールになっておりスタイリッシュでラグジュアリーな雰囲気です。一方、豊洲シエルタワーは、外観のデザインに派手さはありません。都心的でスタイリッシュな雰囲気を求めるならばシティタワーズ豊洲ザ・シンボルの方が、落ち着いたデザインを好まれる方は豊洲シエルタワーが向いていると言えます。関連記事:【プロ監修】なぜシティタワーズ豊洲ザ・シンボルの資産価値は高いのか③THE TOYOSU TOWERとの比較
THE TOYOSU TOWERは、2008年築825戸のタワーマンションです。【関連記事】THE TOYOSU TOWERは豊洲を代表するランドマークマンション!2006年築の豊洲シエルタワーと築年数は近いマンションですが、豊洲シエルタワーは耐震構造を採用しているのに対し、THE TOYOSU TOWERは免震構造が採用されています。免震構造は建物と地盤を切り離すことで揺れそのものを少なくする構造であるのに対して、耐震構造の場合は免震構造と比べて室内が揺れやすいです。耐震性を重視される方は、免震構造を採用しているTHE TOYOSU TOWERがおすすめです。【関連記事】免震、制振、耐震の違いとは?タワーマンションの耐震性や地震対策を徹底解説!THE TOYOSU TOWERは豊洲駅から徒歩6分と、豊洲エリア内では駅近タワーマンションと言えますが、やはり駅直結の豊洲シエルタワーが交通利便性に優れています。また、買い物利便性という観点でも、シエルコートがある豊洲シエルタワーの方がTHE TOYOSU TOWERより高いといえます。こんな方におすすめ
①資産性を優先する方
とくに資産性を優先する方にはおすすめできるマンションです。豊洲エリアの他のタワーマンションに比べ、共用施設が少なくラグジュアリー感は低く感じられます。しかし、「豊洲駅直結」であることは、資産性の維持・向上に大いに貢献します。転勤の可能性があって、将来の売却に備えて資産性を優先したい方には向いているマンションです。②他の街へのお出かけなどにアクティブな方
駅直結というのは他の街へのお出かけなどが楽になるという側面もあります。駅を出ればすぐに家があると考えれば、少し重たい荷物になる物も買いやすくなります。インドアよりもアウトドア派の方に向いているマンションです。③リフォーム・リノベーションを検討している方
一般的に築年数の経過とともに資産価値は減少するため、築浅物件と比較してリーズナブルに購入することができます。豊洲シエルタワーは2006年築なので、建物の経年劣化も進みリフォームに適した時期を迎えています。豊洲の駅直結タワーマンションというメリットを享受しつつ、リフォーム・リノベーションで自分好みのお部屋にしたい方にとっては適した物件と言えます。購入に向いていない方
①豪華な共用施設を楽しみたい方
プールやフィットネスなどの豪華な共用施設を希望されている方には、豊洲シエルタワーには向いていません。豊洲には、豪華な共用施設を有しているタワーマンションが他にもたくさんありますので、他のマンションを視野に探されることをおすすめします。②静かな住環境を求める方
豊洲シエルタワーは、交通量が多い晴海通りに面しています。当然、それを配慮して住居は設計されていますが、換気をする際に窓を開けると車の音などが入ってくることもあるでしょう。住戸のバルコニーの方位によっても異なりますが、静かな住環境を求める方は、幹線道路に面していないマンションを選ぶことをおすすめします。音の感じ方には個人差があるので、本格的に豊洲シエルタワーを購入検討されている方は、見学の際にチェックしてみてはいかがでしょうか。③免震構造を求める方
マンションは耐震構造、制震構造、免震構造の3つに分類されます。豊洲シエルタワーは、耐震構造です。耐震構造でも建築基準法に基づいた安全性を有していますが、制震や免震の方が揺れが小さく、それゆえ自宅内の家具は揺れやすくなります。地震の揺れに敏感な方は、別のマンションを探すことをおすすめします。【関連記事】免震、制振、耐震の違いとは?タワーマンションの耐震性や地震対策を徹底解説! ※本記事は2021年12月1日時点の情報をもとに執筆されています。株式会社Housmart
マンションジャーナル編集部
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