住宅ローン審査が通りやすい人の特徴とは?

2016.03.29
住宅ローン審査が通りやすい人の特徴とは?
マンションや一戸建てなどを購入する際、住宅ローンの審査が通るかどうか不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ローンが通らないケースにはどのようなものがあるか、あらかじめ知っておくと予防策を取ることもできます。今回は、「住宅ローンが通る人、通らない人」について具体的に説明していきます。住宅ローン審査に関しては中古マンションを購入する上で必須の確認ポイントになります。

監修者:針山昌幸

針山昌幸 プロフィール写真

株式会社Housmart 代表取締役
宅地建物取引士・損害保険募集人資格
『中古マンション 本当にかしこい買い方・選び方』
(Amazonランキング・ベストセラー1位)

年収が低いと、ローンは通りにくいのでは?

たとえ年収が低くても、内容によってローンは通りやすくなります。それには以下の3つの条件を満たす必要があります。
  1. 現在の勤務先に最低2年(できれば5年)以上継続して勤務していること。
  2. 車やカードなど既存の借入れが無いか、完済間近であること。
  3. 過去に自分や家族も含めて、ローンの事故(滞納など)が無いこと。
これらの条件がそろえば基本的に金融機関は前向きに審査してくれるはずです。

既存の借入れがあると、ローン審査は通りにくいの?

確かに、車やカード、キャッシングなどの既存借入れが無ければ、ローンは通りやすくなります。ただ、既存借入れがあっても、いくつかの条件を満たすことでローンを借りられる場合があります。
  1. 上場企業や公務員などで3年(できれば5年)以上勤務していること。
  2. 前述同様、本人と家族が過去にローン事故を起こしていないこと。
  3. 複数のカードを保有している場合に、カードを「退会」すること。
※注意点は「解約」ではなく「退会」で、これはカード会社からの脱退となり、「しばらくの間はカードを利用しない」という意思を示す行為となり、金融機関から好意的に評価されます。

とにかく年収が高ければ、ローンは通りやすいということ?

単純に「年収が高い=ローンが通りやすい」とならないケースがいくつかあります。まず、収入構成が一過性のものであったり不安定な収入である場合は、継続してローンを支払っていけるかが不透明のため、審査が通らないケースがあります。また、「団体信用生命保険」に加入できないためにローンが否決となる場合があります。この保険は、死亡や後遺障害などでローンが支払えなくなった時にローンを代替してくれるもので、過去の病歴などの理由から保険に加入できない方の場合、万が一の時に備えが無いため、ローン審査が通らないケースがあるのです。

フラット35は強い味方

年収が理由で住宅ローン審査が通らない場合、フラット35を利用することで審査をパスすることが可能なケースがあります。フラット35は35年間利率が変わらない商品ですが、利率以外の特徴としてローン審査を「物件を基準として行う」のです。都市銀行などの場合、ご説明の通りあくまでも大事なのは「本人の属性情報」ですが、フラット35の場合はマンションなどの物件そのものが適合基準に合っているかどうかが大事になってきます。利率が変わらない以外にも、フラット35には審査基準が他の銀行と異なるというメリットがあるのです。

団体信用生命保険の審査が通らなかったら

住宅ローンの審査申し込みの直前に入院をしていたり、いままで重い病気にかかったことがある場合、団体信用生命保険の審査が通らず住宅ローンを借りることが出来ないケースが良くあります。多くの商品では団体信用生命保険と住宅ローンがセットなので、団信の審査に落ちるとローンまで借りられなくなってしまうのです。対策方法としては、これまたフラット35が有効です。フラット35の場合、団体信用生命保険に加入するかどうかが選択制になっていますので、団信の審査に落ちても住宅ローンを借りることが出来るのです。またソニー銀行のワイド団信であれば、従来の基準よりもゆるい基準で団信の審査が行われますので、こちらのオススメです(金利が通常の団信よりも上乗せされます)。

まとめ

住宅ローンの審査上、年収が重要な要素であることは確かですが最終的な判断基準は「本人の属性と収入構成」ということになります。数年後にマイホーム購入を目標としている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
株式会社Housmart
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マンションジャーナル編集部

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