マンション共有施設ランキング!実際役に立つのはどの施設?
2016.02.20
充実した共有施設は、高級マンションには欠かせない要素になっているようです。豪華なエントランスやロビーは、高級マンションとしての顔として重要な空間。そして高層マンションには眺望の良いラウンジが設けられ、時間帯によってお酒を飲めるバーとしても利用可能。そして友人や親戚が泊まれるゲストルームや、安心して子供を遊ばせられるキッズルーム、自宅からトレーニングウエアで行けるフィットネスジムなど。その他にも、便利で楽しそうな施設が用意されています。(中にはプールがあるマンションも!)でも、本当にそれらの施設は必要なのでしょうか?確かに、充実した共有施設があるマンションは魅力的かもしれません。しかし、実際に住んでみると殆ど利用しない施設も多くあるようです。ということで、マンションの住人に人気がある共有施設は何なのか、そしてあまり利用されない不人気な共有施設をランキングにしてみました!
監修者:針山昌幸
使える!人気のある共有施設のベスト3
第1位 24時間ゴミステーション
マンションは一戸建てのように庭があるわけではないので、ゴミをストックしておく場所は限られています。大概はベランダということになるでしょうが、タワーマンションの高層階では強風の心配があるのでベランダにゴミを置いておくのは危険です。高層階でなくても、曜日や時間が決められていると忙しい時に出しそびれてしまうことがあります。24時間ゴミ出し可能なゴミステーションがあれば、小まめにゴミを出せるので助かるという声が多いのです。地味な共有施設ではありますが、これを利用しない住人はいないでしょう。またタワーマンションなどでは各階にゴミステーションがあるマンションもあります。こちらもゴミをもったままエレベーターに乗る必要がなく、人気の高い施設。部屋着のまま気軽にゴミ捨てが出来るのが人気の理由です。第2位 宅配ボックス
これも地味な共有施設ですが、あると非常に便利という声が多いですね。不在時に宅配が届いても保管してもらえるので再配達依頼の必要がなく、夫婦共稼ぎの家庭や忙しい人には有り難い存在。最近はネット通販で買物をすることが増えていることもあり、とても便利と好評なのです。仮に利用頻度が少なくても、不要と思う人はいないでしょう。第3位 24時間営業のコンビニ
雨や雪の日に外へ出なくても、ちょとした買い物ができるのが有り難いという声は多いですね。特に女性にとって、夜遅い時間に外に出なくても買い物できるのは安全面でも重宝な存在です。ただ、基本的に住人しか利用しないので、かなりの大規模マンションでないと経営が成り立ちません。それとデメリットがあるとすれば、深夜まで人の出入りがあるので、それを騒音と感じれば気になるということくらいでしょうか。番外編 エントランスやロビーとコンシェルジュ
マンションの顔なので、ある程度のスペースや高級感は求められますが、要は程度の問題。必要以上に広過ぎるとか豪華過ぎるシャンデリアや噴水など余計な設備があると、無駄な経費が掛かるとして不要論が出ることがあるようですね。しかしシンプルかつ品の良いデザインで、落ち着ける空間になっているエントランスやロビーは好評価のようです。たまにしか行かないホテルやレストランと違って、マンションのエントランスやロビーは毎日目にする景色ですからね。シンプルイズベスト、ということなのでしょう。コンシェルジュついては賛否両論あるところですが、エントランスが常に有人であるという防犯上のメリットは多くの住人が認めるところです。マンションを出入りする際に、声を掛け合う人がいるというだけで安心感があります。人によっては殆どコンシェルジュサービスを利用しないこともあるようですが、高齢の住人には細々した相談や頼みごとができると概ね好評のようです。ゲストルームやフィットネスジムなど、共有施設を頻繁に利用する人には欠かせない存在ですしね。住人それぞれのライフスタイルによって、評価が別れるところです。>>>中古マンションをお得に購入できるサービスとは?利用頻度が少なく人気のないワースト3
第1位 スパなどの温泉施設
この施設は分譲当時にあっても、既になくなっているマンションが多くあります。それに、最近の新築マンションには殆どありませんね。それほど、評判が悪かったということです。特に、ご婦人方には悪評だったようです。親しい友人ならともかく、同じマンションの住人に裸を見られたくないという心理が働いていたのでしょう。昔の銭湯は近所の人たちとの交流の場だったかもしれませんが、今はそんな時代ではありませんからね。共用施設の維持管理費用は住人(区分所有者)の管理費で賄われるのですから、不要論が出るのは当たり前でしょう。さすがにデベロッパーも学習したようで、スパや温泉施設を売りにしたマンション建設はしなくなりましたね。第2位 ラウンジ兼バー
ラウンジだけならさしたる維持費は掛かりませんが、バーの営業をするとなると人件費や光熱費などのランニングコストが必要になります。何か目玉があって利用者が多ければ良いのですが、利用者が少なければ赤字経営。当然、その赤字分は管理費で負担することになります。ということで、廃止しましょうとなるわけですね。眺望の良いタワーマンションのラウンジでさえ、利用するのは初めのうちだけで1年もしないうちに殆ど利用されなくなるそうです。せいぜい利用されるのは、花火大会の時だけというのが実態。来客に見せることもあるようですが、それもただ見て終わりということらしいですよ。第3位 フィットネスクラブ
これは「あった方が良いのでは」と思いがちな施設なのですが、色んなマシンを備える必要があるのでイニシャルコストが高いのが難点なのです。そのうえ定期的なメンテナンスも必要で、新しいマシンと入れ替えなければチープな施設になってしまいます。それに加えて専属のトレーナーも必要ですから、ランニングコストもそれ相応に掛かるのです。ラウンジバーと同じで、利用者が少なければ経営が成り立ちません。住人以外のビジターにも開放して、利益が見込める本格的なフィットネスジムにすれば話は別ですけどね。しかし、それはそれで簡単ではありませんから、結局コスパの悪い不要な施設になってしますわけです。番外編 キッズルームとシアタールーム
良く考えれば分かることですが、子供は成長しますから何れキッズルームで遊ばなくなります。それに子供は飽きっぽいですから、同じところでは遊びたがらなくなるということもあるようです。次々に子供が生まれて利用する子供が循環すれば良いのですが、この少子化の時代では余程の大規模マンションでもない限りそう上手くはいかないでしょう。それと、子供たちの安全をどう担保するかという問題があります。何か事故が起きた場合、誰が責任を取るかということもあって、結局誰も利用しなくなるケースが多いのです。シアタールームについては、一番のネックが管理規約で飲食が禁止されていること。それなりの設備があったとしても、映画を見ながらコーヒーくらい飲みたくなるのが人情。飲まず食わずで、ひたすら映画を見ているだけでは憩いの場とはいえないでしょう。最近は大画面のテレビが安くなって普及していますので、家でも十分楽しめるようになりましたからね。それに自宅であれば好きに飲食できますし、時間を気にすることもありませんしね。そもそも、自宅なら使用料は必要ありませんから。まとめ
共用施設ランキング、いかがでしたでしょうか?一見派手で誰もが憧れるような共有施設は、以外に住人の支持が得られていないようですね。それよりもゴミステーションや宅配ボックスといった、地味な施設が重宝されているみたいです。それが購入前の人気と、住んでみて分かる実情のギャップということですね。【おすすめ記事】知らないと損する「中古マンション探し方のコツ」とは?プロが徹底解説!株式会社Housmart
マンションジャーナル編集部
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