千代田区の人気公立小学校学区のマンションと探し方を紹介
監修者:針山昌幸
千代田区の名門校の学区はどこ?
まず大前提として、千代田区の公立(区立)小学校は「指定制」。つまり、居住先の住所によって、就学する区立小学校はあらかじめ決められています。名門校に通うためには、原則、その学区内に住んでいる必要があります。代表的なところでいえば、番町小学校と麹町小学校です。番町小学校
千代田区立番町小学校は、港区の青南小学校、白金小学校と並んで、“東京の三大名門公立小学校”とされています。番町小学校に入学し、麹町中学校、日比谷高校、東京大学へと進む伝統的なエリートコースを進ませたい、教育熱心な校風・住環境で我が子に学ばせたいと考える保護者からのニーズは高く、競争の激しい学区重視の物件の中でもひときわ人気を誇る名門校です。番町小学校の学区
- 麹町五・六丁目
- 紀尾井町
- 二番町(2・4・6・7・8・10・12・14)
- 四番町(4・5・6・7・9)
- 五番町
- 六番町
麹町小学校
麹町小学校は1993年、旧麴町小学校と永田町小学校が合併して誕生した学校です。千代田区では番町小学校に次いで二番目に人気が高いといわれています。前身である旧麹町小学校も永田町小学校も、明治に遡る歴史を持った伝統校でした。かつて麹町小学校の生徒は、そのほとんどが千代田区立麹町中学校に進学。その後、麹町中学校から日比谷高校、その後東京大学に進むことが、長く日本のエリートコースとされていました。現在では麹町小学校の生徒は、有名私立中学校や国立大学の附属中学校を受験する子が多くなっていますが、「エリートを育成する小学校」とのブランド・イメージはいまだ強く、麹町小学校に入学するために学区域に住み替えをするファミリーも多くみられます。麹町小学校の学区
- 霞が関一・二・三丁目
- 永田町一・二丁目
- 隼町
- 平河町一・二丁目
- 麹町一・二・三・四丁目
- 一番町、二番町(1・3・5・9・11)
- 皇居外苑
- 千代田
学区内に住んでないと通えない?
学区内に居住していることが原則ではありますが、一部認めている「例外」はあるようです。- 保護者の就労等により、学校との連絡、放課後の保護等、特に配慮を必要とする場合で、保護者の就労先が変更を希望する学校の学区域内にある場合
- 保護者のどちらか一方が、区内の祖父母のもとで就労している場合で、保護者の就労先が変更を希望する学校の学区域内にある場合
- 保護者の就労等により、下校時、祖父母宅で児童の保護をせざるを得ない場合で、祖父母宅が変更を希望する学校の学区域内にある場合
「千代田区の公立学校」伝説は本当?住民に聞いてみた
中学受験率の高い都内において、人気を集める千代田区の公立学校。 理由として、以下のような話をよく耳にします。- 同じような家庭環境の子が多く、教育方針が近いので安心して付き合える。
- 大手町の官庁の官舎が多い学区なので、教育熱心な家庭が多い。
- 都心で塾にも通いやすく、どの方面にも通学しやすいので、私立の中学受験をする子が多い。
- 学校も中学受験に理解があり、受験で休むことに先生が嫌な顔をしたりしない。かえって応援してくれる。
- 万が一、中学受験に失敗しても、公立中学も評判が良いから不安なく行かせられる。
- 評判の良いベテランの先生が確かに多い。
- 中学受験に失敗しても、麹町中や神田一橋中に進学して、都立トップ高にリベンジしたという知り合いが結構いる。中学受験に失敗した後のショックは少なくて済むかもしれない。
- 中学受験する生徒が少ない学校だと、受験で学校を休みづらかったりするけれど、うちの子の小学校は先生も「受験する子は皆頑張れよ」と言ってくれ、受験しない子たちも応援してくれる。
- 中学受験しない子が教育熱心でないというわけではなく、おじいちゃんもお父さんも番町→麹町→日比谷→東大だったからと同じように進学するという家庭もあり、かえって教育方針がしっかりしていて尊敬を集めていたりする。
人気学区の物件は、資産価値も高い!
さて、「希望校に通うために該当学区のマンションを買う」と聞くと極端な気がしなくともないですが、実は資産価値の観点からみても、十分に検討する価値がある選択肢です。学校自体の教育レベルはもちろん、中学受験に励む生徒が多い学級であれば、周りを気にせず受験に向かえる、何より周囲の子どもたちのモチベーションから良い影響を受けられる・・・など、メリットがいくつもあります。そのぶん、より良い教育環境を求めて引っ越しをするファミリーは例年少なくないため、人気学区のマンションの資産価値は高く保たれると言えます。今回ご紹介した千代田区エリアのブランド力は、日本で最高峰とも言えるほど希少性の高い立地。お子さんの成長後住まいを変える可能性を視野に入れて、後々売却することを考慮しても、本エリアの購入は非常に価値ある買い物と言えるでしょう。千代田区公立中学校への入学も考えると引っ越しはアリ?
ちなみに千代田区の区立小学校は指定制ですが、区立中学校は通学区域を設けず、「学びたい学校・学ばせたい学校」を自由に選ぶことができる学校選択制を実施しています。千代田区立麹町中学校は、定期試験や宿題を全廃するなど確信的な教育方針が注目を浴びています。メディア露出も多く、令和2年度入学予定者の区立中学校選択申請状況(令和元年10月15日現在)を見ると、なんと約9割が麹町中学校を希望している状況。学校の公式HPを見ると「生徒数増加により、学校運営上支障があると見込まれるため、来年度入学生の区域外就学(千代田区外の方)の受け入れができないこととなりました」との記載が・・・。 千代田区内へのお引越しは、公立中学校への入学まで見越した長期的目線からも選択肢として有望と言えそうです。「学区で選ぶなら中古マンション」の理由
さて、困るのは物件探し。新築物件はどうしても物件数が限られてしまいます。そこでオススメしたいのが中古マンション。新築に比べて圧倒的に数が豊富なので、運よく空き物件が見つかることも。ただ、中古マンションが売りに出るタイミングは売主次第なので、いつどこで物件が出てくるかわかりません。千代田区はもともと物件数が多いエリアではなく、学区以外の面から見ても非常に魅力的な立地だけに、競争が激しくなることは明らかです。もし是非とも住みたいと考えているのであれば、こまめにポータルサイトを見たり、早めの段階から不動産会社に「物件があったらすぐに声かけて欲しい」と伝えておくなどして動き出しのタイミングは早め早めにしておきましょう。学区内の人気中古マンションは?
超都心部ということもあり利便性は抜群、資産価値も高いこともあり人気の千代田区。番町小学校と麹町小学校の学区エリアの中でも、代表格とも言えるのがこちらのマンションです。番町小学校区のマンション「五番町マンション」
五番町マンションは1962年に竣工したものが2014年2月に建て替えられ、名前はそのままに生まれ変わった中古マンション。1LDKから3SLDKの間取りがあり、一人暮らしからファミリーまで幅広いライフスタイルの住人が暮らせるタイプ。最寄り駅は5路線が使える市ヶ谷駅。徒歩4分という恵まれた立地で、出勤・通勤にも至極便利です。千代田区立番町小学校は徒歩5分以内! 同じ5分圏内には東京中華学校、雙葉小学校、雙葉中学校・高等学校があり、ビジネス街でもありアカデミックなエリアでもあります。参考記事:千代田区立番町小学校・学区域のおすすめ中古マンション
参考記事:【特集】パークコート・ジオ永田町の魅力に迫りました! 参考記事:平河町森タワーレジデンスは、日本の中枢エリアにそびえ立つタワーマンション! 参考記事:千代田区立麹町小学校・学区域のおすすめ中古マンション麹町小学校区のマンション「パークコート・ジオ永田町」
まさに「日本の中枢」に住む、というのがふさわしい立地。希少性はピカイチです。周囲には国会、参議院議長公邸・衆議院議長公邸、メキシコ大使館など、警察が24時間態勢で警備をしている施設があることからも、治安のよさはお墨付き。もちろんマンション自体も24時間有人管理。周辺環境も含め、安心してお子さんを学校に通わせられるでしょう。
麹町小学校区のマンション「平河町森タワーレジデンス」
有楽町線・半蔵門線・南北線の3路線を使える永田町駅徒歩1分!銀座線・丸の内線が通る赤坂見附駅も徒歩圏内のため、2駅5路線を手にできる交通利便性は、同沿線で働く方には何よりもメリット。同マンションの1階にはナチュラルローソンやタリーズコーヒーも入り、ちょっとした買い物にも便利。こちらも安心の24時間有人管理となっています。
まとめ
いかがでしたか?今回お話を伺った千代田区にお住まいのある方は、「千代田区だから乱暴な子がいないとか、先生が皆よい先生とは限らない。どこでもある問題は、千代田区でも起きるんだと思う」ともおっしゃっていました。ここに入れたら絶対安心とは言えないのは、どの地域も同じ。・・・とわかっていても、少しでもリスクを避けてやりたいと思うのが親心というもの。その観点では、千代田区は魅力的な場所に映りますね。参考記事:【教育環境の見極め方】東京で「子どもを公立小学校へ」親が知っておくべきこととは
マンションジャーナル編集部
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