中古マンション購入に疲れる3つの原因とは?対策とセットで不動産のプロが解説!
2021.08.25
中古マンション探しを始めてみたもののなかなか購入までたどり着けず、疲れを感じていませんか?購入のめどがつかないまま2ヶ月、3ヶ月と時間が過ぎていくにつれ、次第に焦りが生まれてくるのは当然です。本記事では、現在中古マンション購入を検討されている方に向けて「中古マンション購入に疲れてしまう原因と対策」をセットで解説します。購入にかかる疲労・ストレスを減らすことで、中古マンション購入に万全な状態で臨めるようにしていきましょう。
監修者:針山昌幸
株式会社Housmart 代表取締役 宅地建物取引士・損害保険募集人資格 『中古マンション 本当にかしこい買い方・選び方』 (Amazonランキング・ベストセラー1位)
👉 この記事ではこんな内容が読めます
⏩ 疲れる原因①:考えるべきこと、決めるべきことが多すぎる
⏩ 情報収集のコツ
⏩ 疲れる原因②:不動産会社の担当者がマッチしていない
⏩ 疲れる原因③:気に入っていた物件を買い逃してしまった
疲れる原因①:考えるべきこと、決めるべきことが多すぎる
中古マンション購入は「何をするべきなのか」、「どこまで知っておくべきなのか」がほとんど分からない状態からスタートします。見通しの悪い状態のまま物件を探して購入を決断し、ローンの検討や売買契約といった重要な手続きを進めていくのは大きなストレスとなってしまいます。多くのことを同時に考えようとすると、余計に混乱してしまいます。そのため、まずは検討ポイントを「物件選び」と「資金計画」の2つに分けて整理しましょう。- 「物件選び」・・・立地(エリア・駅からの距離)、広さ、間取り、築年数など
- 「資金計画」・・・ローン借入額、頭金、月々の返済額、リフォーム工事予算など
情報収集のコツ
最近では本や雑誌、インターネットに情報が溢れすぎていることが余計に中古マンション購入のストレスを増大させています。中古マンション探しの際は、たくさんの情報の中から信頼できるものを見極めることが大切です。中古マンション購入に関連する情報は「広告・宣伝」「口コミ」「事実・データ」などに大別され、それぞれメリット・デメリットがあります。- 「広告・宣伝」は積極的な発信があり情報量も豊富ですが、マイナスの情報やデメリットについて多く知ることはできません。
- 「口コミ」は購入者目線の身近な情報ですが、個人の主観をもとにしているため事実と異なる場合があることに注意が必要です。
- 物件概要や過去の売買事例といった「事実・データ」は、正しく解釈して判断に活かすには経験が必要です。
疲れる原因②:不動産会社の担当者がマッチしていない
不動産仲介会社の担当者を頼って相談したいと思っていても、コミュニケーションが上手くいかずに疲れてしまうことがあります。その原因として考えられるパターンは、2つです。- 担当者の経験不足で、顧客の要望に応えきれないパターン
- 経験豊富な営業担当者だが、性格的に合わないパターン
疲れる原因③:気に入っていた物件を買い逃してしまった
中古マンション購入で最も大きな疲労・ストレスを感じる瞬間の1つは、「気に入った物件を申し込んだにも関わらず、買い逃してしまった時」です。条件の良い物件は人気が高く、他の購入希望者が現れてあっという間に契約してしまうこともめずらしくありません。やっとの思いで見つけた物件を買い逃してしまうと、どっと疲れが出てしまうものです。しかしここで諦めずに、心を落ち着けて次のチャンスへ向けた準備を行いましょう。物件を買い逃してしまうケース別に何をすべきかを解説していきます。ケース1:迷って決断が遅れているうちに、他の検討者が一番手になってしまった
次のチャンスが来たときに早めに決断するためには、欲しい物件の条件整理をしておくことです。予算や駅距離、広さといった希望条件の修正や優先順位の変更を検討しましょう。>>>理想の中古マンションが見つからない!そんなときは「正しい条件整理」を行いましょうまた、夫婦間、親子間での意見が一致していない場合は最終的な決断が遅れがちです。その場合は仲介担当者を交えた話し合いの場を設けることが有効です。>>>【知らないと損】中古マンション購入が決断できない4つの理由と対策とは?ケース2:ローンの事前審査をしているうちに、他の検討者が現金払いで契約してしまった
住宅ローンの事前審査は早い場合で3~4日、長くて1週間ほどで結果が出ます。しかし、年収に対して借入希望額が大きい場合、自営業の場合や転職直後など、借り入れ時の状況によっては通常よりも審査に時間がかかってしまうこともあります。事前審査に時間がかかり買い逃してしまった場合は、次のチャンスに向けてなるべく早く予算金額帯での事前審査を通しておきましょう。「次にいい物件が見つかってから事前審査をする」という考えでは、また買い逃してしまう可能性があります。【関連記事】家探しは、住宅ローン事前審査から始めよう!ケース3:価格交渉をしているうちに、他の検討者が高値で契約してしまった
中古マンションの売買では売主は「できるだけ高く売りたい」、買主は「できるだけ安く買いたい」、という感情の落とし所で成約価格が決定します。相場よりも高く売り出し価格を設定する売主も多いため、買主として価格交渉を申し出ること自体は決して悪いことではありません。しかし、人気物件の購入において過度な価格交渉を行う場合は注意が必要です。他の検討者に「売り出し価格、またはそれに近い金額での購入を希望する方」がいれば売主はその方との商談を優先します。無理のない価格交渉を行うためにも、周辺相場や過去の売買事例を把握することをおすすめします。【関連記事】プロが教える中古マンション値引き交渉成功の鍵とは?交渉セリフまで徹底解説 【おすすめ記事】知らないと損する「中古マンション探し方のコツ」とは?プロが徹底解説!株式会社Housmart
マンションジャーナル編集部
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