東京の資産価値が高いエリア12選!街情報を徹底解説!
監修者:針山昌幸
資産価値を構成する要素とは
↑資産性が高い街は不動産の価格が下がりにくい
不動産に限らず、全ての商品・サービスの価格は「需要」と「供給」によって決まります。需要に対して供給が少なければ価格は上がります。逆に需要が少ないのに、供給が増えれば価格は下がって行きます。資産価値が高いエリアや街とは、「価格が下がりにくいエリア、街」と言うことが出来ます。つまり大原則として- 供給が限られている、少ないエリアや街
- 需要が増え続けているエリアや街
公示地価って何?
公示地価とは「地価公示法」という法律に基づいて、国が標準地を選定して毎年1月1日における土地の「正常な価格」を判定し、公示するものです。一般に取引される土地の価格に対して「これが標準ですよ」と国が一つの指標を与えるものと言えますね。公示価格は、実勢価格とは異なる面もありますが、公的な機関が出していることもあり、不動産を売買する上で、一つの基準になる数字となっています。ここでは、アドレスとともに、不動産購入の際の目安として公示価格を併記することにします。また、公示地価は路線価や実勢価格と混同しやすいので区別しておきましょう。発表!東京都心で資産価値を高く維持している街12選
それでは早速、資産価値の高いエリアを見ていきましょう。港区南青山
↑著名人のお墓が集う青山霊園
南青山4丁目アドレス内には、銕仙会能楽研修所、廣閑院など歴史や文化にゆかりのある施設や、結婚式場・青山迎賓館などが所在しています。↑人気の結婚式場青山迎賓館
超人気学校である港区立青南小学校など学校もある住宅地・文教地区でもあります。↑奥に見えるのは六本木ヒルズと東京ミッドタウン。都内の何とも贅沢なお寺長谷寺(ちょうこくじ)
↑東武鉄道の社長「根津嘉一郎」が収集した美術品を集めた根津美術館
南青山には根津美術館、長谷寺(ちょうこくじ)もあり、非常に落ち着いた静かなエリアです。港区南青山の人気マンション「パークコート青山 ザ タワー」
超高級マンションが立ち並ぶ南青山エリアですが、代表的な高級タワーマンション「パークコート青山 ザ タワー」を見てみましょう。パークコート青山ザタワーは赤坂御用地や数多くのスポーツ施設がある青山一丁目駅から徒歩3分、南青山2丁目に位置し、平成30年4月竣工の三井不動産レジデンシャルによる超高級タワーマンションです。お部屋の広さは70.07~182.21平米、総戸数163戸です。パークコート青山ザタワーの共用部分を見てみましょう。 ため息が出そうな程、充実した共用施設を備えた高級マンションです。そして「世界は曲線で出来ている」というキャッチコピー通りの優雅なデザイン。南青山という高級エリアにピッタリのハイセンスなデザインです。数ある共用施設の中でも、注目なのがインフィニティプール。プールを備えた高級マンションは都内にも存在しますが、空と一体化したインフィニティプールは大変珍しいです。パークコート青山ザタワーのお部屋からの眺望を見てみましょう。 都心の眺望を楽しめる、またとないマンションと言えるでしょう。パークコート青山ザタワーのお部屋の間取りを見てみます。115.41㎡の2LDK。12階で価格は3億8350万円です。資産価値は需要と供給で決まりますが、パークコート青山ザタワーほどのマンションはそうは出ないでしょう。港区赤坂
2つ目は港区赤坂です。こちらも高級住宅街として有名なエリア。
赤坂は1〜9丁目まであり、高低差のある広大なエリアになります。公示価格は6丁目で188万円/㎡です。
主な最寄り駅は赤坂、赤坂見附、乃木坂、六本木一丁目、青山一丁目です。多くの場所で、複数の路線が利用可能になっています。
赤坂サカスやアークヒルズなどのように商業施設とオフィス、さらには高級レジデンスが数多くあります。
東京ミッドタウンも六本木のイメージが強いですが、実は住所は赤坂9丁目になっています。
↑元々、毛利藩の屋敷跡に再開発された東京ミッドタウン(wikipedia)
港区赤坂駅の人気マンション「パークコート赤坂檜町ザ・タワー」
4億を超える超高級マンションが立ち並ぶ赤坂駅エリアですが、そんな赤坂駅エリアでひときわ注目を集めているのが「パークコート赤坂檜町ザタワー」です。このタワーマンションが注目されたのは、すべての住戸が億超えで、最上階の住戸が15億円を超えたからです。バブル以降では、間違いなく最高級マンションでしょう。それもそのはずで、パークコート赤坂檜町ザ・タワーはミッドタウンの檜町に面してるという、ありえない立地なのです、北側のお部屋からは赤坂御用地の緑を楽しむことが出来ます。 パークコート赤坂檜町ザ・タワーの総戸数は322戸。竣工は平成30年2月です。>>パークコート赤坂檜町ザタワーについてより詳しくはコチラ>>赤坂駅周辺のマンション情報はコチラ港区元麻布
3つ目の資産価値が高い街は港区元麻布です。公示価格は3丁目で143万円/㎡です。最寄り駅は麻布十番。元麻布は高台に位置し、静かな住宅街が広がっています。
北側の坂を下ると、麻布十番商店街に出ることができます。六本木ヒルズ側に向かう途中に、高級スーパーLINCOSがTSUTAYA ROPPONGIの隣にあります。
また、国際色豊かな街で、各国の大使館の前には警備員が駐在しており、街自体の防犯対策も充実しています。
麻布十番で人気のマンション「元麻布ヒルズフォレストタワー」
麻布十番の中でも、麻布の色々な場所から見えるランドマークマンションが「元麻布フォレストタワー」。麻布十番の丘の上に立ち、圧倒的な存在感から人気のタワーマンションです。 >>元麻布ヒルズフォレストタワーについてより詳しくはコチラ都心の超高級エリア「3Aエリア」とは
上記の「青山」「赤坂」「麻布」3つのエリアを、英字表記した時の頭文字がAであることから不動産業界では「3A」と読んでいます。
3Aエリアは、都心の中でも特に資産価値が落ちないエリアとして有名なエリアです。
渋谷区神宮前
渋谷区神宮前で人気のマンション「ザ・神宮前レジデンス」
神宮前は高級戸建が立ち並び、マンションは少ないエリアとなっています。そんな希少価値の高い神宮前エリアで人気の高級マンションが「ザ・神宮前レジデンス」。 東京メトロ銀座線「外苑前駅」から徒歩6分、東京メトロ銀座線「表参道駅」から徒歩8分という利便性を誇る、全220戸の大規模マンション。ザ・神宮前レジデンスは66.82平米の中層階の部屋が1億1,600万円〜1億1,980万円ほどの価格となっています。渋谷区渋谷
渋谷区渋谷で人気のマンション「青山パークタワー」
渋谷で人気のマンションといえば、何と言っても高級タワーマンション「青山パークタワー」です。 三井不動産により分譲された青山パークタワーは「青山に森を創る」というコンセプトで、豊かな植栽が植えられています。渋谷駅から徒歩5分という超都心とは思えないほど、静かな環境を実現している同マンション。王冠のような形をした青山パークタワーを見たことがある方も多いのではないでしょうか?渋谷エリアは芸能人が多い?
余談ですが、スーパーで買い物中の芸能人の姿が写真週刊誌に掲載されることがあります。某紅白連続出演歌手(バンド)のKさんが撮られたのが、このエリアの某スーパーマーケットの中。たまたま筆者も利用したことがある店舗だったのでスーパーの棚の陳列やエレベーターまわりの様子に見覚えがありました。また、この辺りを歩いていてコンビニの袋を下げた某俳優YKさんと信号待ちですれ違ったことがあります。その時その方は、Tシャツ+ジャージー+サンダルに近い格好。いかにも近所を歩いています、という出で立ちでオーラを消して歩いていらっしゃいました。人違いでなければその方はその後某人気女優HKさんとご結婚されて話題になった方なので、今は新居にお引っ越しをされているでしょうね。ちなみにここまで紹介した、港区南青山、渋谷区神宮前、渋谷区渋谷、この3つのアドレスは互いに隣接しあうエリアとなっています。いずれも繁華街として賑やかで華やかな面を持つ一方で、一本路地に入ると昔ながらの建物が残っていたり、歴史のある人気小中学校なども点在していたりする閑静な住宅地が広がっていることが特徴と言えるのではないでしょうか。渋谷駅周辺のマンション情報はこちら!港区港南
港南エリアの人気マンション「ワールドシティタワーズ」
東京の人気タワーマンションが集う港南エリアですが、その中でも特に人気なのが住友不動産分譲のタワーマンション「ワールドシティタワーズ」です。 ワールドシティタワーズが他のマンションに比べ優れているのは、マンションのグレードもさることながら、マンションの敷地が4方向に対して抜けているということ。つまり、隣接する建物が殆どないのです。もともと2000戸を超える規模を誇り、住友不動産のダイレクトパノラマウィンドウによるスタイリッシュな外観なところに、周辺からぽっかりと浮かび上がったようなランドマーク性が、このマンションを特別なものにしています。>>ワールドシティタワーズについて詳しくはこちら品川区上大崎
秘密の高級住宅地「長者丸」
上大崎の中でも知る人ぞ知る高級住宅地が目黒駅の北側に位置する「長者丸」と呼ばれるエリアです。住所でいうと「東京都品川区上大崎2丁目」のエリアですが、このエリアに行くためにはいくつかの細い道を通って行く必要があり、このエリアに住む人以外が迷い込んで来ないような町の作りになっています。目黒の長者丸エリアには、財界人や大手芸能人事務所の社長など、超富裕層が住んでいます。高級戸建が多く、殆どマンションが売りに出てこないエリアですが、玄人だけが知っている高級住宅地と言えるでしょう。ブリリアタワーズ目黒の再開発
どちらかというと大人しい、目立たない印象のある目黒駅ですが、最近になって駅前の再開発が行われました。それが「Brillia Towers 目黒(ブリリアタワーズ目黒)」を中心とする2つのタワーマンション、商業ビルの再開発です。この「Brillia Towers 目黒(ブリリアタワーズ目黒)」、なんと平均価格1億1400万円を超える超高級マンションながら、発売からわずか4カ月で全戸完売してしまったのです。一番の理由はJR山手線の駅から徒歩1分という希少性。元々人気の高い上大崎エリアですが、売り出し物件が出ないのがネックでした。そこに「Brillia Towers 目黒(ブリリアタワーズ目黒)」のような利便性を誇るタワーマンションが売りに出たのですから、異例のスピードで売れたとしても納得です。目黒区下目黒
↑結婚式場としても有名な目黒雅叙園。オフィス棟にはAmazonなどの有名企業が入居する(wikipedia)
最寄り駅としてはJR山手線の目黒駅と目黒線の不動前駅となります。目黒区下目黒の公示地価は、64万4000円/㎡。下目黒は商店街と桜の街
目黒通りにある昔ながらの商店街「権之助坂商店街」も残る庶民的な街並みが特徴で、250店もの店舗が軒を並べ、日本一元気な商店街とも言われている武蔵小山商店街も徒歩・自転車圏内です。下目黒には瀧泉寺、五百羅漢寺、海福寺など寺院も多く、同エリアに流れる目黒川は桜の名所としても有名。下目黒エリアには目黒川以外にも数々の桜の見所が存在しています。↑目黒川は桜の名所として有名
ちなみに、品川区上大崎と目黒区下目黒も比較的近い場所にあたります。新宿区西新宿
千代田区六番町
新宿区三栄町
新宿区市谷佐内町
資産価値の落ちないエリアに共通するのは利便性
資産価値の落ちない都心のアドレスを12カ所紹介しました。これまでに紹介した地域を簡単にまとめると、いくつかのエリアに分けることができます。- 渋谷、原宿、表参道、外苑前等のエリア
- 品川駅の臨海エリア
- 目黒駅周辺エリア
- 西新宿の高層ビル街の先のエリア
- 四ッ谷駅、市ヶ谷駅周辺エリア
↑仕事に忙しいエグゼクティブ層は利便性を求める
一方彼らエグゼクティブ層や富裕層は、生活環境にも妥協はしません。いくら利便性が高いからといっても、マンションの周辺までうるさいようでは彼らの基準に合致はしないのです。利便性がありながらも、マンションの周辺は静か、そんな背反する条件を満たしたエリアこそが、今回ランキングにランクインしたエリアなのです。↑利便性と居住性を兼ね揃えたエリアこそが「究極の資産性が高い街」と言える
今回不動産価格の一つの目安として公示価格を資料としました。実際に物件が取引される際には、価格は売り手と買い手の間で決まるものであり、実際の土地・建物の現物がどれだけ利用価値が高いか、などの面が大きく関わることになります。公示価格についてはあくまでも目安であり、参考資料として考えていただければ幸いです。また、中古マンションに関しては、「マンションPBR」という数値があり、その地域にある物件が資産価値を維持しているかどうかを判断する上で参考にすることができます。資産価値を維持している街を知る指標・マンションPBRとは?
株取引をしている方なら株価資産倍率(PBR)という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。マンションPBRとは、株価資産倍率(PBR)をマンションに当てはめたもので、株式会社東京カンテイが公表している独自の数値です。このマンションPBR、具体的にはどんな数値なのかというと、ある時期新築マンションとして販売された物件が、中古市場に登場した時、取引価格が新築当時の何倍になっていたか、という値を示すものです。例えばマンションPBR=1倍であれば、中古市場でも、新築当時と同じ価格で取引されたことを示し、価格が変動しなかった、つまり資産価値が下がらなかったことを意味します。マンションPBR が1倍を切る数値であれば、価格が下落したことを意味し、マンションPBR が1倍を上回れば、物件の価値が新築当時よりも上昇したことを意味します。不動産バブル期など超上昇期でもなければ、一度中古市場に出れば、マンションの価格は、新築当時の販売価格よりも下がるのが現在は一般的です。したがって、このマンションPBRの数値が「1倍以上」であれば、新築だったマンションが中古マンションとして取引された時に、その資産価値が新築時に比べて下がらなかった、ということを意味しています。ちなみに、首都圏の平均マンションPBRの数値は、「0.91」となっています。つまり、新築マンションを購入して数年後中古マンションとして売りに出す場合には、平均値としては、約1割程度価格が下がる、という計算になります。ただしこれはあくまで平均値であり、首都圏のマンションPBRは最高で1.3〜1.4前後を叩き出すケースもあります。つまり新築で買った3割強の価格で売却ができたことになるのですが、一方で、首都圏でも地域によってはマンションPBRが0.6〜0.7前後にまで下がってしまうケースもあります。マンションPBRの高い地域はやはり都心部に集中する傾向があり、郊外になるほど下がる傾向が顕著です。また、今後ますますその傾向が強まるものと考えられます。まとめ
資産価値が上昇、あるいは下がりにくいアドレスを12件紹介しましたが、もし他にも気になる地区があり、調べることができるようであれば、公示地価や取引価格だけでなく、マンションPBRについてもチェックしてみると、他にも資産価値の下がらない、思わぬ地域がみつかるかもしれませんよ。【おすすめ記事】知らないと損する「中古マンション探し方のコツ」とは?プロが徹底解説!※公示価格等のデータは2016年度のものです。マンションジャーナル編集部
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